抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

10年前のこと

2010-12-24 | 日記
僕のブログは、多くの人が読まないし、10年前の事だから、実名で書きます。10年前、僕は、急性の糖尿病で、女子医大の大河原礼子先生の診療を、3ヶ月程、受けました。最初は週1回通院し、薬、検査をいろいろし、、2ヶ月後、「夜中の血糖値を、二時間おきに測って、来月、持って来なさい。」と、大河原礼子先生は、言いました。

僕は、夜中、勿論、起き、二時間おきの血糖値を記録し、大河原礼子先生に、見せました。先生は、キョトンとして、「何これ?」と、言ったのです。大河原礼子先生は講師で、今、生きてれば、64才位です。小柄な女医です。僕は、「先生の指示で、夜中起きて血糖値を記録して、持って来たのす。あのぅ、カルテに…。」大河原礼子先生は、「患者がこんなに、居るんですよ。」 と、答えたのです。

僕も歯医者です。カルテに記録するのです。僕は、この大河原礼子先生は、ヤブ医者だ。偽物だと、確信し、大河原礼子先生に、見てもらうのをやめて、女子医大から虎ノ門病院に換えました。 その後、今日まで、3ヶ月に1回、虎ノ門病院の小林哲郎先生に通ってます。小林哲郎先生は、3ヶ月前に僕の言った事を、カルテに記録してあり、きちんと、次の指示も出してくれます。小林哲郎先生は、現在、山梨医大の教授です。

大河原礼子先生の今は知りませんが、10年前、患者、医者の人に聞いたら、〈変わった先生…かな。〉というのに、集約されます。男の医者に対して、〈変わった先生〉というのは、褒め言葉ですが、女医に対して〈変わった…〉というのは、医者の間では、〈自惚れた医者。ブスで、がり勉して、医者になり、女として魅力がない。〉という意味合いなのです。美人に対しは、変わったとは言いません。美人だけど、どうとか、美人で、しかも名医だよ。と、言うのです。

2、3年、通院後、小林哲郎先生に、大河原礼子先生の話をしたら、小林哲郎先生は、破顔一笑。こう、言いました。
「まっ、浮気せず、私のもとに、通院しなさい。」と…。
大河原礼子先生は、ヤブ医者で、小林哲郎先生は、名医だと、改めて、確信しました。
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