抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

ある患者さんの話 1

2010-11-21 | 歯科治療
8月に、《抜かない》と標榜してる二軒の歯医者に行き、二軒ともに「この歯は残しようがない。」と、言われた女性の患者さんが、タクシーで私の所に来ました。
私は手術を勧めましたが、手術はやだと言います。正直、私も面倒になりました。何しろ、下の前歯で、指で触れてもグラグラで、本人も仕事が通訳なので、喋りにくくて困ると言います。(因みに、入れ歯はなく、歯並びに若干の問題はありますが、下の前歯以外は揺れてません。30代後半の女の人で、綺麗な人です。)

では、と、私は30分かけて、歯のクリーニングをし、《毎食後、1回5分以上、寝る前はそれ以上、歯ブラシに1日20分以上かけて、1週間後に来てください。》強く指示しました。半分、突き放すような言い方でした。

1週間後、その患者さんは、来院し、まず一言!「先生。喋りやすくなりましたよ!揺れが、止まりましたよ!」
私も、指で触れ…少し驚き、嬉しくなりました…。歯ブラシの効果が出たのです。
もちろん、今も、通院してます。8月は週一回来院しましたが、今は、少しサボる時はありますが(笑)、 日々の歯ブラシは継続してます。だって、誰よりも、本人が快適になっていく喜びを、自覚しているのですから!

また、この美人患者さんの事は、続けて、報告していきます。…
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