抜かない歯医者のひとりごと

歯の健康は全身の健康につながる。渋谷で開業中の保存学認定医が、なるべく歯を抜かない治療にまつわるトピックを語ります。

《死ななければいい。》のか。…そうか。…そうかな?…。

2016-01-31 | 歯科治療


   名著、《悪魔の辞典》には、

 【{宗教}とは、「恐怖」と「希望」を両親とし、

  無知な者に「不可知なもの」を説明する娘。】

と、あります。

【患者が死んでもいいなどと思う医者はいません。

患者の命を救いたい、助けたい、と思っているのが医者です。】


(特別なことではないのですが、)新年そうそう、京都から来院した人がいます。

 「はやく抜いて、インプラントにしないと、たいへんです。」
と、言われた、という、…

【私にとっては、全国からの毎度の訴え、相談事です。】


(昨今、バス事故、食品等…多々、コストと安全性の問題が、多く、大きく取り上げられています。)


   この京都からの患者さんはじめ、医科も、歯科も、コストと安全性に直面します。


 但し!《特に、歯科は、自覚がつくづく希薄です。
自覚が足りません、ありません。》


   何故か! 自明です。
《虫歯や歯周病では死なないからです。

死に直結しないからです。》


  唯一と云っても過言でないのは、インプラントは、

(明るみに出ているものとしては、)ひとり、死んでいます。


  《このインプラントによる死亡は、事故でも、過失でもなく、過誤と云うか、


   死にはしないと、いう甘さか、……。愚かか、お門違いの確信犯か。…馬鹿か。》


 まあ、まだ係争中かもしれませんし、
私なりの情報と、立ちいった見解は、

  やはり、少し控えます。


 この歯科医院は、現在も、大きく、日本橋で診療しています。


 医療にもコストの問題は不可欠です。

しかし、こと医療に関しては、何よりも安全性です。


  【日本は、安全性には厳格な方です。】

   しかし、規制緩和と称して、昨今、その安全性が危うくなってきました。

 《悲惨なバス事故、食品の使い回し。》等々、

  すべて、コストを安くした悲劇です。

 中国などでは、
 「死ななければ、まあ、いいじゃないか。」
 という意識が強く、
何しろ、安全性を軽視します。

    結果、なんと、多くの死人が出ているか!


  日本も、「死なないだろう。」と、

  コストを安くしたため、バスの事故で、若者が多く死にました。


   歯科も、実は、コストを抑えた治療が横行し、まかり通っているのです。


   まず、チャンチャラ、おかしいのは、

 《ファイバーがいいというでたらめな嘘です。


  あれは、今、歯科の金属代が高いからです。

  「金属はよくない。体に悪い。
  審美性もよくない。云々。」


 確かに金属アレルギーのある人もいますが、


  ゴールド、プラチナは最も安全で、アレルギーなどあり得ません。


 インプラントに使用するチタンも安全ですが、噛む(咬む)ことには、硬すぎるのです。


  ファイバーが安全でないなどは言いません。

 しかし、やたら、ファイバー、ファイバー、と、吹聴して、騒ぎ、

  勧めるのは、

 金属代が高いので、
 《ファイバー、ファイバーと言って、叫んで、吹聴して、どことなく、高級感を、

   高いイメージを与え、

  実際は、安い材料で、利ざやを得ようという魂胆なのです。》

 【特に、金属は体に悪い! と称して、

  ファイバーだ、白い材料で、云々…

 と、たきつける歯医者には、要注意。


  金属は体に悪い!

 と、やたら、説明? …する歯医者には、行かない、通わない、


 そこでは、治療を受けないことです。

 騙されないことです。】

  私は、金属アレルギーのない人(それも、医学的に、)には、

 まずは、金属を、原則として、まず勧め、
   選択します。


  で、【医学的に認められ、評価されている、

歯をできるだけ抜かない、材料(スーパーボンドなど)と、

 技術(スキル)を駆使します。】


 ー私のそのスーパーボンドなどの治療技術(スキル)は、
  学会、真面目な医者、歯医者には、
  教え、

 かつ、意見、忠告、など、日々、勉強、修練、お互い、切磋琢磨、

研鑽(けんさん)してますが、


 正直、企業秘密の側面もあり、ここでは、記しません。(第一、書ききれません。)


