紫蘇の効用

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国立劇場歌舞伎◇千穐楽

2006年01月27日 | 歌舞伎

国立劇場正月公演『曽我梅菊念力弦』が千穐楽です。
初日に観た時とくらべて流れがずいぶんとスムーズ。
みんなすっかりワルになってました

菊パパのちょいワルでぇくの六三郎も極悪非道の新藤徳次郎も、團蔵さんの梶野長兵衛も板についてます。
そして信二郎さんも幅が広がった感じ。すごく細かい芸をしてるんだよね~。
亀三郎くん、亀寿くん兄弟もだんだん重い演技になってきてるなぁ。声もいいからその一幕が爽やかになるよん。
声といえば登場場面は少しだけど冨十郎さんの口跡の鮮やかさにぱっと明るくなります。
姉妹揃って惚れっぽいおそのとおはんを演じる菊ちゃんも流されちゃう弱さと運の強さが見える。
最終の幕の大立ち回りもテンポが小気味良く、辰巳くんの傘を使った大技をキレイに決めて大拍手
2日ほど前、傘の抵抗を生かしてふわっとトンボをきれたんだって。by辰巳くんdiary
今日はどうかな?と思ってたら「ふわっ」ってなってた。
メリーポピンズな気分だったかしら・・・

この通し狂言、歌舞伎特有のぎょぎょぎょ演出が満載で、そこがお正月芝居らしい。
夜中にあらゆるできごとがあって夜明けは黒いホリゾントがばっと振り落とされて、でっけー太陽。
鎌倉八幡宮前の大時代のシーンで梶原平蔵景時の悪役を強調するメークが誇張されすぎなんだけど、特に可笑しいのがもみあげがチョーロングでみつあみ。これって曽我対面にもでてきますが悪役というよりかわいいんだけど・・・
スリに会ったら「何をする、こやつ」と捕まえておいて、その腕を見込んでスカウト、自分の欲しい百両の盗みを依頼・・・って見つかってんだから大した腕じゃないじゃん でも大仕事まかせちゃう??
境内で大喧嘩でも菊パパ大勢の若衆の立ち回りも、若衆は全員相手を賞賛するポーズの決め
これがまた菊五郎劇団ならではで、感動さぶいぼモンなんですけどね
大時代にあった役者さんと世話物にぴったりな役者さんの配役の妙でサクセスフォ~でした。


終演後は国立劇場お隣のグランドアーク半蔵門の「パティオ」で遅いランチ。
皇居の半蔵門が見えるテラスでとハンバーグ



『通し狂言 曽我梅菊念力弦』
平成18年年1月3日(火) ~ 1月27日(金)
国立劇場大劇場