抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

認知症と自分の歯とインプラントと、…と{食い縛り( クイシバリ)}

2015-03-04 | 歯科治療

  最近、やっと、文春等、…の、一流どころが、

  [認知症になったら、インプラントは、
   危険なのでは… …?]

 と、記事を、やっと掲載するようになりました。   やっと、です。


    私は、拙著【この歯医者がヤバい】(幻冬舎新書)でも、


   ブログでも、かなり前から、記しています。(わかりますよね?

わかってくれてますよね?)


  ただ、記事の主題は、  《口腔ケアをして、歯がないと… …

  噛めないと呆けますよ、というものでした。》


  [認知症の原因と云われている異常タンパク質のアミロイドベータが、

 ラットの歯を切って、実験したら、

 ラットのアミロイドベータが、かなり増えたというのです。]


  しかし、これは、人間には、全くあてはまらないことなのです。


    何故なら、間違いなく、【人間は、歯が無くても噛めるからです。】


   歯が、1本も無くて、入れ歯を入れてなくても、
   百歳を過ぎても、呆けず、元気な老人は、たくさん居ます。


   逆に、歯が揃っていても、50代で認知症を患っている人も、たくさん居るのです。


   《つまり、
 人間は、歯が無くても噛める、咬める、カメルのです。》


【動物とは(当然ですが)、人間は違います。

人間の顎関節は、断トツの優れものです。


で、人間にだけの小臼歯の存在です。】



口腔ケアが不可欠なのは、何しろ、口はバイ菌の宝庫、


  近年、死因の原因の多くを占めている肺炎の入口です。

 風邪、ウィルスの入口、 …

  口の中は、バイ菌だらけです。


  お尻より不潔です。
 【特に、日本では、ウォシュレットのおかげで、
  お尻と性器からの感染症が、世界でも、有数に、減っているのです。】

   私は、むしろ、
 (ストレス等、さまざまな原因で、)

  【食い縛り=クイシバリこそ、

   歯に関わる病気で、最悪のものだと思います。】


   週刊文春等でも、書いてありますが、


 《認知症になって、自分の歯が無くなり、
  インプラントだけが残っていると、

  不潔になることはもちろん、

 口の中も傷つく…

 さまざまな、弊害、

  傷害、障害が起きる、と。》


    呆ける、(ボケる)前に、インプラントを除去しておくか… …。


   私は、再三再四、数年前から繰り返していますが、


 (インプラントを全否定するものではありませんが、)

      《インプラントは最終兵器》だと。


   人間、がっちり噛み込んでも、

  通常、100キロは、なかなか噛めません。


  【自分の歯が、
 自分の歯こそは、

 自分の歯だけが、

 噛む(咬む)力を、
 コントロールして、

  健康な噛み(咬み)具合を、教えてくれるのです。】


  《インプラントは、200キロ以上噛めます。
  クイシバレマス。》


 頭に、顎に、骨に、
 神経に響きます。

 果たして、
 これが、
    健康的か?

素直に考えれば、わかることです。


― 呆ける(ボケる)前に、インプラントは、
  義歯等、取り外せるものに替えておくのも、必要かも。


    改めて、繰り返しますが、インプラントは入れ歯ですよ。


 入れ歯の一環です。断じて、自分の歯の代わりではありませんよ。(当然です!)


   「インプラントが、頭に、ガンガン、響くことがあって。」
と、私に言う患者さん、

友人、知り合い、身内もたくさん居ます。


《わかってない歯医者の、 金儲けの一環かも?


