抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

歯医者が言いたがらない真実、歯科と医科の決定的な違い

2014-10-12 | 歯科治療

歯医者が言いたがらない真実、歯科と医科の決定的な違い

(それも、きわめて身近な… … !)


  【幻冬舎新書】で、私の本が発刊されています。
  (よければ、本屋で、手に取ってみてください。)
よろしくお願いします。

 歯の本は売れないと云われます。

 何故か?
 誤解を恐れず、しかし、正直に断言します。

 歯医者も、患者も、歯を大切にしてないからです。

   「歯では死なない。」と思っているからです。

 歯医者はもちろん、患者さんも、どこか、
  歯をナメテいるからです。


 歯医者は、やたら、歯を大切にしろ、と煽りますますが、

   その実、
 《歯では死なない。》  と思っているのです。


 歯医者自身が、歯をナメテいるし、

 患者さんの方も、
 《言うほどには、歯は大切だと思っていないのです。》


  どこかで、
 【歯の病気では死なない。】と思っているのです。

   歯医者も同様です。

  ただ、
 私はここで、改めて、断言します。
 【私は、繰り返し、再三再四、言っています。
 言い続けています。


 【歯の病気では、通常、死にません。
 だけど、歯は大切にしなさい。】

 私は、《歯でも死ぬから、歯を大切にしろ。》

[歯でも死ぬから]とは断じて言いません。


 私は、【歯では死なない】けど、{歯を大切にした方がいい}、  と、繰り返しているのです。]

 私は煽りません。
 ましてや、

 「早く抜かないと酷い目にあいますよ。」とか、
 「抜かないと癌になります。」
 とか、デタラメなことは言いません。


 さて、歯科の本に比べて、医科の本は、わりと売れるのです。

 多少、噴飯ものでも、売れることがあるのです。
 《長生きする…には…》とか、
 《こうすれば、寿命が10年は延びる…》
 とか、

 《癌になりにくい体質はこうすれば作れる…》

 《この運動と食事で長生きしよう… …》
  …云々… …。

 この手の本、医科の本、は、買う人が、結構それなりにいるんですね。


 もちろん、優秀な医者のものもありますし、
  真面目なものもあります。


 書名だけでは、もちろん判断できませんが。
 (しかし、書名は大切です。)


 私の本は、書名に若干の不満はありますが、

  幻冬舎新書の編集長が、かなり、検討し、

 考えてくれたのです。

 新書ということと、
 あとは、出版社としては、少しでも売れてほしいし… …。

【幻冬舎という、ちょっと癖のある出版社】の性格もあり… …。


  さてさて、此処までは、私が本を出したことと、歯科の本が今一つ売れないことを、なぞりましたが、


  さらに、もう一歩、踏み込みます。

 まず、《歯科は、医科に比べて、ここ10年、ろくに進歩していないのです。》


 医科はどうでしょう… …。
  この10年で、明らかに、10年前の治療をしてたら、通じません。

 再生医療だけでなく、先端機器を取り入れた、
 手術、(検査も含め)
 日々、情報を逃さず、    勉強、修行中、修練してない取り入れないと、乗り遅れます。


  …に比べて、歯科はどうでしょう?

 歯の神経に、直径0.1ミリの針を通せるロボットが開発されましたか?
  虫歯をきれいに除去し、歯型を作れるロボットや先端機器が開発されましたか?

  もちろん、人間より、早く正確に。


 歯科に限っては、いまだに開発されてません。

  ここ10年、
 歯科で、最も進歩したのは、

  【歯科材料学=歯科理工学】
  なのです…!


