紫蘇の効用

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◆shiso家のわんこをご紹介◆

シアターコクーン・マクベス

2013年12月25日 | ストレートプレイ
 

シアターコクーンでの『マクベス』、堤さんファン同士AkOちゃんと観劇です。

 マクベス:堤 真一
 マクベス夫人:常盤 貴子
 マクダフ:白井 晃
 マルカム:小松 和重
 バンクォー:風間 杜夫
 ダンカン:中嶋 しゅう
 魔女:江口 のりこ
 魔女:平田 敦子
 魔女:三田 和代

1階I列のお席、ここは真ん中通路をはさんだ一番前で、よく俳優さんや関係者の方が座ってるとこだから、どなたかとお隣かも・・・
と思って劇場に行ったら、XA列からH列までのところに舞台が組まれて、普段の舞台のとこは客席となり、舞台をぐるっと観客が囲む形になっていました。
舞台のすぐそばに簡易イスのお席もありますが、固定椅子の席として最前。
しかも高さが舞台と一緒の超良席です。
舞台は八角形ですのこのようなステージの下にも回廊があり、そこを役者さんたちが彷徨ったりするのですが、これは2~3列目くらいまでしか見えないような位置です。

席の横にビニール傘が置いてある・・・
ヤナ予感。
舞台で本水使うときは前の3列くらいまでビニールシートを配られるけど、段の上になってる客席に傘とは?
全体的に雨降っちゃうワケ?

開演に先立ち、市川しんぺーさんと福田転球さんがこの傘の説明をしてくれます。
傘はある席と、無い席がある自分の右側にある人は芝居途中、指示に従ってさすようにと。
幸い(?)右側に傘があったので、いうとおりにさしました。
これは2部の後半、客席がバーナムの森となり傘をゆらすと「森がうごいてる」となる演出です。
そう、このビニール傘は緑色だったので、みんながさして森に見立てたのでした。
客席参加型演出はほかにもあって「役者が語りかけたら、広い心で対応してくださいねー」との前説があったのですが、舞台脇のお客様は何人か語りかけられたり、質問されたり、羽交い絞めにされたり・・・
また、マクベスが殺されると堤さんそっくりの巨大マクベスの首が客席の頭上をころがります。
髪の毛にタッチ、トスしました

シェークスピアの4大悲劇は暗くて苦手だし、長塚さんの演出はいつも血が~とか内臓びろーんとか手足首もげら~みたいなスプラッターな感じだから、どよよーんと重いかと思ってたけど、シリアスなとこも参加することで遠く傍観するのではなくその場の証言者にでもなったような気になります。

三田和代さんたち3人の魔女はヒゲメイクをほどこし、正体怪しげな雰囲気で、最初は客席のあちこちに座っていて前説に「さっさと始めろー」とかヤジをとばしたり、また席についたりという特異な存在にしてるし、またみんなの衣装も変に現代風だったり、時代めいていたり、剣はこうもり傘(ここでも傘)だし、膨大なセリフはシェークスピアのそのままですが、長塚オリジナルな作品になってました。

鬼女・悪妻のマクベス夫人に常盤貴子というキャスティングは舞台では弱い感じ。
マクベス堤さんの振り回され具合は悲劇の皮肉と滑稽が体現されてさすが!
しかし、このふたりのラブシーン、ぶっっちゅーと長いキスするんですが、演出はだんなさん。
どうなの?・・・とここだけ物語から離れて気にしてしまった。
王子マルカムの衣装がトレンチコート姿に片手に剣にみたてた傘。会社の係長みたいだった・・・
バンクォー風間杜夫さんの存在感が凄い!

しかしシェークスピアの形容詞と比喩表現とセリフ量が膨大で長丁場な芝居。。。終わってぐったりでした。
これで今年、芝居おさめ。


マクベス
2013年12月8日(日)~12月29日(日)
Bunkamura シアターコクーン