民博に展示している西アジアのパレスチナの女性の衣装を紹介します。
ガラリヤ地方の衣装
パレスチナ北部のガラリヤ地方では、袖の細い前開きのコートとパンツが衣装の特徴として知られた。
バック・ステッチを多様した刺繍は、早い時期に廃れてしまい、現存するものは少ない。
女性の衣装 地域:ガリラヤ 年代:1940~50年代製作 ウィダード・カワール旧蔵
シリア産の経絣の繻子織地を用いた襟や、コートの前裾と胸元に施された絹紐による装飾や、
タテに走る破線模様が特徴的である。
ラーマッラーの衣装
織物の産地として知られるパレスチナ中部の丘陵地帯ラーマッラーでは、亜麻製織物により衣装が多くみられる。
ヒルケと呼ばれる被り布、コインが付けられた頭飾りとともにこの地域特有のものである。
女性の衣装 地域:ラーマッラー 年代:1940~50年代製作 ウィダー・カワール旧蔵
幾何学模様による草花や星、ヨーロッパ風の具像文様による花々が布地の折り目にそって
クロス・ステッチで表現されている。
ヘブロン地方の衣装
クロス・ステッチは、ヘブロン地方を含むパレスチナ南部をはじめ、広い範囲で見られる刺繍技法である。
藍染の麻布地を埋めつくす、細かい幾何学模様のクロス・ステッチがヘブロン地方の特徴である。
女性の衣装 地域:ヘブロン 年代:1940~50年代製作 ウィダード・カワール旧蔵
スカートの前部分の大きなアップリケ、頭頂部が少しとがった布製の頭飾り、
一方の端だけに房がつけられた被り布が特徴的である。
いま世界で問題となっているイスラエルとパレスチナですが、テレビや新聞で報道されても、私にはさっぱり
理解できませんでしたが、ブログに掲載するにあたってネットで調べました。
これでほんの少し解ったかな、と思っています。
知らないことだらけの私ですが、ブログを掲載しながら少しづつ勉強をさせて頂いています。
END
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