城と歴史歩きを楽しむ

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三河・保見地区の古城と史跡  東海古城研究会 4月の見学会が行われました

2021-04-23 | 歴史

コロナ禍で一年間休止していた東海古城研究会の見学会が、感染防止対策を考慮した形で行われました。
 通常は大型バスでめぐり、昼食は大人数での会食となりますが、今回は昼食を済ませて鉄道の駅に現地集合して、徒歩で見学でした。


愛知環状鉄道・保見駅に 昼食は済ませて午後1時に集合


愛知環状鉄道・保見駅に集合し、上図のルートで見学しました。歩行距離約7km、所要時間3時間でした。

 東海古城研究会の担当役員さんの資料と解説でどんどん進みます。歩きに追いつくのと、解説内容に追いつくのとで一生懸命でした。


伊保東古城 学校建設で半分が削られたが興味深い遺構が残存する。
 時間の関係で遺構見学はチラットでした。担当役員さんの解説で関心が高まりましたので、改めて見学に訪れて紹介したいと思います。


伊保西古城 主郭は公園化で遺構は殆ど無いが、周囲の帯曲輪等は残存状態良好
 主郭は後世に耕作地となり、その後の公園化で遺構は見当たりませんでしたが、周囲の腰曲輪、土塁、堀切等はドッサリ、クッキリの見どころいっぱいで驚きました。ここも改めてご紹介します。


伊保城(伊保陣屋) 伊保4城で最も新しく、代官統治の時代もあった
 二段積みの石垣が残ります。民家の敷地内ですので、見学会として許可を得て見学しました。石垣以外にも土塁が明瞭に残りますが、やはり個人宅の中です。ここも改めて紹介したいと思います。


尾張と伊那谷を結ぶ古い街道が途切れながらも残存していました
 解説なしで城巡りに集中すると見落としてしまいがちな街道ですが、当地の歴史にとって重要な部分だと思いました。見学会ならではの収穫でした。


伊保城(貝津城) 伊保4城で最も古いとされ城趾碑が建つ
 伊保城と呼ばれた城は4城あり、歴史が混乱していたようです。近年になって各々に別名称を付けて区別するようになったと解説がありました。
 ここ伊保城(貝津城)は当地に入った三宅氏が最初に築城したとされる場所ですが、歴史的に見ると、館があった程度ではないかということで、遺構はなく場所については確定していないようです。

コロナが収まるまで、当面の見学会は今回同様に、鉄道駅に昼食後集合の形で行われるとのことです。