goo blog サービス終了のお知らせ 

ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

書籍、映画、旅、最新技術から選んだ心に残るもの。速読者向けは、青文字表示。内容は小学生でも理解できる表現使用

業には業の辛さがある『検事に死命』

2020-09-03 07:47:25 | 経営・リーダーシップに必要な事
親子ともに検事・弁護士である、父の生き様から息子は世間の偏見的な見方・勢力(権力と金)では決して屈しない職人として役割を全していく姿は、感動ものだ。父の罪は13回忌の法要で和尚が「なぜ罪を背負ったまま実刑を受けたのか」に対し「業を背負ったのだ」と言う。自分の過去の罪(真犯人を無罪放免にしてしまった罪)を悔いていたから・・・とある。業としての辛さを思いっきり肌で感じる一言だ。業(特に公務員)には使命、役割があるが偏見と金・権力で左右するような人間にはなって欲しくない。
『検事の死命』柚月裕子
敏腕検事・佐方が様々な難事件に挑む『検事の本懐』。検事の矜持をかけて権力との激闘に挑む力作中編「死命」、『ザ・ベストミステリーズ2013(推理小説年鑑)』にも選ばれた傑作短編 「心を掬う」、感涙必至の“帰郷小説”「業をおろす」を収録した検事・佐方シリーズ。
・「心を掬う」
    郵便物紛失事件を解き明かす佐方、犯人の周到なやり口で糸を掴んだのはトイレで流した紙片を回収し、謎を暴くことだった。現金を入れた郵送物だけが紛失、それは老夫婦の少ない年金から息子に送った心のこもった郵送物だった。
・「業をおろす」
    実刑を受けて獄中死した父に疑問を持っていた佐方(息子)が、その過去を知る。それは和尚の言う「やつは罪を犯したんじゃない。業を背負うてあの世へ行ったんじゃ」、また別の弁護士は「弁護士の仕事は、あくまで依頼人の利益になるように弁護することです。ですが、弁護士も人間です。職業倫理と実体的な正義の狭間で、苦しむ弁護士も多いんです」「弁護士として過去真犯人だった男を無罪放免にした事がありずっとその罪を意識していた。だから、自分で自分を裁いたのです」
・「死命を賭ける」
    痴漢行為で摘発された男は地元の有力者家系であり、地元の有力者から国会議員、弁護士会等へのつながりを持っていた。かたや摘発した高校生は過去に万引き、恐喝の前歴を持った母だけの母子生活で生活もギリギリだった。男は有力な弁護士を雇い釈放、無罪放免を、佐方はその証拠探しとアリバイを徹底的に調査、裁判を迎える。
・「使命を決する」
    男の家系から有力な権力者が佐方に早々に引き下がるように忠告するが、佐方は権力と金で動く輩に対しあくまで「検事としての役割を全うする」と心がけ、決して権力と金で動くような真似はしないつもりで、また自分の信念に真っ直ぐに業を行うことを誓って裁判に応じた。 仲間が言う「あんな小さな案件に必死なる理由、金にもならない、出世にもつながらない。むしろ検察内での立場が危うくなるような真似を、なぜする」に対して佐方は「罪を如何に全うに裁かせるか、それだけです。巷で耳にする使命感、と言うやつかな」と答えた。

人はこの一言で動く『ザ・殺し文句』

2020-08-31 08:08:07 | 経営・リーダーシップに必要な事
人を動かす力は誠意ある「言葉」に間違いない。「口説くテクニック」と言う言葉になるかもしれないこの書の内容はその極意を説明している。 心身から「感動」する事で人は動かざるを得ない。ビジネスでは如何に相手を「説得」するかもその例として大いにある。 ここにモテる男の女性を口説くテクニックがあるが?・・・・参考までに。

