湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

涙の至芸🍒由利徹

2016年10月04日 | 詩歌・歳時記
プロ野球の公式戦が終わり、わがホークスは2位という屈辱のなかで今期を終えた。ファイナル・ステージとか可笑しなシステムなんぞ、なんの関心もない寂しい秋である。

もはやテレビではニュースか、鬼平しか観るべきものはないのである。で、秘蔵のビデオテープを再見した夜である。ボクは今現在は関西に住まいしてはいるが、感覚、味覚、その他🌿完璧に関東人である。
けれど、漫才の「やすし・きよし」の大ファンであるのが、自分でも不可思議でもある。

何巻かのやすきよのビデオテープの中に、5分にも満たない「由利徹」のこれぞ!芸だというシーンが残されている。
テレビ画面を観ながらも、ついつい右側を見てしまう。4年前には由利の至芸に笑いころげた、今は亡き母が座っていた場所でありまする。

母は長年にわたって裁縫の内職でボクたちを育ててくださったのである。針に糸を通す仕草、髪の毛の油ぶんを針に含める仕草、すべての所作が若き日々の母の姿に重なるのである。今夜は笑うどころではなかった。1年分の涙を流したことである。永遠に母を恋するボクである。

今夜は母の愛した「高峰」さんを聴きながら眠りましょう。あと何年分の涙を流すことでしょうか?

 秋雨や耳をすまして母恋し

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