抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

今や、医者が最もなりたくない、忌み嫌っている職業は、歯医者かもしれません。

2016-05-29 | 歯科治療

…今、また、私には、新たな思いがよぎります。


《歯は大切にしない方が、歯医者に通わなくて済むのではないか。》…と。


発想、視点を、思いっきり変えて考えることが大切です。(凝り固まった頭を柔らかくして。)

【歯は快楽の道具というのを、最優先して、第一義にして、考え、治療してもらうことです。】



医者が、今、一緒にされたくない職業、それが歯医者です。


   もともと、医者になれない人が歯医者になったのですが、

今や、歯医者はそれ以下です。


   …というのは、さて、また、週刊文春が、


《銀歯は8年で駄目になる。歯医者は自分の家族には、原則、銀歯は使わない…云々。


  で、高額なセラミックがいい。…》
   と。(日本歯科大の教授のコメントも添えて。)


  正直、短いし、たいした記事ではありません。
(近頃の文春の素晴らしく面白い記事に比べたら、ベタ記事でつまらないです。)


  ただ、ここには、隠された事情、意図、真実、(陰謀?)があるのです。

   ここで報じている銀歯とは、パラジウム合金のことです。


  色は銀色ですが、所謂シルバーのことでありません。

(このことは、文春も、きちんと、書いてます。)


 で、記事では、パラジウムは保険適用で安価だ、と書いてあります。

  しかし、パラジウムは、歯との適合が悪く、良くない。


  きれいで、何よりも優れてているのが、セラミックだ。(但し、1本、通常、15万円はする。)と…。


  これは、科学的には、全くのデタラメです。

  歯との適合性が最も優れているのは、メタル(金属)です。


  それも、ゴールドです。ゴールドに勝る材料はありません。


  「……ただ、近年、審美性の問題もあり、セラミックや、プラスチックも進化、進歩しており、広く使用されている…。」

と、論文には記されています。


  つまり、審美性を考えなければ、歯にとって、最も良いのは、ゴールドなのです。


   もちろん、ゴールドは、高価で、保険適用ではありません。


  さて、ここで、保険適用で使用されているのが、パラジウム合金です。

   これは、パラジウムは、審美性はともかく、結構優れているのです。
(科学的には、セラミックやプラスチックよりも、歯に良いのです。)


  《ただし、文春が報じているように、パラジウムは安価ではないのです。!》

 【とどのつまり、正直、保険適用とはいえ、パラジウムの使用は歯医者には儲けがゼロ、と言っても過言ではないのです。】


  パラジウムは、ロシアからの輸入が主で、

今、これがとても高価で、現在の、保険点数では、到底、採算が合わないのです。その手間隙を考慮すると赤字なのです!

  《パラジウムが安価なら、こんなに、

銀歯が悪い!と大騒ぎすることはなかったのです。

文春にお願いすることもなかったのです。》


  パラジウムは、科学的には、歯に良いのです。

   シルバーだって、(アレルギーの問題があるといいますますが、原則、安全です。)


   実際、セラミックはともかく、プラスチックのアレルギーもあります。
 (ただ、安全性だけで言えば、メタルもセラミックも、プラスチックも、原則、みんな安全です。


  【日本は、安全性には、世界一です。

 ましてや、国民的に流布されている保険制度ですよ。】


  なかでも、ゴールドアレルギーというのはありません。、皆無と言っていいでしょう。


  「…で、文春は、歯医者は、家族には、歯に良くないので銀歯は使わない… 云々。」


  これも、チャンチャラおかしいデタラメで、

 《普通、家族には、治療費は取らないので、材料費だけで済むのですから、

    ゴールドなど、歯に良いものが、治療費抜きでできるのですから、

  まあ、銀歯は使わないでしょうね。


【医者も、まあ、通常、家族の治療は、無料で治療するし、いろいろ、安く治療ができます。】


[世の中、どんな業界でも、役得というものがあるでしょう?ちょっと考えれば、自明です。当然ですよね。]


(ただ、私自身など、一部、前歯はセラミックを使用していますが、奥歯など、銀歯だらけです。)


  文春は、「銀歯の寿命は、8年…。」


   統計の問題もありますが、

《それを言ったら、科学的データでは、インプラントもセラミックも、寿命は8年です。

プラスチックは、それ以下です。》


   今、やたら、歯医者が、審美性の名のもとに、  金属を遠ざけよう(体に悪いなどと、デタラメを煽るのは、)


  (ひたすら、金!、かね!、カネ、カネ!…なのです。)


  何しろ、金属代の高騰で、困っているのです。

  ましてや、保険では、赤字になることがあるので!