第1章 カリスマ経営者の殺し文句
・スティーブ・ジョブズからジョン・スカリー「このまま一生砂糖水を売り続けるつもりか」
・松下幸之助から取り扱い店内裏店主「結局、松下電器が悪かった」
柳井正一からジル・サンダー「あなたもやった事がないことを一緒にやりませんか」
第2章 プロ野球監督の殺し文句
・野村克也から江夏豊「オレと一緒に革命を起こしてみないか?」
・長嶋茂雄から清原和博「思い切って僕の胸に飛び込んで来てほしい」
栗山英樹から大谷翔平「誰も歩んだことのない道を歩いてほしい」
第3章 政治家の殺し文句
田中角栄から大蔵官僚「大臣室の扉は常に開けておくから」
・谷垣禎一から加藤紘一「あんたが大将なんだから」
小泉純一郎から国民「もう一度国民に聞いてみたいと思います」
第4章 なぜ、この殺し文句に瞬殺されるのか?(殺し文句理論篇)
殺し文句の法則10ヵ条
・「あなただけを強調する」あなただけにお話しします お前しか頼る人がいないんだ
・「相手の利益を語る」 利益は地位・名誉・実績・楽しそう・面白そう・いい経験
・「二者択一で問いかける」 人間は答えを探す生き物
・「リスクを負って断言する」断言は強い
・「プライドをくすぐる」自己重要感を刺激せよ 頭を下げるのを嫌うな
・「巧みな比喩で語る」ひゆは論理を超える
・「大義を訴える」誠心誠意 嘘をつく
・「相手の発言に乗っかりりき返す」 即答の威力
・「本気でぶつかる」半身では通じない
第5章 この場面ではこのフレーズで撃ち抜け(殺し文句実践篇)
上司への殺し文句集
・部長だからお願いするのですが
・私のこと、わかってくれるのは部長だけです
・まだ誰にも話をしていないのですが
・やっぱり部長は違いますね
・もっといい「企画」にしたのでご指導いただけますか (組織・仕組み・内容)
・是非一度「営業」の極意を教えていただきたいです (仕事・ゴルフ・飲み会)
部下への殺し文句集
・君の能力を見込んで頼みたい仕事があるだけど
・君がいなければこのプロジェクトは成功しなかったよ
・君はいずれ我が社を背負って立つ人間だから
・悪いようにはしないから
・困った事があったらいつでも連絡してきていいから
・失敗してもなんとかするから思い切ってやってみろ
顧客・得意先・取引先への殺し文句集
・まだ他社にはお知らせしていない特別な情報なのですが
・価格は他社より高いですが、「品質・サービス」では他社に負けません(性能・安全)
・当社の「ご提案」は御社のためになっていますか (サービス・支援)
・弊社に何かできることはありませんか

最後には報われる努力の甲斐とは『フロスト始末』(上・下)

