発展した時代、昭和に生きた若者の徒歩旅日記
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世界徒歩大旅行記3万4千キロ
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１０、ニュージーランドを歩く-60
・日記 50
4月21日 （木曜日） 晴れ時々曇り 50日目
朝は昨日、一昨日の雨が嘘のように晴れている。良い天気なのに、何故か心が晴れない。
皆に別れの挨拶をする。マリーとベリーは仕事があるので、ベリー、マリーの順で家を出て行く。
その順で握手をし別れる。そして彼女、ミナコである。
彼女は５月に日本に帰るが、9月にもう一度ニュージーランドのロトルアに来て、働くそうである。
その為のビザがあまり長く取れそうもないと悲しんでいるが、そんなに悲しがることもないであろう。
ビザのことは俺の今までの経験で何とかなるものである。俺は何事も楽観的なのかもしれない。
別れを惜しみマリーの家を出る。
歩き始める。
今日は丸2日間休んだので、足は軽い。そればかりでなく天気も良い。
しかし、上に書いたように心が重い。
やはり、彼女と別れたことが心に引っかかっているようだ。
彼女と南の島で始めて会話をした時はそんなに良い娘だとも思わず、ただ泊めてくれるだけぐらいにしか思っていなかった。
雨が2日間もたっぷり降り続いたのがいけなかった。
この期間が余計な思いを残すことになってしまった。少し長い休みでありすぎた。
今日は道路のわきのワラ小屋で寂しく泊まる。
出費 Ｎ＄11.23
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