抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

人間の歯の中で最も大切な人間にしかないと云ってもいいくらい、最重要な歯は、

2013-09-07 | 歯科治療

人間の歯の中で最も大切な、

【人間にしかないと云ってもいいくらい、最重要な歯は、

実は小臼歯】なのです。……!!……。

 

かの太宰治が書いてます。

……「……人は笑うとその前歯より、奥歯とのバランスが笑顔の可愛らしさを左右する。……」

………私も美人(美男子でも)、歯は白いし歯並びもいいしし綺麗なのですが、口を開けたら奥歯とのバランスに興醒めすることがあります。

「……口を開けないと美人なのにな……。」

さて、太宰も云ってるここでいう奥歯とは、【小臼歯=前歯のすぐ隣奥の歯】のことで、
通常、普通に口を開けた位では、一番奥の大きな大臼歯は見えません。


実は、この小臼歯が見た目にだけでなく、噛むという機能にも大きく関わっているのです。大切な役割をしている重要な歯なのです。…!


(患者さんはもちろん、医者ももちろん、歯医者すら、多くの者が重要視していない…

……気もつかない、気がつかない…わからない、わかってないから…当然…治せない……、

いつまでも、どこまでも、治らない…!

それは【小臼歯を大切にしない】からなのです。

【小臼歯の重要性がわかってない】からです。


時に、大学病院は頭でっかちになって(理屈を言って)……視野が狭い。

で、【小臼歯を軽視し、その重要性を見逃してしまう】のです。

《臨床は学者の研究室とは違います。》もちろん、学問的裏付けがあってのことですが!

それこそ、〈事件は現場で起きているのです!〉

私のとこには、遠くからはもちろん、

大学病院からも(紹介も含め)近頃、よく来ます。

プレッシャーはありますが、ありがたいことです。

恐縮しますし、謙虚に誠意と全力を及ばずながら、日々心新たに努めます。

…務め、努める次第です。そんな気持ちになるものです。

自負と自信を持って新たに。……!

人間の歯は、左右対称で、
前歯が3本(歯)、その奥に小臼歯が2本、大臼歯が2本あるわけです。
つまり、通常、都合7本(歯)

それが左右にあるわけで、

片顎、つまり、上の歯、下の歯にそれぞれ14本(歯)

上下で28本(歯)が、まあ、通常の人間の歯の数になるわけです。……。

で、例えば、矯正治療(歯並びを治す治療)すると、経験のある人は患者さんでもよく知っていると思いますが、

まず、小臼歯を抜くんですね、…で、装置を付けて歯並びを(審美的に)治すわけです。

しかし、無造作に小臼歯を抜くのが、果たして《治しているのか…?》と云いたいのです。

もちろん、見てくれは大切です。たいへん大切です。

〈明眸皓歯(めいぼうこうし)〉はまさに、その通りです!


容貌はもちろんのこと、歯が不衛生、汚い、では、本当にその人の人格そのものにも影響します!

 ただ、私が専門医になって30年弱、…

   海外も含めて、その《治療技術=スキル》に医学的評価が得られたここ数年… ……、


  どうも、歯の不具合(痛みはもちろん、噛み合わせ…等々、不定愁訴ですね。

    頭痛、肩こりまで…。)


   どうも、小臼歯が足りない人、ない人、… …  …、小臼歯の虫歯、…小臼歯の噛み合わせ…

   どうも、小臼歯の不具合が、(小臼歯がない、足りないことも含め)


それが大きく関わっているんです!


   本当に大きく関わっているのです!


 矯正治療をした人も、実感として【小臼歯を抜いた人は】わかるのではないでしょうか?… … …。

   ただ、患者さんは、
「まあ、みてくれはよくなったし、歯の数は足りないし、多少の不具合は仕方ない…。」と思っている。


   でも、実は単に歯が足りないからいうのではなく、

  【小臼歯が足りないから】なのです!


  あと、小臼歯を抜いて、歯並びを治した人が、悩むひとつに…前歯がどことなく【スキッ歯(パ)】になってくるということです…。


   今更ですが、何事も完璧なわけばありません。

  年2~3回の(かかりつけの歯医者がベスト)のクリーニング、健診は不可欠。
【しかし逆に不必要に何もないのに、毎月呼ぶ歯医者には気をつけて… …特に、衛生士だけが指示している所は避けて。】

    ただ、私は、小臼歯を抜かず、
  より奥の歯を抜いて、歯並びを治す=矯正治療をすることを、

   矯正の専門医にお願いしたいし、


 私は(出過ぎた言い方はお詫びしますし、頭を下げます。)切に、検討してもらいたいですし、改めてお願いしたいです。
 一番奥の大きな奥歯が最も食べるのに役立っていると思いがちですが、