2020-08-23 08:15:13 | 経営・リーダーシップに必要な事
@ドジでチョット抜けているが仕事は至って忠実に真面目、部下からの信頼も厚い警部が事件を解決していく。署内の人事異動で自分が数週間後に左遷される事を知るとさらなる少女の殺害が発生しないようにと一部法律を曲げ突進、睡魔が誘い、食事も時間をかける余裕もなく全力投球する。 事件解決(仕事の遂行)の基本は、迷ったとき、進展がないときには見落としがないかチームで最初から見直しする事、そこから直感と予測(仮説)、行動力で解決していくのである。 様々な事件(仕事)を同意時進行させ少ない部下を的確に指導、動かす能力は素晴らしい。
『フロスト始末 上・下』R・D・ウイングフィールド
シリーズ累計85万部、全作品が年間ミステリランキング1位に輝いた、超人気警察小説最終巻。
・デイトン署はマレット所長の指示で半分の署員が別の署に出向、ジャック・フロスト警部に様々な事件が持ち込まれる。それは人の足遺棄事件、連続強姦事件、スーパー脅迫事件など。そこに新たにスキナー主任警部が赴任、それはフロスト警部を他の署に移動させる嫌味な仕事を言いつける事で辞めさせることも考えた捜査を依頼する。それにスキナー主任警部との因縁付きの新米の女捜査官が着く。フロスト警部の仮設はほぼ外れ、失態を繰り返す。それは他の捜査官・刑事の所為でもあるがフロストは冗談をいいながら我慢強く捜査を進めていく
・スキニー主任警部はフロストの不正な経費精算書を見つけ出し問い正すことになる。事件が解決しないまま、フロスト警部はマレット警視、スキナー主任警部から人事異動について知らされる。それは経費精算書の改竄含め、事件解決するための費用がかかりすぎ、解決にも及んでいないことだった。デントン署を去る日が近づく中、起死回生の策も思いつかず、抱えこんだ事件もいっこうに解決する気配のないフロスト警部。根性なしのマレット署長と好かないスキナー主任警部は頼りにならず、わずかな部下を率いて捜査に当たる。いつも以上に出たとこ勝負な警部は、法律を無視し、犯人との大立ち回りまで演じることに。
・そこで一つでも解決したいと強行捜査、フロスト警部は家宅捜査書なしで容疑者の家宅に侵入、そこで発見したのは操作中の一人の女の子の携帯電話。
・事件の早期解決を願いフロスト警部は家宅侵入した家に対し家宅捜査書を受け、容疑者2名を逮捕、だがこれも弁護士による保釈となる。フロスト警部は保釈となった容疑者を最後まで諦めきれず部下に監視をさせていた。
・フロスト警部は部下と殺害事件の見直しをすると学校の教師が証拠品の中から浮かび上がり、また最初に発見した2人の殺害現場から農場の一時労働者の容疑をかけ監視すると、少女の写真等を保釈された二人に販売依頼していた事を掴み、監視。すると教師と労働者が保釈した二人の家を証拠隠しに放火し、逃亡しようとしたところを逮捕することができた。
・別の行方不明だった少女を無理やり連れ出し逃亡しようとした配送業者が容疑者として浮かび監視すると、早朝逃亡するかのように車を飛ばす容疑者を発見、引き止めると車内には少女が縛り上げられており配送者の男を逮捕する事もできた。

