抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

もう、インプラントは、やらない、やれない、必要ないかも…? やがて、AIを支配からAIの支配下に

2024-06-22 | 歯科治療
アインシュタインは言います。

「教育とは、学校で習ったすべてを忘れたあとに残るものをいう。」


歯医者は医者ではありません。

[所詮、歯医者は医者になれません。

私は翌檜(あすなろ)です。

所詮、医者=檜(ひのき)にはなれません。

医者にはなれないし、なれません。]


しかしてまた、私は翌檜(あすなろ)で、翌檜として、真摯に、歯を残す治療を、使命感を持って、淡々と続けます。


医療はAIに頼っています。

確率、論理では、統計は、AIに敵いません。


【人間の脳が間違えるのは、苦手なのは、記憶と計算だといいます。】


計算外、これが、実は人間、人間、人間性なのです。

人間は、間違える=忘れるから、予想外の事態に対応、対処できるのです。



今、AIの活用、AIに頼らないという法はありません。

診断もレントゲンの読影も、AIは正確です。

膨大な症例、病歴も記憶できます。

で、病名も特定し、治療法も、術式も教えてくれます。


もちろん、歯科も歯医者も同様です。

どこに虫歯があり、歯周病があり、その最善の治療法も教えてくれます。

かつ、個々の患者の病状、持病、病歴のデータをAIにインプットすれば、個々の患者に合わせた治療法も、AIにはお手のものです。


ただ、直径0.1㍉の歯の神経に、針を通し、緊密に密閉する技術(スキル)が、AIにロボットに、あるか、それができるか?

ということです。

遠い将来は、わかりません。

今日、明日、…1年、2年…後、10年後…に、果たして……。

直径0.1㍉の神経を緊密に密閉できるか?


