@面白そうなタイトルだが思った以上に複雑な内容の書だ。人は様々な経験を通じて知性が育み、やがて目的を持つようになる。挫折、苦痛など通じて成功(幸福を感じる)の経験をすることで、その結果が偶然にあり必然だった事を悟る。幸せな人生を送るには起こったことは全て必然的な結果であり、できる限り楽天的に考え、生きる目的をしっかり持つ事が「幸せの人生物語・偶然に生きる」となるのではないだろうか。
『偶然を生きる』冲方丁
『概要』人間は偶然というものに強い興味を抱く。そしてその偶然を解明し、なんとか秩序立てて理解したいという欲求を抱き続ける――。数々の文学賞を受賞した作家が明かす「物語」が持つ力、そして今、「人間」が持つ力。
ー「人生の物語」人生を理解しようとする試みとは、偶然をリアリティーにし、必然をもそうしたいと考える。その物語には「経験」が必要(五感の体験)
直接的な経験:五感と時間感覚
間接的な経験:社会的な経験
神話的な経験:超越的な経験、実証不能なもの
人工的な経験:物語を生み出す力の源
ー報酬は偶然と必然というものを補強するモノの道具(経験に対する保証)
偶然に起こった物事を、自分の意思や行動の結果として受け入れる
時間の短縮は、人間にとっての本質的な欲望
多くの人は成功した時も失敗した時も偶然より深く必然を認識する
ーリーダーに問われるVSOP
Variety::多様性
Speciality:専門性
Originality:独自性
Personality:人間性
ー幸福に生きる
社会が巨大になり複雑になると、便利だけど不幸、地位は多角でも生活に不自由が出る
「人間はなんのために生きているのか」自分を探す(不幸は幸福よりわかりやすい)
社会的経験によって育ち、知性がつく、社会との共闘
人は答えを求めて生きる、挫折を経験しても幸福になる道は失われない
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