人生を変える(変えたい)方法がここにある『夢を叶える象』

2020-07-11 07:45:43 | 経営・リーダーシップに必要な事
実業家、起業家、さらに人生を変えたい人への「日々の処方」が偉人のエピソードを例え、面白く、実に参考になった書籍だ。 メンタービジネスの活用には最適な参考書とも言えるかもしれない。
やはり言える事は「市場動向・情報分析・検証・実践行動・経験』だろうか、それと周りの環境を変え(ファッションも含め)、夢を持ち、他人を思いっきり褒め讃え、何事にも感謝する事を忘れないこと。 現実、人の世、成功だけが人生ではない、面白く、楽しく、喜怒哀楽を共にできる仲間がいる事かもしれない。
『夢を叶える象』水野敬也
・ガネーシャと言うインドの大衆神が一人の青年の夢を叶えるための術(言葉・関西弁)を授ける。歴史的な著名人が如何に成功したのか、成功するための出会い、苦労、行動を教授するベンチャー志向の起業家向けメンターとなる。
「日々の処方」
・「靴を磨く」(モノを大切にする・身なりを清潔に)
    自分を支えてくれるものを大事にする事
・「コンビニでお釣りを募金する」
    世の中の人々に喜んで貰うための「寄付」は自分も喜びを味わえることができる
・「腹八分目に抑える」
    自分を自分でコントロールすること
・「人が欲しがっているものを先取りする」
    人の欲を満たすこと
・「会った人を笑わせる」
    その場の空気「笑い」を作ること
・「トイレ掃除をする」(トイレが綺麗なお店は人も集まる)
    人の嫌がることを見つけ、人を喜ばせること
・「まっすぐ家に帰る」
    自由に使える時を大切にする
・「その日頑張れた自分を褒める」
    頑張った自分(成長)を褒めること
・「1日何かをやめてみる」
    空いた時間を作ると何かが入れ込むことができる
・「決めたことを続けるための環境を作る」
    自分の意識を変えるにはまず周りの環境を変えること
・「毎朝、全身鏡を見て身なりを整える」
    自分の内面的な意識より先に外見(ファッション)を変えてみること
・「自分が一番得意なことを人に聞く」
    自分の得意分野は周りが知っている。自分の得意なことを徹底的に伸ばすこと
・「自分の苦手なことを人に聞く」
    自分の短所(欠点)を知ること、自分と言う存在を知ること
・「夢を楽しく想像する」
    夢を持ち、想像、語ってみること ワクワク感を持つこと
・「運が良いと口に出して言う」
    自分に起きた出来事を良かったと思うこと、それが経験で一歩前進したと思うこと
・「ただでもらう」
    モノの価値と言葉・仕草の価値を知ること、人に感動を与える価値を知ること
・「明日の準備をする」
    結果を出すには事前に周到な準備が必須であること、準備しておけば悪いことでも対処できる
・「身近にいる一番大事な人を喜ばせる」
    身近な人ほど一番大切に、喜ばせること できる社員も褒めてあげることの大切さを知る
・「誰か一人のいいところを見つけて褒める」
    自尊心を満たしてくれる人、そんな人を褒めること=人間関係がうまくいく
・「人の長所を盗む」
    人の良いところを見習い、良いものを学び、人を喜ばせる工夫をすること
・「求人情報誌を見る」
    求めるものを比較し探し出し、経験、自分の本当にしたいこと「これや!」を見つける
・「お参りに行く」
    何でもやってみる事。バカバカしい事、意味がないことでもそこに人がやらない意味を知ること
・「人気店に入り、人気の理由を観察する」
    優れたお店には優れたサービスがある。人の喜ぶものを観察する事
・「プレゼントをして驚かせる」
    予想を超える「期待以上」のサプライズを考えること、得したと思うこと
・「やらずに後悔していることを今日から始める」
    後悔しないように行動し、経験、一歩を始めること、期待しているから現実を変えることができない
・「サービスとして夢を語る」
    多くの人が聞きたい夢・情熱であれば多くの人が応援してくれることを知ること
・「課題を必ず実行に移すこと」
    人生を変えるとは、夢を持って情熱的に生きる、変わるのは「立って、何かをした時だけ」
・「人の成功をサポートする」
    成功の近道は、人の成功を助けること
・「応募する」
    自分の才能が認められると人生は変わる、やりたい事を挑戦・アピールし「今」やる
・「毎日、感謝する」
    お金、名声、地位、名誉も全て他人が与えてくれるものに対し意識し、感謝すること
「成功だけが人生ではないし、理想の自分を諦めるのも人生やない。ぎょうさん笑うて、馬鹿みたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も、笑えるくらい不幸な日も、世界を綴じたくなるような辛い日も、涙が出るような美しい景色も、全部全部、自分らが味わえるために、この世界作ったやからな。世界を楽しんでや。心ゆくまで」



組織力と経験値で知らさせる矛盾『空席』

2020-07-09 07:55:37 | 経営・リーダーシップに必要な事
組織への反論「組織論」。 上司がいつも正しい判断をするとは限らない。一番は現場を理解し部下を守るための責任行動が取れるかだ。そんな上司であれば部下は慕うが、いつも上ばかりに気を遣う輩はある程度出世はできても「仕事ができない無能者」と判別されがちで、いざとなった場合に賛同する部下は誰もいない「急変直下」する事態になる事間違いない。 進化する時代にマッチした 「ティール組織」とは https://www.hrpro.co.jp/trend_news.php?news_no=616

『空席』今野敏
・警察の組織と人事異動は定期的に繰り返される。この署でも署長が交代となるが、その入れ替わりの1日(空席)に複雑な事件が一気に舞い込み副署長がその判断することになる。強盗、窃盗、タクシー強盗等から組織の2カ所から緊急体制を敷く命令が発令され、さらに署内での口論騒ぎ。副署長が下した判断は、「元所長だったらどんな判断をするだろう」かを考えた。組織では地位と組織力がものを言う、下の者が上に背くことは御法度である。