インプラントは、
 わかってない歯医者の金儲けの一環です。》



わかってないと云えば、
こんな患者さんが、私の所に治療に来てます。  (毎度のことですが、近頃、また増えました。)

 まだ、30そこそこの綺麗な娘さんです。


  病気とそれに伴う過剰なストレスで、歯を悪くし、多くの歯を失っています。


  かろうじて、何本(歯)かの小臼歯が残っているのが、せめてもの救いです。


 上の前歯の1本(歯)が悪くなり、見てくれもあり、歯医者に行ったら、
抜いて、インプラントか、ブリッジか、義歯かと言われ、仮の歯のまま、
  また仮歯が取れると、また歯医者に行く… …。


 その繰り返しで、4年間。
歯医者を渡り歩き、


  やはり、できれば、抜きたくなくて、某国立の歯科大学の大学病院へ。

  しかし、そこでも、抜いてインプラントの治療の説明を受けて、

とりあえず、返事を保留して、仮歯が取れると、その時だけ、その大学病院で、応急的に仮歯だけ、つけなおして……。


で、半年が経ち…まあ、ついに、私の所へ。


   まず、私が驚いたのは、(その仮歯のお粗末なのはともかく、)


  その歯の腐った酷い臭い(におい)でした。


「臭いでしょう?」

「ええ、かなり…。
    口臭になっているし、不快です。」


 「臭いだけでも、消してもらえばよかったのに。」

 「でも、どうせ、抜くから、と… …。」

「うーん。」


  私は、消毒し、薬を腐った歯の中に入れて、仮歯も作りなおしました。


   で、1ヶ月。

 「先生、臭いも消えて、口臭もなくなり、仮歯も、綺麗だし、取れません。」


  大学病院だろうとなんだろうと、


 たとえ、抜くとしても、消毒もしない、感染も止めない。

     だから、歯医者は駄目(ダメ)なんです。


  《歯医者は医者でない。》と言われるんです。

   歯医者は過剰で、とにかく、このてのレベルの低い歯医者が、ますます増えています。


 ハードルを下げるから、ますます、レベルの低い人間が、歯医者になります。


    どこの世界でも、(たとえ、医者が足らなくても、)
 安易にハードルを下げると、


 レベルの低い人間が育成されるだけです。


  レベルの低い 私立大学の医学部の中には、


《その大学の卒業生は、開業医か、普通の勤務医にしかなれず、させず、》

  【医者を教える指導医にはなれない、させない、ということです。】

  まあ、正解でしょうね。


 歯医者は、さらに、その下。下の下(げのげ)です。

  大学の偏差値も低いし、希望者も少ないから、
   かなりのバカでも歯医者になれる。


 (尤も、国家試験のハードルは、かなり上げてはいますが、

  まだまだですね。)


   だから、

どうせ、抜くことになるからといって、

 消毒もしない、感染も抑えない、


   医学常識もない、わからない歯医者が、大学病院にも、(大学病院だからこそ?)

  うようよ居るのです。


 私は、言いました。
その、30そこそこの娘さんに告げました。


{ 抜かず、手術して、   その歯を残しましょう。}

 「えっ? 4年間、どこの歯医者も、残らない、と。

    大学病院でも。」


{ 歯肉は大きく切ります。手術になります。


   骨は、ある程度、再生しますが、将来に渡って、あなたの満足に応えられるかは、ともかく。}

  「 … … 。」


 { あっ、いや、そこまで、感極まらなくても。}


 「 … … 。」

 「 抜かないでください。 抜かない治療をしてください。」

 「 … … 。」

「お願いします。」

「……。」



{ いや、恐縮します。
私は、ただ、歯科の初心に還り、

   見失わないようにしているだけです。


  初心を見失わないように、そのように、努めて(務めて)いるだけなんです。}


  … … 経過は順調です。

その後、何とか順調なんです。!…!……。



 それにしても、 口の中に取り残されたインプラントの処理、


 【最終兵器の処理】

 《核廃棄物、原発の後始末と一緒です。》


  週刊文春等でも、論じてます。

 【認知症と残されたインプラントの問題は、

   今後、ますます、増えるでしょう。】


……私は、更に、こう付け加えます。


  【それと、医学常識のない、(医者でない歯医者)の問題も。】と。



 {…初心に還り、初心を見失わす゛、

 初心に努め、勤め、務めることです。}

……
 … 歯を抜かず、残した30そこそこの綺麗な娘さんの治療の、

その後の経過は良好です。


順調です。………。



私の拙著、【この歯医者がヤバい】(幻冬舎新書)、買ってください。

お願い致します。

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