先日、とても久しぶりに演奏会を鑑賞して来ま
した。
この1年半、チケットを取っても中止になってし
まうことも多く、今回も直前になって緊急事態
宣言が発令され、また中止か…と心配していた
のですが、観客を500人に抑えることで開催が
可能となりました。
演奏家が人前で演奏するという当たり前のこと
が大きく制限されている今、小さな制限で実施
されるのはとても喜ばしいことです。
会場は紀尾井ホール、曲目は以下の通りです。
プーランク 六重奏曲
ストラヴィンスキー 組曲「プルチネルラ」
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
ピアノソリストは、今まさに進行中のショパン
国際ピアノコンクールで30年前、第3位✨とい
う輝かしい成績を残されている横山幸雄先生で
す。
実は縁あって、上の娘も1stヴァイオリンで
オーケストラに参加させて頂きました。
横山先生始め、コンサートミストレスの会田莉
凡さんらほとんどのメンバーが芸大出身だった
り、N響の現役メンバーだったりする中、だいぶ
アウェーな立ち位置の娘です。
上手い方達しかいない中、練習でもリハでも本
番でも、とても勉強になったと言っていまし
た。
横山先生のピアノはまさに熟練の技、ラフマニ
ノフの3番は超有名な2番同様、技術的にも音楽
的にも非常に難しい曲ですが、常に余裕綽綽、
軽々と演奏している印象でした。
視覚的には、鍵盤をただ優しく撫でているよう
にしか見えませんでした😳
第一楽章の最初のフレーズなど、適当に指を滑
らせているだけのように見えるのに、なんとも
艶のある音色で、ガッと心を掴まれました。
六重奏とラフマの大曲を演奏した後にもかかわ
らず、アンコールを3曲も!
スクリャービンのエチュード、ラベルのクープ
ランの墓、最後はやはりショパン。
エチュード Op.25-12「大洋」 でした。
その後、サプライズで芸大学長の澤和樹さんが
登場。
横山先生とラフマニノフの「ヴァカリーズ」を
優雅に演奏。
なんだかとても贅沢で幸せな演奏会でした。
それから、横山先生の衣装を担当しているとい
うコシノジュンコさんもいらしていたのです
が、観客席にいても流石の存在感!
演奏終了後、ホワイエに出たところで偶然ぶつ
かる程近くにいらしたのですが、小柄な方なの
にものすごいオーラを感じました。
頂き物。
「ル・コフレ・ドゥ・クーフゥ」のバトンパウ
ンドケーキ。