高校のときのクラス担任教師と同棲しDVを受け逃げてもつきまとわれ脅された木村瑞帆が、夜間駐車場内でその相手を刺し殺してしまったが、なぜか殺人事件が報道されることも警察に呼ばれることもなく2年が経過して結婚し娘が生まれた後に、「全てを知っている」という者から連絡があり…というサスペンス小説。
複数の教え子に手を出した挙げ句にDV・ストーカー行為を続けるどうしようもない男に追われた女たちの姿に涙し、救われない思いを持ちます。私には、読後感が悪い作品です。
そういう女性たちの運命の理不尽さや瑞帆の前に立ち現れる人物の思考の異常さと徒労感も含め、アイディア・展開的には、「容疑者Xの献身」(東野圭吾)をイメージしてしまいました。

長江俊和 角川書店 2019年12月25日発行
複数の教え子に手を出した挙げ句にDV・ストーカー行為を続けるどうしようもない男に追われた女たちの姿に涙し、救われない思いを持ちます。私には、読後感が悪い作品です。
そういう女性たちの運命の理不尽さや瑞帆の前に立ち現れる人物の思考の異常さと徒労感も含め、アイディア・展開的には、「容疑者Xの献身」(東野圭吾)をイメージしてしまいました。

長江俊和 角川書店 2019年12月25日発行