@公益社団法人全国有料老人ホーム協会(ちと長い団体名)は毎年川柳を公募、2024年は総計1万2891句で入選作等含め89句が載せられた書籍。テーマの多くは「日常生活・老化・知力の衰え」などと言う。面白いのは現代機器との睨みっこ的な俳句だ。例えば「時短家電 覚えるまでに長時間」、最近は取説読んでもカタカナも多く意味不明となる。場合によっては取説がなくWEBサイトを奨励、長い文章を読むだけでも疲れ果てる。「ぶつぶつと暗証番号 唱え過ぎ」なども暗証番号が複雑化、大文字小文字数字に記号を入れる等、誰も覚えられない。
『シルバー川柳14』 ポプラ社
川柳を公募すると多くのテーマは「日常生活・老化・地力の衰え」という。
ー面白く、楽しい川柳を書き出してみた。()内は私の個人的な意見
「時短家電 覚えるまでに長時間」(取説読んでも意味不明が多くなった)
「見つめてる 考えている あら寝てる」(一人ソファーでTV見ている姿なのか)
「孫の友 どの子の名前も読めません」(当て字が多く読めない字が増えた)
「七回も転んで起きれる わけがない」(老いの転倒は何かしら傷つく)
「ワシだって 財布の中は キャッシュレス」(老後のお金は大切)
「忘れると 覚えられぬの 二刀流」(覚えている間にもう忘れる)
「朝食は薬とサプリのフルコース」(効き目のわからないサプリは数だけ増える)
「SNS仕方がわからん SOS」(IT機器はより複雑に細かい)
「詳しくはWEBでと言わず 今言って」(なんでも誘導させるのが現代)
「GPTよりも必要 GPS」(迷子にならないように)
「ボールペン 拾っただけで肉離れ」(使わない筋肉どう鍛える)
「カードで とレジで差し出す診察券」(財布の中身で増えるのは診察券)
「面倒な奴にはボケたふりをする」(老いの武器)
「立ち上がる どうする俺は何をする」(思い立ってもやる事忘れる)
「会場が 法事に見えるクラス会」(みんな歳取った仲間)
「ぶつぶつと 暗証番号 唱え過ぎ」(覚えが悪いとつい声に)
「隙を見て やるというけど いつも隙」(自由時間が余るほどある)
今までの傑作集がこれ
「誕生日ローソク吹いて立ちくらみ」
「アーンして 昔ラブラブ 今介護」
「断捨離でうっかり夫捨てそうに」