ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

ご飯は冷やして食べると減量にもつながる、と言う研究結果

2024-10-10 12:57:49 | 人生を「生かす」には
『もっと取りたい「体にいい炭水化物」、実は白米も冷やせば大変身
体重減少から糖尿病やがんリスクの低下まで、「難消化性でんぷん」に多くの利点』ナショナルジオグラフィック記事。
難消化性でんぷんは、太り過ぎの人で高まっているレプチンというホルモンの濃度を下げるため、満腹感を早めに感じられるようになり、1日の摂取カロリーを減らすのに役立つ。難消化性でんぷんから健康効果を得るための適量は1日15グラムです、と言う。
水と一緒に加熱してから冷ましたジャガイモや米(冷やご飯)、パスタ、オート麦などに含まれている。「調理して冷ます過程が、難消化性でんぷんの量を増やすのです



日本伝統文化の魅力(弟子になる)『師弟百景』

2024-10-10 07:33:58 | 珍しいモノ・商売
日本の伝統文化、多くは伝統の匠の技が隠れた職業だが、「伝統を伝える」弟子にフォーカスし如何に弟子になり学び得たのかの書物だ。職人の言う「親方の背中を見て覚えろ」だけでは現代人はついていけない、そこには現代の若者の心を掴む感動、印象から師匠の行動、言葉、姿がある。多くの弟子は「無給」で「下働き」から始まり、少なくとも5年で漸く現場作業に携わり、10年で一人前となる匠が標準だ。師匠位の言葉に「理屈は要らない」「マニュアル化できない仕事」など、何事も体(観て試すの繰り返し)で覚えてこそ巧みの技が伝わると感じた。
『師弟百景』井上理律子
「概要」若き弟子はいかにして職人の世界に飛び込み、師匠はどのように“技術”と“伝統”を伝えたのか 働き方が多様化している現在、「好きなことを極める」「会社員にはならずに生きる」という要素に魅力を感じて、「職人」という存在にいま改めて注目が集まっています。また、職人の世界における「師弟関係」も、「親方の背中を見て覚えろ」から「背中も見せるが、口でも教える。理論も説いて教える」というように時代に即して変化してきているのです。
師匠と弟子とのギャップ・言葉・行動
◆庭師「行ってもわからない者にはわからない」vs「細かくは教えてもらい得ない」
    師匠の一言を考え次の行動をする「形になるまで」
◆釜師「技術よりも、気持ちを伝えたい」vs「『なるほど』と気づく事」
    茶釜には「わずく(和銑)サビに強い」と 「洋ずく(洋銑)」2種類
    毎日毎日コツコツと手作業の連続
    「製作者が亡くなっても残るものを作る」(古いものを知って新しいものができる)
◆仏師「仏さんは生きている」vs「何百年後も役立つ仕事に魅力」
    「木に『痛い』を感じさせない削り方・無駄の部分を削ると仏さん見える
    視覚で捉える『写の目』、視覚と心で感じる『観の目』
    目を見たら人が読める・輝いた眼(謙虚に多くを聴け)
◆染織家「経糸は運命、緯糸は生き方」vs 「染めた糸に命が生まれた」
    やっていることはアナログ、シンプルな技術だからこそ、織り手の心が混じり込んでいる
    色は生命の哲学(染めることで食物の命が蘇る)
◆左官「職人の生き方も後進に伝えていきたい」vs「中途半端ではダメ」
    伝統を引き継ぎ伝える・コテ技術
◆刀匠「隠さず教える、ケチじゃない」vs「派手だが品のある刀」
    名刀を見て刀鍛冶の凄さを感じた(玉鋼の薄く打ち延ばす技術)
    「無謀でもやってみて覚える」(背中を見て覚える)
◆江戸切子職人「大事なのは予想を裏切ること」vs「綿密ながらの魅力」
    大切なのは一歩下がって全体の佇まいを見ること
    弟子条件は「一人以上の後継者を育てること」
◆文化財修理装潢師「修理はマニュアルのない仕事」vs「修理は作品を次世代に手渡す行為」
    仕事は90歳のお婆さんを20歳に戻すのではなく、90歳のままの姿を保つ事
    どの工程もマニュアル化できない仕事
◆江戸小紋染職人「着る人をどう喜ばせるか」vs「お客様が着てこそ完成」
    小紋には京小紋、加賀小紋、江戸小紋があり江戸は最も細かい
◆宮大工「大きな仕事をするには一緒に暮らすこと」vs「知恵を働かせ手を動かせ」
    「理屈は要らん」(鉋屑の腕前・匠の世界)「木の命、木の心を読む」
◆江戸木版画彫師「摺りやすく売れるために彫れ」vs「描き手の想いを彫る」
    材料の木は山桜(硬く密度と粘りがある)
    コツを口で伝える(理論に近づける)
◆洋傘職人「左右1ミリの違いが16ミリもずれる」vs「ピッタリと合う喜び」
    断捨離で着物を日傘に
◆英国靴職人「レザーの表情デザインのバランス」vs「数値を組み立てる作業」
    「マーキス」は英国の爵位名 一束38万円から注文から1年半要する品
◆硯職人「石の目を見てデザインする」vs「石を見て読む」
    石の目、石紋を見て手で触って
◆宮絵師「昔の職人を見ることから」vs「心の模写をする」
    古い仏教美術を観ることから
◆茅葺き職人「惜しみなく言葉で教える」vs「質問し覚える」
    イギリスの職人姿に感動(茅葺き屋根の家)