新たな市場に新たな発想を『ずるい考え方』

2020-07-02 07:52:13 | 経営・リーダーシップに必要な事
一般的な発想、アイデアではもう商戦には勝てない。そこで必要な「考え方」ラテラルシンキングと言う思考方法がある。いわゆる常識を覆し、規則・規定にはまらない発想を持つことである。 例題:13個のオレンジを三人に公平に、平等に分けるにはどうすればいいのか。 答えは、最後の1つをジュースにする、である。 時代は提案力時代。よって他人以上の発想力を養い、提案しない限り世は、会社は受け入れてくれない

『ずるい考え方』木村尚義
・奇抜な発想、突飛な考え方、非常識なアイデアを駆逐して問題を解決する
ロジカルシンキングvsラテラルシンキング
    正解は一つ vs 唯一の正解はない=たくさんの解答がある
    筋道から回答を導く vs 思考の幅を広げる
    垂直思考(深く掘り下げる)vs 水平思考(可能性を広げ本質を考慮)
    常識的・経験的発想 vs 自由奔放・枠組みに囚われない
例題:オレンジ13個を三人に分ける方法
    最後の1つをジュースにして分けることで公平な分配となる
例題:交通事故の多い道をなくす方法
    ガードレール・センターラインを消すことで慎重に運転する
常識とは圧倒的多数の人の考え方・共通認識
「ずるい考え方」3つの思考
    1、疑う力  肯定概念を打ち破る・自由な発想
    2、抽象化する力 物事の本質や機能に注目する
            「~するもの」を本・機能から考える
    3、セレンディピティ 偶然を偶然として無視しない力
            何かと紐つける・関係性を紐つける
            電子レンジの発見は航空機のレーダー機能から発見された
            トヨタ生産方式は米国スーパーの商品供給の仕方で学ぶ
・「最小の力で最大の効果を出す方法」3つ
    1、他者の力を借りる (マーク・トテェン「トム・ソーヤの冒険)
        ペンキ塗りを楽しく見せて他人を巻き込む
        「もし~だったら」仮で想像力を
    2、作業を組み合わせる (モップスリッパ)
        スリッパの裏にモップ機能をつける
    3、楽する権利を得る (哲学者テレス)
        オリーブ絞り機を借りる権利を得て収穫期に高く貸す
        「あの人だったら~と考える」
・サウスウエスト航空のサービス(経費節約)
    経費削減:昼食無し=時間節約、乗客が事前に昼食を購入
    座席指定無し:先着順、自由席=時間節約
    航空機:機体を737のみ 整備・補修など統一管理
・エイビスレンタカーの広告宣伝
    「エイビスは業界ナンバー2だから、ナンバー1に慣れる等に頑張ります」
・クリスピー・クリーム・ドーナッツの無料配布でPR効果を狙う
    12個入り一箱を無料配布・宣伝効果
ボールペンは宇宙では利用できない
    その理由は空気圧がなければインクが出ない
12支、なぜネズミが一番になったのか
    お釈迦様に一番に着いたのがネズミ、牛の背中に乗って・・・

多くの理論武装資料は「行動証明」がない『行動力のコツ』

2020-06-21 08:01:26 | 経営・リーダーシップに必要な事
「結果を出せる人になる」には「まず行動」だと言う。現代、やたらと「考えすぎ」で挑戦しない輩が増えている。理論武装の「頭でっかち」が増えたのか、自分でやらず、他人にやらせ、失敗すると批判する、と言ういわゆる「評論家」が増えた。 多くの「コンサルタント」もその一つだと思っているが、過去のデータを基に資料だけは凄いものができるが要は「行動」が伴っていない架空的な意見書だ。 ビジネスは過去のデータから診る予測で判断するとどうなるのかを理解している。だが、そこには自らが「行動」した実績、経験がない空論的・理論武装だけしかないことを実感すべきだ。