   もちろん、患者さんには、信頼関係を築くためにも、説明します。

 しかし、ネットの生兵法を、やたら披露する患者さんには、

 《説明しても、聞く耳を持たない人は、

 私も、患者さんを選びます。》


 京都からの、その患者さんも、

[金属は悪い!と、刷り込まれ、

騙され、

 {ファイバー幻想}にとりつかれ、


 ほとんどの歯の金属をファイバーに変えられ、


 あげく、法外な金をかけて、

  ファイバーも、壊れ、危うくなっている歯も見受けられました、]


  《ぶっちゃけ、金属代抑え、ファイバーに変えて、

    その歯医者、巧く、(汚なく)巧みに、ズルく、大きく、利ざやを儲けたのです。》


  ここで、更に恐いのは、
 《コストの安い、インプラントです。》


 やたら法外なものも論外、困りますが、


  コストの安いインプラントは、香港、中国、韓国から仕入れた、

混ぜ物だらけの格安の金属を使用している可能性があります。


  《現に、九州の有名なインプラント教の教祖?=歯医者のインプラントで、呼吸困難になり、入院した患者さんが、

 私に相談に来たのです。

   医科の検査で、その歯医者のインプラントの金属は、特定不能でした。

  通常、インプラントの金属はチタンです。

  そのインプラント教の教祖?の歯医者のものは、混ぜ物だらけだったのでしょう。》


   インプラントは、やはり、大学病院でするのが無難でしょう。
 (料金も含めて。)


  ただ、大学病院では、ある意味、実験台なる覚悟も必要です。(医科も同様。)


  しかし、大学病院は、いい意味で、責任もフォローもしてくれます。


   ただ、私が、ここで、改めて強調したいのは、

 これら数多くのインプラントのトラブルを、

 【術者そのものの問題として、

   個人の資質、責任にして、


 問題を矮小化し、        〔インプラント自体、   インプラントそのものの医学的危険性を、論じないことです。〕


   死人が出た時すらも、

結局、個人の問題にしました。】


    メディアもそうです。

    メディアにとっても、《インプラントは、スポンサー、広告塔の側面もあるのです。》


   神経障害、骨折、
 関節障害…

  味覚、聴覚、嗅覚、


  感覚障害、目にまで影響することが、これだけ多く起きているのに。… …。


  繰り返しますが、医科と歯科とは、それほどの連係は、ないのです。


   医者も口の中をわりとわかってない人も多いのです。


   だから、【医学部・歯科】にしないと駄目なのです。


   《インプラントは、「死にはしないだろう。」と…

 歯医者も(患者さんも、)


 安易に、いい加減に、軽く構えていると、問題は、ますます広がり、拡大していくでしょう。》


何か、もっと、ますますとんでもないことが起こる予感がします。

(もう、既に、起きているのですが。)


で、昨今の歯医者の過剰、窮状。(歯医者の年収は医者の3割以下です。)


で、

 歯科学生のレベルの低下。

   《ますます、多くの自分の歯が、抜かれ、捨てられていくでしょう。》

   繰り返します。
【歯科の初心は、まずは、その歯が残るか、残せるか、です。


  そこからが、(抜くことも含め、)治療なのです。】


   テレビにも出ましたが、正直、制約もあり、
なかなか、いろいろ話せません。


  私の本、
 【この歯医者がヤバい・幻冬舎新書】
  も、出版不況、

 まあ、テーマも狭いし、邪魔?も入り、今一つです。


 なりに、話題にはなってますが、

   続編が、出せません。
(出版社も商売です。当然です。しかたありません。)


 【歯を残す治療は、インプラント施術の10分の1ぐらいぐらいの収入で、

(で、歯を残す治療は、インプラント施術以上の時間がかかる時がしばしばです。)】


  正直、わりに合わないことだらけです。  しかし、


しかし、また、
《わりにに合わないのが人生です。

   矛盾だらけも人生です。》


 しかし、人生、


【人生、…わりに合わないこと、

 矛盾だらけの、

 …の隙間に、喜び、幸せもあるのだ、

 と、強く思い、確信もしてます。】


  真摯に、誠実に。
 医療には、過失、失敗はあります。

  [患者の命を救いたくない医者など、居ないのです。]


  しかし、歯科は、       《歯を抜いても、

   虫歯、歯周病…歯の病気では死なないと…


 インプラントだって、まず、死ぬことないなどと…。》


 私は嘆きます。… …!…。

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