クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

ラフマの3番

2021-07-26 | 日記

先日、とても久しぶりに演奏会を鑑賞して来ま

した。

この1年半、チケットを取っても中止になってし

まうことも多く、今回も直前になって緊急事態

宣言が発令され、また中止か…と心配していた

ですが、観客を500人に抑えることで開催が

可能となりました。

演奏家が人前で演奏するという当たり前のこと

が大きく制限されている今、小さな制限で実施

されるのはとても喜ばしいことです。

会場は紀尾井ホール、曲目は以下の通りです。

プーランク 六重奏曲

ストラヴィンスキー 組曲「プルチネルラ」

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番

ピアノソリストは、今まさに進行中のショパン

国際ピアノコンクールで30年前、第3位✨とい

う輝かしい成績を残されている横山幸雄先生で

す。

実は縁あって、上の娘も1stヴァイオリンで

オーケストラに参加させて頂きました。

横山先生始め、コンサートミストレスの会田莉

凡さんらほとんどのメンバーが芸大出身だった

り、N響の現役メンバーだったりする中、だいぶ

ウェーな立ち位置の娘です。

上手い方達しかいない中、練習でもリハでも本

番でも、とても勉強になったと言っていまし

た。

横山先生のピアノはまさに熟練の技、ラフマニ

ノフの3番は超有名な2番同様、技術的にも音楽

的にも非常に難しい曲ですが、常に余裕綽綽、

軽々と演奏している印象でした。

視覚的には、鍵盤をただ優しくでているよう

にしか見えませんでした😳

第一楽章の最初のフレーズなど、適当に指を滑

らせているだけのように見えるのに、なんとも

艶のある音色で、ガッと心を掴まれました。

六重奏とラフマの大曲を演奏した後にもかかわ

らず、アンコールを3曲も!

スクリャービンのエチュード、ラベルのクープ

ランの墓、最後はやはりショパン。

エチュード Op.25-12「大洋」 でした。

その後、サプライズで芸大学長の澤和樹さんが

登場。

横山先生とラフマニノフの「ヴァカリーズ」を

優雅に演奏。

なんだかとても贅沢で幸せな演奏会でした。

それから、横山先生の衣装を担当しているとい

うコシノジュンコさんもいらしていたのです

が、観客席にいても流石の存在感!

演奏終了後、ホワイエに出たところで偶然ぶつ

かる程近くにいらしたのですが、小柄な方なの

にものすごいオーラを感じました。


頂き物。

ル・コフレ・ドゥ・クーフゥ」のバトンパウ

ンドケーキ。