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アメリカ大陸 「創る イヌイット版画」

2016-09-01 11:31:53 | 日記

国立民族学博物館の展示物がすこし面白くなってきました。

イヌイット版画
   
イヌイットアートには、石製彫刻や版画などがある。1950年代末ごろからイヌイットでは自分たちの生活や世界観を
   版画で描き始めた。ここではケノジュアク・アシェバク作の版画と、イヌイット版画と日本との関係を紹介する。

イヌイット版画誕生の経緯
   イヌイットに石製彫刻制作を奨励してきたカナダ人のジェイムズ・ヒューストンは、版画制作の導入を思いつき、
   1950年に来日、平塚運一のもとで版画を学び、イヌイットに紹介した。

影響をあたえた日本の版画
   平塚運一に師事したジェイムズ・ヒューストンは、日本滞在中に民芸運動の工芸家と親交を深めた。また、彼は
   ケープ・ドーセットに平塚運一、棟方志功、岡村吉右衛門、森義利の版画をもち帰り、イヌイットに紹介した。

       「臼杵の石仏」  平塚運一 1940年制作          「桂離宮 天橋立」  平塚運一 1958年制作

               

       「砂洲の棚」  棟方志功 1958年制作                「街道」  森義利 1958年制作

        

技術と素材
   原画を描く人と彫る人、刷る人が分業する浮世絵の制作システム、和紙の使用、作者の落款を押すことが日本から
   取り入れられた。しかし、木版ではなく石版が、竹皮製ではなくアザラシ皮製のバレンが使用された。

ケープ・ドーセット版画工房写真提供

                原画制作                                    彫る

        

                 色付け                                     刷る

        

                                         版画「さまざまな鳥たち」  制作者:ケノジュアク・アシェバク 
           ケノジュアク・アシェバク                  民族:イヌイット 国名:カナダ 年代:1984年制作  

                 

                                                                        END

                                 


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