 インプラントはもちろん、セラミックも、プラスチックも、歯科材料は、10年前はもちろん、

  20年前の頃と比べると格段の差です。


 歯科材料が良くなったは、患者さんの為にも大歓迎です。

 (しかし、皮肉なことに)、…
  治療技術が、未熟でも、
  もっと言うと、
 杜撰(ズサン)でも、
  ある程度、優れた材料が補ってくれるのです。

 「手抜きをしても大丈夫、ゴマカセル…」みたいな。


  もちろん、歯科治療は、細かい手作業、繊細な治療を要する、
  【断じて、現状では、機会、機器、ロボットのできることではありません。】


 歯科医師、歯医者の手、 その直接の手作業、
 治療技術=スキルにかかっているのです


 今、歯医者は過剰を越えて、
 異常な多さです。


  私は、
 《その治療技術(スキル)のないのを、優れた材料に頼っている
  未熟な歯医者、

  治療の下手な、稚拙な歯医者が格段に、
  10年前より、格段に増えていると確信しています。》


 10年前、更に20年前は、治療技術(スキル)    がよくないと治療結果がよくない。

【治療の良し悪しに、      治療技術(スキル)の良し悪しが反映されたのです。】


    しかし、今は、治療を結果を、歯科材料が、わりと補ってくれます。

 【もちろん、非常に喜ばしいことです。】


  しかし、古今東西、{名医の数は、だいたい、限られています。}

  だから、《やたら、医者が増えると、ヤブ医者の割合が増えるのです。》

  ただ、10年にきちんと革新、進歩している医科はともかく、


 歯科は、こうも過剰だと、もう、ただただ、ろくな治療技術(スキル)のない歯医者が増えるばかりです。


  材料に頼り、
   先端機器、CTに頼り、
 マイクロスコープを使い、

 視野の明示は不可欠です。いいことです。


 口の中のバイ菌を見せたり… …。

 動機付け=モチベーションは大切です。わかります。


  しかし、デンタル.ドッグだ、なんだらと称して、…


  【電動歯ブラシにしても、なんでも、自分がきちんと、自らの手で歯磨きをする。手作業以外に何があるのでしょうか。】


 適切なブラッシングをしてくれる(それは大切、重要です。)
  身近な歯医者がいればいいことです。


  ここ10年革新のない歯科で、

  デンタルドッグとかで、無駄遣いしないことです。


 歯医者は、
   医者に比べて、いまだ、どこまでも妾の子です。
  (あら探しはせず、揚げ足は取らないでください)


 差別と云うのなら、
 《歯医者(ハイシャ)こそ、ある種、差別語です。》

 医者に向かって、
 「お医者さんさんですか?…で、歯医者さんですか?」
 と、聞いてみてください。

 医者は、こう応えますよ。
 「いえ、私は医者です。歯医者(ハイシャ)ではありません!… …歯医者なんかでは… …。」
  と。


 【医学部.歯科】       にならなければ、ダメなんです。

  厚生省も分かっているのです。


   だから、歯科の保険点数も、医科の半分位なのです。


 歯科は、全部の医療の全保険点数の1%を、過剰な人数で分けているのです。


 歯医者は厳しいです。ヒモジイです。
 (もちろん、私も。)

 でもまあ、
 10年前より、治療技術(スキル)が良くなっているのならともかく、

  こうも下手な歯医者が増えて、
  治療が進歩どころか、退歩しているのではね。
  やになりますよ。


 で、
 《抜いてインプラント、 金のない人には、
   抜いて安い入れ歯です。》

 インプラントも入れ歯ですよ。=高い入れ歯です。

 {で、下手な歯医者は、地方へ、地方へ… …

   都会から田舎へ……。}


 歯は痛い時はあります。  抜けば、痛みは取れますよ!
 (歯は無くなるけど死なないからね。)


 胃腸が痛い、
   胃や腸を取れば、
 痛みは取れますよ!

 しかし、胃や腸を取れば、《死ぬかもしれません。》


 【痛みは、手遅れにならないようにと云う、重要なサイン、警告です。】

 《癌のたちの悪いのは、痛みが出た時は手遅れで、死に直結することがあるからです。》


 大概、痛みは大切なサインなのです。手遅れにならないようにという…。

 ましてや、歯はね。

   もちろん、
 私でも、抜くことはあります。(抜くのも上手いです。歯の神経の専門医ですから。)


 しかし、歯医者も、患者さんも、
 歯をナメテいるのです。
  (患者さんの方も、云うほどに歯を大切にしてないな、
 と、思う時がしばしばです。)


   だから、歯科の本は医科の本より売れないのです。

  真面目な、正直に書いてもね。

  しかも、
    根本の治療技術(スキル)が、
  ここ10年、こうも進歩してないとね。


 加えて、
  《優れた材料に甘えて、   きちんとした、
  繊細な手技の出来ない歯医者が増えてはね。》

 で、やたら、先端機器を言い訳にしてね。


  【歯科の初心は、まずは、その歯が残るか、残せるか。】

 そこから,(抜くことも含めて)治療が始まるのです。


 【歯では死なないというのなら、
  なおさら、
  焦って、抜かない(抜かれない)ことです。】

歯の治療は、その地道な繊細な手作業、治療技術(スキル)にあるのです。……!


何事も、(自戒を込めて、)初心を見失わないことです。


 私の本、改めてよろしくお願いします。。

よければ、
 【幻冬舎新書】です。
  手に取って、読んでください。

 … …。

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