クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

音楽塾 その10

2019-04-01 | 上の娘ごと

今年の小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトのパン

フレットに、音楽塾オーケストラ・マネージャー

であり小澤先生の学生時代からの盟友である志賀

佳子先生の対談が載っています。

その中にとても印象に残り、胸が熱くなるような

お話があったので、原文のまま載せておきます。

「塾の生徒たちはなんと恵まれていることか。

セイジとよく話すのですよ。 ・・・遠い昔、齋

藤秀雄先生と出会うことができて、私たちはなん

と恵まれていたことか。 そして齋藤先生がいか

に偉大な存在であったか、いかに貴重な体験をさ

せてもらっていたか。 そして、そのことに大人

になるまで気付かなかったことを。 塾の生徒た

ちも同じだと思います。 いま彼らは、セイジと

同じ時代に生き、すばらしい先生たちのもとで学

ぶことができて、なんと幸運なことか。 かつて

の私たちがそうだったように、彼らもそれに気付

いていないかもしれません。 でも将来、必ず気

がつくときが来ることを信じています。」

度重なるご病気や骨折により体力が低下する中、

今年の音楽塾に照準を合わせて、体調を調整して

いらした小澤先生。

再び指揮ができる喜びを、自ら「ワクワクして仕

方がない」と表現されていました。

まさに全身全霊を傾けて指導された今回の塾。

それが塾生に伝わらないわけはなく、全塾生が小

澤イズムに様々な角度から触れ、それぞれに感じ

取り、自分の中で消化し吸収しただろうと思いま

す。

でもきっと、それはあくまで今の精一杯で、もっ

と後になってから、さらに深い大切なことに気づ

くのでしょうね。

娘にもそんな時が来るといいなぁ、と思います。



記念に頂いたTシャツとパンフレット、そしてネ

ームホルダー。














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