伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

午後からはワニ日和

2016-11-02 22:20:49 | 小説
 楓ケ丘動物園の「アフリカ草原ゾーン」の動物たちの飼育係の桃さんこと桃本らがイリエワニの盗難、ミニブタの盗難と続く事件に遭い、その謎を解くというスタイルの動物園ミステリー。
 不安が募ると折り紙を折り続ける楓ケ丘動物園のアイドル七森さん、年齢不詳で武闘派の獣医鴇先生、爬虫類館担当で変態趣味の不気味な服部君らのキャラクターと、それぞれが桃さんに寄せる微妙な思いと思惑・人間関係で読ませています。
 動物と動物園トリビアも織り交ぜられ、その方面からも興味深く読めます。
 もっとも、ミステリー部分は、ちょっとなんだかなぁという感じ。
 あと、初出「別冊文藝春秋」294~297号と記載されているのに「本書は文春文庫オリジナル作品です。」ってどういう意味なんでしょう。


似鳥鶏 文春文庫 2012年3月10日発行
コメント
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