紫蘇の効用

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復活狂言を楽しむ初春

2007年01月27日 | 歌舞伎

千穐楽です。国立劇場の『梅初春五十三驛』。

 伊豆の百姓次郎吉
  実ハ鼠小僧次郎吉
  実ハ清水冠者義高
 猫石の精霊
 神主多中
 小夜衣お七
:尾上菊五郎

 大姫/三浦屋小紫:中村時蔵

 大江因幡之助
 百姓杢作
 狩野之助宗茂
:尾上松緑

 白井権八/三宅坂菊之助/久須見吉三郎:尾上菊之助

 根の井小弥太/所化弁長:坂東三津五郎


序 幕
【京都】大内紫宸殿の場
幕が開くやいなや大向こうさんがいっせいに「三河屋~」の声。
盛り上がってんどー。
菊市郎さんのワルっぷりが向上してて

【大津】三井寺の場
だんまりではいろんなやりとりされてるが、菊ちゃんしか観てなかった。キレイなんだもーん。
しかし菊パパが巨大ねずみさんに乗って登場するとくぎづけ
百目鬘とも百目菊とも言うらしいんですが月代がてかてかとして菊の花みたいな鬘がかっこいいだもーん。

二幕目
【池鯉鮒】街道立場茶屋の場
【岡崎】八ツ橋村無量寺の場
ねこオンパレード
操り人形のねこちゃん、着ぐるみダンサーねこちゃん、化け猫キャッツ、宙のりキャッツ、でか石ねこ、香呂ねこ・・・怪談シーンでも客席は笑いに包まれてました。

三幕目
【白須賀】吉祥院本堂の場
みんなぶっ壊れキャラの田舎芝居コーナー
松緑さんのいなかっぺーつくりこみパワ-アップ
千秋楽スペシャルは松也くんの「たーらこー」
を下座の「こーうめーこーうめー、たっぷりこーうめー」の唄にのせ、ちゃんとたらこの振り通りにやってる
たらこのかぶりものにまっちろメイク、自らの帯から「千穐楽」の垂れ幕をさげるなどのサービスもおこたらず
しかし棺桶に入っていた亡者の亀蔵さんがよみがえりたらこかじって離さない。
めちゃくちゃです。

さて、この場は手拭い撒きがございます。
なんと菊ちゃんが投げたのを母上さま、菊パパのをあたくしがキャッチ
 
手首を骨折している母上さまは手をのばして取ることはかなわず、ぼ~っとしてたら菊ちゃんの投げた手拭いがおひざの上にぽとっと。
ラッキー

吉祥院本堂奥座敷の場となると白井権八、やっと手に入れた宝剣をちょこっと置いといたら弁長にまんまと盗まれちゃうというオマヌケなとこも・・・
前の幕から続いて三津五郎さんがはじけまくり・・・
宝剣手に入れ投げキッスにスキップだもの。

【新居】関所の場
前のときは松緑さんの大江因幡之助が気の強い官僚風だったけど、なんだか爽やかさばき役になっていて気持ちいい幕だったわん。
菊ちゃんの前髪&女装姿、あやしいワールド。

四幕目
【由比】入早山の場
菊パパの年増姐さん、キレー なんだかかっこいい
三津五郎さん弁長、川に蹴落とされるまではじけてた。。。

【吉原】富士ヶ根屋の場
権八さん、女の子の着物姿で駕籠ごと捕らえられたのに黒いメンズの着物で駕籠から出てきた~

大 詰
【大磯】三浦屋寮の場
花道を禿に連れられ出てくる菊ちゃん。紺色に白いドット柄の着物がすてきすぎる

【品川】鈴ヶ森の場
御存知鈴ヶ森のパロディーだからお墓掘って首取り出すなんてスプラッターなシーンも決まり文句「お若ぇのおまちなせぇ」が出ると客席大ウケ。

【品川】御殿山の場
菊ちゃん奥からたぁーっと走ってくる姿、ぴゅーぴゅーです。
琴の音にのせてのたちまわりという斬新さも良いですのぉ

【江戸】日本橋の場
フィナーレにふさわしい富士山と日本橋と桜をバックに豪華衣装に身を包んだ豪華メンバーで目にまぶちー
亀兄ぃ、亀寿くんにもっと出番を!!


通し狂言 梅初春五十三驛
2007年1月3日(水) ~ 2007年1月27日(土)
国立劇場大劇場