しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

シャガール展

2010-10-18 08:47:12 | Weblog
                もう1週間も前になってしまいましたが、10日秋晴れの日曜日、
                会期は明日までという日の午後、空いていそうな時間に、上野に出かけた。

                甘かった!私と同じ駆け込み見学?の人の列で、3,40分待ちでした。



                    

                   「ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」~交錯する夢と前衛~



                    

                      上野の杜の一画



                     

       「イカルスの墜落」晩年の超大作イカルスの翼を焼いた     「虹」 (1967)
       太陽の横で、笑みを浮かべるシャガール、自画像(1974~77)



                          

                            「日曜日」 (1952~54)
                  画面のふたつの顔はシャガール自身と、パリで出会い1952年に
                  2度目の結婚相手となったバランティーナ・ブロドスキーを描いたもの

                  地上にはエッフェル塔やノートルダム寺院、セーヌ川に架かる橋など
                  パリの建物がちりばめられ、左上画家の頭の側には故郷ヴィテブスクの
                  情景が描かれているそうです(私の好きな作品です)



                          

                            「赤い馬」 (1938~44)



                  

                「緑色の恋人たち」 (1916~17)

           シャガールがベラ・ローセンフェルトと結婚したのは1915年、以降ロシア革命が起こる
           1917年までの間に「恋人たち」をテーマとした作品が何枚も描かれている、
           理想化されたイメージにより妻と夫の親密な関係が表現されている



                          

                         「ロシアとロバとその他のも」(1911)
                         シャガール、パリ時代の最初期の作品



 

          シリーズ;モーツアルトの「魔笛」 

      1967年ニューヨークメトロポリタン歌劇場のリニューアルのため、「モーツアルトの魔笛」の
      装飾と衣装を依頼される   1967年 こけら落とし上演


      鮮やかな色彩と幻想的な作品が好きと言うだけで、シャガールについて知らないことばかりでした。

      1887年 帝政ロシアのヴィテブスク(現ベラルーシ共和国)のユダヤ人居留区に生まれる
      
      1911年 ベルリンを経由してパリへ   
      1977年 一家でフランス国籍を獲得  ナチスはドイツ美術館にあるシャガール作品を撤去させる
      1941年 ニューヨーク近代美術館の招きによりアメリカに亡命  48年フランスに戻る
      1963年 東京・京都で初のシャガール回顧展が開かれる
      1967年 ニューヨーク メトロポリタン歌劇場
      1985年 サン・ポール・ヴァンスの自宅で死去97才でした



                     


            何点か作品を紹介しました、実物の作品はかなり大作もあり大変興味深く見ました。
            そして今回歌劇「魔笛」の舞台装飾や衣装などの作品も多く展示され、
            思いがけない配色やデザインに驚きました、知らないことばかりでした。


                最後に夏にいただいたポール・ボキューズ氏がイメージしたシャガールを
                もう一度紹介します。



                
                

                 シャガール  「ロシア・アバンギャルドとの出会」い




                     

                   帰り道、真っ青な空に緑の木々そして真っ白な噴水に虹が架かり
                   きらきら光るその美しさに足を止めました、素敵な秋の午後でした。