歯を取り出して=抜いて、治療して、また、口に戻す、90%以上の確率で、再植、強固に口に戻し、噛めるようにできるのか…。

ということができれば、ですが、もちろん、いまだ、それは不可能で、

それができてれば、歯を抜いても、戻せばいいので、インプラントも、原則不要です。


【しかし、現状は、患者さんに口を開けてもらって、治療する以外、ありません。

歯医者も患者さんも、ずっと、物心(ものごころ)ついた頃から、ユニットに座り、口を開けて、治療をし、治療されているのです。】


今、患者さんへの説明も、AIに任せた方が、スムーズで、トラブルなく、終わるとも言われてます。


もちろん、これは、医科、歯科だけでなく、学校でも商売でも、どこの世界でも、AIに任せ、従った方が、効率的だし、スムーズです。


何より、不要な、無用な、トラブルが回避できるし、
何よりも、人間関係におけるストレスがなくなります。


《古今東西、時間の手間が、時間の無駄が、ストレスに直結します。》


芥川龍之介は云い続けていました。

「道徳というのは、合理化と時間の節約のためにある。

良心から道徳が生まれることはあっても、道徳から良心が生まれることはない。」と。


ただ、AIには、ヒューマンファクターはありません。

その回路が狂う=故障はあるでしょう。

でも、人間ほど、狂いません。

狂えません。


AIは、狂気はあっても、人間は、こと狂うことに関しては、人間はAIを上回ります。


《急な異変、計算外の対応、何十億の遺伝子の組み合わせの起こす不可解な異変、病状に、応えられるのは、人間の臨機応変、火事場のバカ力です。》


かつ、また、

ブラックジャックもドラえもんも、

「人間の生死をどうこうしようなどと、うぬぼれてはいけないよ。」

と、常に、たしなめています。


自然、神秘の前では、人間なんて、一瞬、イチコロです。


今、働き方改革で、担当医が患者を見とる、付き添うことはなくなりました。

時間がくれば、原則、仕事を引き継ぎ、帰宅するからです。

「私達の頃は、患者が重篤になれば、夜中でも、徹夜でも、患者に寄り添い、患者さんの手を握ったものだ。」

と嘆く年輩の医者がいますが、こんなのは、ナニヤブシです。ちゃちな自己満足です。


私の90歳の母親を診てくれている若い医者も、看護師さんも介護の若い人も、みんな、一生懸命で、親切、親身です。

たいへんな重労働です。


徹夜して、過労で、仕事に差し支えては、困ります。

是非、交代制でも、あなた達が、身体を崩されたら、あなた達がいてくれなかったら、こちらが困るのです。


今、日本は、先進36ヵ国で、個々の裕福度は24番目だそうです。

国全体では、世界で、3番目、4番目とも言われてますが、個々では、台湾、韓国より下です。

シンガポールは、個々では四位です。

これは、日本が、いかに、国力が低下し、格差だけが開いている証です。


長期安倍政権が、日本を技術立国から観光立国にした、負の遺産です。

で、それらを隠ぺいしたから。で、今の、無能の岸田政権も。


誤解をおそれず言えば、観光立国は、途上国のするものです。


また、ホームページ、よろしくお願いいたします。

https://saitodentalclinic.studio.site/


効率と金に取り憑かれた歯医者は、皆、貧すれば鈍する状態です。


後先考えず、患者を見ずに、

インプラントにすがります。

~「抜いてインプラント」から、今や、《何とか、抜けば、インプラントにして、金が入る》状態です。


まさに、見事に、
時代に逆行しています。


歯は、発生学的には皮膚です。顎の粘膜が固くなり、やがて、歯になります。歯は骨ではないのです。

皮膚に、骨より固いものをぶちこむなんて。


他人の不幸は蜜の味ーカント・
~……

永劫回帰…繰り返す~―ニーチェ

〈AIは寄り添うということはしません。〉


いつもながら、私の本、

【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】

【やってはいけない歯の治療・KADOKAWA】


【歯医者のホントの話・KKベストセラーズ】

よろしくお願いいたします。

電子書籍でも好評です。


歯科は、医療で稼げないのです。

今や、薬学とは言えないし、歯科は医学とは言えないのかもしれません。

だから、歯医者は、ますます、医者とは言われません。


マイクロスコープも、30年、結局、うどの大木、役に立ちません。


歯科に先端機器等ありません。
先端医療とは無縁です。

物理的な道具を、何とか、先端機器、先端技術と称して、誤魔化して、そのコストを、こすく、治療費につけているだけです。


私のような、職人気質の歯医者は、取り残されるだけです。

旧い(今や、時代遅れ?)と!?…


歯周病も、う蝕も、細菌だけじゃないし、カビもウィルスも、何より、遺伝があるし、


《それを、バカのみたいに、ひたすら、歯周病菌、バイ菌バイ菌の連呼だけ。

…で、うがい薬と歯みがき粉の紹介の繰り返し。


とっかえひっかえ、で、歯ブラシと歯間ブラシの紹介、羅列のオンパレード。

化学=薬学、医学でないじゃないですか。


物理でしょう。歯科は物理でしょう。

当然です、歯周病菌、虫歯菌なんてものはないのですから。》

ただ、但し、科学でなければいけません。


歯医者を医者にしたいなら、医者として、扱われたいなら、


【医学部・歯科】として、直し、鍛え直し、やり直すことです。


歯医者は医者にはなれません。

歯医者は医者ではありません。


私は、翌檜(あすなろ)、檜にはなれないし、檜(ひのき)ではありません。

私は、翌檜です。

翌檜で構いません。


斜めの、プライド。

皮肉な矜持です。斜に構え……。


アインシュタインの言を、やはり繰り返したいです。

「教育とは、学校で習ったすべてを忘れたあとに残るものをいう。」


人間である限り、相性、好き嫌いはあります。

理屈抜き、理屈ではありません。

それがヒューマンファクター、

幸せ、やりがいです。

私は、ただ、歯を残す治療に勤しむ(いそしむ)だけです。

それしか、仕事もないし。
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