クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

風立ちぬ

2013-07-25 | 日記

昨日は水曜日。

映画が1000円で鑑賞できるレディースデーだったので、

娘たちと3人で、「風立ちぬ」を観に行ってきました。

混雑しているのは覚悟していましたが、

映画館の中、2ヶ所を「風立ちぬ」上映に当てているところが池袋にあったので、

そこに行ってみました。

この映画館では、上映時間2時間6分の「風立ちぬ」を1日に9回上映しています。

案の定、チケット売り場は長蛇の列でしたが、

お目当ての時間帯をギリギリでゲットすることができました。

前から5番目の端っこという、ちょっと首と目が疲れそうな席ではありましたが。





なかなか難解な映画ですね。

時代背景がわかっていないと難しいかなと。

実際、観客は大人が多かったです。

零戦を題材にしたことで、評価も議論もいろいろあるようですが、

この映画の本筋は、飛行機をこよなく愛する少年が、

美しい飛行機を作りたいという夢を抱いて、飛行機作りに情熱を傾け、

困難を乗り越えた末に成し遂げる・・・というところ。

その産物が零戦であったことは、

その後の結果を知る者にとっては決して喜べるものではなかったけれど。

「一機も戻ってきませんでした。」

「国を滅ぼしたんだからなあ。」

そういった背景は無視できないし、

画面にも不穏な時代の動きが常に見え隠れしていたけれど、

そこはさらりと表現されて、

重さや暗さを感じさせないように抑制しているようだった。

語るべきは、あくまで堀越二郎の飛行機への夢と情熱、

そして奈穂子との純愛。

心奪われるものは、色彩の美しさ。

風がモチーフとなり、折に触れて風を感じる、風が吹く。

美しい日本の風景。

無駄な装飾を削ぎ落とした美しい日本語。

二郎の母親、黒川の妻の懐の深さ。

美しい精神。

美しい佇まい。

「美しいところだけ、好きな人に見てもらった」奈穂子の覚悟。

すべてが美しかった。



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