紫蘇の効用

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国立劇場・開幕驚奇復讐譚

2011年10月08日 | 歌舞伎

ここ数年お正月に国立劇場で菊五郎劇団の復活狂言興行が続いてましたが、今回早くも10月に登場。
『開幕驚奇復讐譚』←かいまくきょうきふくしゅうものがたり。
開幕驚奇とは「開けてびっくり~」という意味だそうで、非現実的、非科学的、非倫理的、不条理ドラマです。

 野山の仙女 九六媛/木綿張荷二郎/斯波義将:尾上 菊五郎
 藤白安同妻 長総/足利義持:中村 時蔵
 新田貞方/新田小六助則:尾上 松緑
 褄笠小夜二郎 /楠姑摩姫:尾上 菊之助
 野狐銀次:坂東 亀三郎
 熊谷満実:坂東 亀寿
 野上復市:中村 梅枝
 赤松満雅 尾上 右近
 藤白安同:河原崎 権十郎
 乳母 母屋:市村 萬次郎
 旅籠屋亭主 与九介/隅屋維盈:市川 團蔵
 畠山満家:坂東 彦三郎
 足利義満:澤村 田之助

演出も新しい試みをしていて、文字通り”開幕驚奇”なお芝居でした。
新田貞方討ち死にのシーンも黒幕から討つ方(権十郎さん)、討たれる方(松緑さん)の顔だけにょっと出して、あたかも暗殺といった感じを出してるし、小夜二郎、新田小六らが九六媛に修行をうける場所も国立のセリを十二分に利用してかなり異次元空間です。

そしてその異次元での菊パパのリスペクトガガコスチューム
 凛々しい仙女だじょ。
 ←元ネタ

菊パパと菊ちゃんの両花道の宙乗りが最大の盛り上がり
菊パパは眼が赤く光る白い狼にまたがり仮花道の上空を、菊ちゃんが両脇にワイヤーがついた光一スタイル(Shockのね)で本花道上空。
菊ちゃんは、やはりShockばりにぐるんぐるん回転してました。
そーいえば先月、帝劇のDREAM BOYS観に行ったら菊ちゃんが観に来ててワイヤーアクションにすごい興味持ってるみたいに見てたよーという情報をHiYさんから聞いてた。
そっか~、最新テクを研究してたんだね。

今回のチャリ場は三幕目の宿屋でのシーン。
「撫子」という看板があるから、「おぉイマドキ・・・」と思ってたら仲居さんたちが青い着物に白袴、背番号もつけて蹴鞠

立ち回りは足場が狭そうな屋根上で菊ちゃんを中心にみせてくれます。
劇団一のトンボ、バク転のできる人がいなくてちょっとさみしい気持ちでしたが・・・。

登場人物のキモとしては時蔵さん。悪すぎっしょ。悪すぎて笑いが
そしてなんだかびっくらしたのが、松也くんの脚の太さ 
なんかずいぶんとむっちりしてんのね

いろんな趣向をこらして面白い場がいっぱいだけど、暗転になる幕間が長いかなー。
でも華やかな作品で、菊五郎劇団で、国立劇場だからお正月のような気分になりました。


通し狂言『開幕驚奇復讐譚』
平成23年10月3日(月)~10月27日(木) 
国立劇場 大劇場