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湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

この虹の消える時にも

2014年10月17日 | 詩歌・歳時記

       

         マキノ・メタセコイヤの並木道


ここまでは必死に生きてきた。心がこわれそうな時に、明日のゆくへが濃霧にかき消えそうになる

夜更けにも、いつの日もこの歌をうたい、あるときには叫び、時には涙をかみしめて低くつぶやき、

そして命の灯火としてきたのだった。


西郷輝彦「この虹の消える時にも」である。

もう駄目だ! 人生の断崖に追い詰められた時に、切なくも祈るように指を鳴らして歌うのだ。


    ♪ この虹の消える時にも
      涙なんかこぼしやしない
      だってだって俺は男
      だってだって俺は若い
      もういちど もういちど
      俺は追いかける
      青い空と赤い太陽            水島  哲・作詞  北原じゅん・作曲

                              クラウンレコード  1965.12


50歳代までは、そうだった。 苦難のときのボクのテーマ・ソングである。

けど、もうアカンのかな? 鳴らす指のひびきが弱々しくて、思わず首をふる。


    ♪ もういちど もういちど
      俺はつかむんだ
      遠い虹と若いしあわせ


とめどなくながれる涙のなかで、もういちどもう一度と指を鳴らす。大丈夫さ♪

ボクには西郷さんがついているんだ!


別れた妻よりも、長い歳月にわたって愛した西郷さんだもの。

短歌を極めてやる! 芭蕉を超える俳句を詠ってみせよう!  あと1枚のレコードを出さねば!!

もう一度、と背を伸ばすボクのエネルギーは、この歌、

「この虹の消える時にも」なのである。

                    
           



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