抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

咬合(噛み合わせ)について。改めて、自分の歯の大切さ、偉大さについて。

2011-10-30 | 歯科治療

僕は4本の歯だけでイカ刺しを食べてる人を見た事があります。
1本も歯がないのに煎餅を食べるおばあさんも知ってます。
別に歯がなくても、食べられるのです。
しかし、皆さん、耳は悪いですね。(若くても…)
しかし、食べて、喋り、噛んでる人は、呆けません。
認知症が増えたのは、PCだ、携帯だで、皆、喋らない、―噛まなくなった。
手紙も、メールで、手書きで、ペンを取りません。
手書きは、変な、言い回しですが、喋り、『噛む』んですね。
インプラントも義歯も入れなくても、食べられるのす。
見てくれと快適さは別にして…。
逆に、それどころか、合わない義歯や、インプラントは不快でさえあります。
ここで、やはり、偉大なのは、『自分自身の歯』です。
自分の歯には歯根膜という偉大な感覚器を介して、骨に埋まってるのです。
義歯はもちろん、インプラントもこの偉大な感覚器の歯根膜がないのです。
この歯根膜が、耳、目、鼻、頭、背骨につながっているのです。
だから、骨があるうちに歯を抜いて、早くインプラントにした方がいいというのは、原則、間違いです。
視力を早く戻すのにすぐに目に人工レンズを入れますか?
骨は再生します。
よく磨き、歯を清潔にして、歯肉も磨き、血液の循環をよくして、新しい骨細胞の再生を促す事です。
自分の歯をできるだけ残し、いささか、揺れててもいいと思いますが。
骨があるうちにというインプラントも全否定はしません。
ただ、自分の歯の偉大な、その感覚器としての存在はわかって欲しいです。
食べて、喋り、噛んでれば『認知症』は、歯はなくても、なんとかなります。
ただ、耳、目、腰は悪くなります。必ず、悪くなります。
『見てくれ』だけという愚かな患者さんも実際多いです。皆、何とか食べて、呆けてもいないです。
だけど、耳は悪く、目も悪く、腰も痛み、それを『自分の歯がない』せいだと、大概、思ってない愚かな人達ですね。

スポーツ選手、腰を痛める人は、インプラントだろうが、義歯だろうが、とにかく、『自分の歯』を持ってない人が多いですね。
あの偉大な王選手は、歯は、噛みしめて、ガタガタでしたが、『自分の歯』だったのです。
(真の、偉大なプロだったのす。)けがも故障ない人は皆、そうですね。
『自分の歯』なら、いささか、臭くても揺れてもね。
(磨かなかったら、義歯もインプラントも臭いですし、駄目になります。)
歯は偉大な感覚器なのです。それは、『自分自身の歯』の『歯根膜』にのみあるのです。

インプラントは、上手くいっても、逆に、力の加減を越えて、全身を痛めるのです。
何事も加減が大切です。

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