  まあ、それが《素人の浅はかなんです。》…
…。
但し、恐ろしいことに、
 医者はもちろん、要は歯医者にもその浅はかさを持っている人は多いし、


  …第一、わかってないから、《浅はかだとも思わないし、感じない、感じてない。… …。》

  一番奥の歯は、(犬、猫、ライオン)等、肉食動物のもので、


  ただただ、パクパク、肉を切り裂き食べるもののだけです。


  雑食で、野菜等、繊維質のものを、グイグイ噛み潰し、

   美味しく、味わうのには、小臼歯がないと、… … 顎が左右、上下にスムーズに動かないのです。

   総入れ歯の人はそうなりがちで、
  肉食動物のようにパクパクという食べ方になります。

  これは、「そうしないと入れ歯が落ちるからだろう。」と、言いますが、そうではないのです。

   要は、小臼歯の役目を、入れ歯ではできないからです。


    インプラントも入れ歯の一環です。

だから、当然、
  【小臼歯を抜いてインプラントにするなんて、愚の骨頂です。】


 小臼歯は、人間にしかないと思ってください。


 確かにゴリラや、チンパンジーにもあります。

  しかし、人間のようにスムーズに顎の動きを導くことはできません。


  原始人と合わせ考えてみてください。

   進化なのでしょうね。(生物学者の人、教えてください。)


  顎関節=人間のそれは、本当に謎だらけです。

  人間に限らず、生物、自然界、ましてや宇宙にいたっては尚更、
   科学で解明できてることなど、ほんのわずかです。


  改めて、人間、傲ってはいけない。謙虚に生きなければいけないと、つくづく思います… …。…!

   思い上がってはいけません。


 人間なんてチッポケな存在です。


 改めて、問います!
  理由はともかく、

  小臼歯が足りない人、  小臼歯がない人、


小臼歯の不具合な人、    顎がスムーズに動かないでしょう?

   スムーズに動かせないのではありませんか?

隙っ歯=スキッパになってませんか?
  【実感がある人多いでしょう?】… …。


【その原因は実は小臼歯にあるのです。】

  一番奥の歯=大臼歯は少し不具合でも、なくても、足りなくても、小臼歯のそれに比較すれば、その影響は小さなものです。


  ただ、もちろん、歯は、あった方がいいのですよ。(今更ながら、当然ですよね!)


  抜かず、不必要にに削らず、むやみに弄らず… … …。

  年2~3回だけの歯医者との縁がベストなのです。

   逆に、それ以上、やたら、健診を勧め、呼ぶ歯科医院も考えものです。

 ましてや衛生士ごときが指示するなど… !

  儲け主義の一環です。

  歯は、快く食べて、見てくれが、それほど醜くなければいいのです。

   《明眸皓歯=めいぼうこうし》には違いありませんが、


  顔に似合わす、マネキンみたいに歯を揃えても、可愛くないことも、


 逆に表情に個性がなくなり、時に、不美人にすらなります。

   繰り返します。


  快食、見てくれ、容貌は大切です。歯は、ダイレクトに関わり、影響しますから。
心理的にもね… …ストレスにもなります…。


    だからこそです!

  【歯科の初心は、まずその歯が残るか残せるか、なのです。】


  個々、その人の個性、性格によっても、
   要望、意とするところは違うでしょう。


  だからこそです!

 何事も、《初心を見失っていては、
    なんの解決にもなりません。… …。!》


  理由はなんでも、小臼歯を抜くのは、本当に留意してください。

  逆に、小臼歯を抜かざる得ないほど、

  【小臼歯を虫歯にしたり、歯周病にしないことです!】


   矯正=歯並びを治す為に小臼歯を抜く時は、


 やはり、治療技術=スキルのある《矯正の歯医者》を求め、探し、紹介してもらい、よく話を聞いて、あなたもいい意味で、真面目に接することです。… …!


   これは、無理かもしれませんが、(私は矯正は専門でないので)


  親知らずや、奥の大きな歯を一本(歯)ほど抜いて、(もちろん、上下左右考えて=歯並びを綺麗にするのですから。)
 【小臼歯を抜かず】、歯並びを治すのが、ベストなのですが。… …。


  矯正医はしかし、難しいし、やりたがらないでしょうね… …。


  第一、小臼歯の【小臼歯のその大切さ】そのものに疎い歯科医も多いし、

  なかには、全くわかってない人もいるし、
   儲け主義で、楽にやりたいだろうし……。

 前歯と一番奥の大臼歯だけでは、(小臼歯が不具合でも、ましてや小臼歯がないと)

  動物のように口をパクパク、若干、時に品のない食生活になります。食べる音も出やすいし。

   もちろん、小臼歯の所がインプラントでも。

   (その容貌にも。)

 まっ何より、小臼歯は人間にしかなく、噛むのに,噛み心地に最も影響を与えているのです。!… …。

   太宰治は続けます。

  戦争で親を失って、上野の山でタバコを吸っている浮浪者の少年に言います。

 「… … 私は雪の降る北国で生まれ、ある者は南国に生まれ、君は上野の山に生まれた…。

            天使の気まぐれだ。…君と私のどこに違いがあるというのだ… …。

  なあ、大人になったら、《……タバコは吸わず、お酒はお祭り以外には呑まず…内気で、ちょっとオシャレな笑顔の可愛いお嬢さんに気永に惚れなさい… …。》


 流石に太宰治です。
   いいですね!

 《笑顔には小臼歯が似合います。》

   【小臼歯は人間にしかない実は最も役にたっている大切な、大切にしなければいけない、まさに人間らしい歯なのです。】

  [歯科の初心はまずその歯が残るか残せるか。]です。


太宰治は鋭いですね。
慧眼です!
大好きです。

  ―初心不可忘―
… … …。
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