 歯医者は肉体労働です。(もちろん、医者も。)
 で、このストレス社会。

   真面目にやって、儲けがゼロに近いのでは、わりに合いません。



 もちろん、私もきれいごとは言いません。

(正直、私も、日々、シンドイし、苦しいです。消耗します。)


  しかし、私は、言い続けます。


 「多くの歯医者は、自分の家族にはインラントははしません。

家族です。安く、インプラントはできても。


  ましてや、優れた医者は、インプラントはしません。勧めません。」



   話を戻します。

 とにかく、文春など、雑誌に、歯医者が嘘を頼むのは、(文春は、今、優れているし、読者も多いし、一流雑誌だし、嘘も少ない…ということでしょう。)


ひたすら、金だけの為です。(文春も科学的データの裏付けは取ってないのでしょう。)


   私も、若い頃、映画評論を書いていたから、実感はありますが、

 新聞、雑誌などは、結構いい加減です。


 (誰もがわかりますよね?)

 ましてや、このネット社会。


   もちろん、私の主張も含めて、言語は伝達手段です。


 解釈、知識、関心、正確な真実は、伝えきれません。


  それでも、言語以外、そのコミュニケーション手段ははないのです。


 (触れて、見て、嗅いで、聴いて、

 で、五感、第六感。)


  それら、全て、統合するのは、言語です。


  ただ、いくらなんでも、儲からないからと、ここまで、銀歯が体に悪いと、煽るのは、詐欺です。犯罪です。


  【貧乏人は早く死ね、ということですよね?】

  でも、まあ、大丈夫。歯の病気では死にません。
(医科は深刻ですけれど。)


 私など、金持ちが騙されて、健康な歯を抜いて(抜かれて)、インプラントにして、命を縮めるのはともかく、


  保険では儲からないからと、健康な歯を抜いて(抜かれて)いる現状、現実、事実には、


  近頃、また、唖然、呆然ですね。


 中には、騙されて、借金までして、インプラントにしている人、…


 されそうな人が、全国から来ます。


 さすがに、私も消耗します。


(尻拭い、やり直しは、始めからの治療より、数倍たいへんです。)


  インプラントは、最終兵器です。


  オバマ大統領が、広島で《核廃絶》を訴えました。


 核廃絶は、無理な話です。人間はどこまでも愚かです。

しかし、平和への希求の為、核廃絶を訴えることは大切です。


《インプラント廃絶も無理でしょう。》


   かつまた、私は、インプラントを全否定するものではありません。


   《骨折など、事故、支障、障害を伴ったもの、
(もともと、インプラントは、整形外科の産物です。)


 …健康な歯を多く削るのを避けるには、インプラントも、ひとつの選択肢でしょう。》


  遠い先の話かもしれませんが、歯の再生治療も確立するかもしれません。

    優れた義歯の開発も進んでます。


  いずれにしても、自分の歯に代わるもの、代替です。自分の歯ではありません。


 (当然です。騙されてはいけません。)


 金は欲しいし、必要です。大切です。


   しかし、金の確かな一面、金は宗教でもあります。


    【金に宗教に溺れてはいけません。

 ましてや、インプラント教=抜け抜け詐欺に騙されてはいけません。】


私の尊敬している作家、山口 瞳は書いてます。

 「人生は残酷だが、真面目に誠実にやっていれば、必ず、何かいいことがあると信じている。

(… …) 第一、そうするより、他に手立てがないじゃないか。…。」

   感動します。


  日々、反省、修行、学習、

     見直しです。


  歯科の初心は、まずはその歯が残るか、残せるかです。
 (抜くことも含めて)そこから治療が始まる、始めるのです。


 《自分のその歯が嫌いになったら、抜くことです。まずは、そこに初心を置いてください。》


   歯医者は、末期症状です。


  特に、田舎の名士?の歯医者は、医者のはしくれでもありません。

   何もしない、何もされない方が、歯の為、自分の為、世の為…幸せです。

  世の中にない方がいい職業が、衛生士。

  廃絶すべきは、インプラント教の抜け抜け詐欺。(特に、田舎の)


  今や、医者が、一緒にされたくないお仲間が、これらの、似非名士=歯医者です。


この人逹のした(された)インプラントのあと始末。

 ことに、認知症になったら、


 家族の負担、何より、本人の苦しさ。


真面目な歯医者、良心的な医者、介護者の苦労。

  ぞっとします。… … …!


私は、残らない、残せないと、断言された歯も、まず抜きません。

残します。残せます。
その自信、自負、信頼は、相当あります。


全国の大学病院からの紹介もあり、その信頼も得られています。

また、全国の真面目な医者、歯医者からも。


そして、何より、その患者さんから。(遠方でも、近くでも、恐縮します。)

{セカンドオピニオンも含めて、}


その、医学的評価も得られた、実績と、その治療技術(スキル)をもって、全力を尽くします。


達成感もあります。

(時には、叱られ、
時には、驚かれ、…
時には、また、感動され。)


しかし、あなたがその歯が嫌いなら(本当に、健康に悪いなら、)


…専門医として、…


あなたの快楽の為になら、唯一、その歯を抜きます。……。


【嫌いな奴と無理して同居してることはありません。……!】


歯医者は、いまや、末期症状です。


焦らないでください。
騙されないでください。

そこで、一息入れて、一旦、止まってみてください。…。


時には、その、あなたの視点を変えてみることです。


でないと、私は、日々、ゾッとしています。!


クタクタです。


《アーア。》…!

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