『行動力のコツ』植西聡
何も行動しないでいると、何の成長もない。行動すれば「何か」が生まれ、動けば「何か」が得られるのです。それは、その人を最終的には幸福にしてくれる。
・「行動力のコツ」
    夢にチャレンジすることで時間の使い方が上手くなる
    「できない理由」ではなく「できる理由」を考える
    「まず動く」そこから新しい人生が始まる。一歩動き出すこと。
    「調べる」「メモる」ことで意欲を持続する
    意欲的な人、行動力のある人の場所に参加する
    常に「考え」「行動し」、「反省する」を繰り返す
    純粋な直感に従って行動してみる
    「継続」に勝るものはない
    「ありがとう」と感謝されることを見つける事


「やる気」を上手く引き出す上司とは『白昼の死角』

2020-06-07 12:19:09 | 経営・リーダーシップに必要な事
@人は誰でも罪と意識しなければ「お金」には目がなくなる。少額の儲け話は少々の難題があろうが誰もが一度だけと黙認、その後バレなければ継続したいと思う。行動する人間の「野心」をうまく利用した、知能犯の凄い推理小説だ。 「適材適所」、予想以上の成果を出せるのはまさに上司の人材の選択・選別である。「欲」を「意欲・やる気」にさせること、さらに個人の才能を引き出すことも上司の役割だ。 世の中は適材適所から適所適材へもある。 
http://www.joho-fukuoka.or.jp/kakugen/kakugen46.html
『白昼の死角』高木彬光
・時は戦後間もない東京、「紙一重」天才的な頭脳を持った法学部出身の学生四人(隅田、鶴岡、九鬼、木島)が「完全犯罪」を仕組み、多くの企業、役員、人材を犠牲にして金を奪う、巧妙な詐欺を実行する。だが、一度したことは二度と同じ詐欺はしない。法律の盲点を知り、資格を利用した巧みな詐欺は、検事、警察の目をも誤魔化せる天才的な知能犯として繰り返す。
・結果として、リーダーであり社長だった隅田が詐欺の事実を隠しきれなくなり火災自殺、木島は鶴岡を庇い自首投獄、その後病死。鶴岡の一人目の妻は鶴岡の逮捕後自殺、二人目の妻も鶴岡を庇い九鬼と無理心中(自殺)、鶴岡も結核が移るが生き延びて海外に逃亡する。
・詐欺は手形横領として手形の振返利子悪用、手形にある印鑑の転写の悪用、転売を利用した手形交換悪用、為替相場の利鞘と偽手形悪用など

机上学問は実践し、経験することで価値が出る『左遷社員池田リーダー』

2020-05-27 08:00:24 | 経営・リーダーシップに必要な事
勝利のパターン・MBA思考の経営者は知識過剰から自信過剰、視野が狭く緊急時の対応処理ができない、とは現代企業のエリートトップかもしれない。それは株主に対する短期の高貢献度以外求められるものはないからかもしれない。 伸びる会社と低迷する会社も経営幹部次第であり、特に欧米と同じで日本でも結果を急がせるエリートで雇われ経営者・株主にも問題があるかもしれない。

『左遷社員池田リーダー』鈴木孝博
・創設者社長の死により、トップ2が交代
・親社長は元銀行員と元経営コンサルタントの職を経た2名
・念願は株式上場、経営方針「コストと利益のバランス経営」を重視した「資源の選択と集中」
問題は知識豊富が災いし、自信過剰、よって知らないものは全て徹底的に拒否する傾向 エリートゆえの視野の狭さと打たれ弱さを持つが、手取り早く結果を求めようとする現代の学問的経営思想から短略的に外部への委託、提携、買収へと接触
・外部協力・買収先の信頼性を深掘りできず早急の結果を求めた役員会で拒否
・社内社員との波長が全く合わず取締役会で社長解任と買収解消
・社長のスタンスは、社員とのコミュニケーションも少なく、信頼不足。よって誰も寄り付かず、「任せるだけ」「してもらう」だけで「自分から率先して物事を進める」こともないリーダーシップの欠如。
・社長の浮気と疑惑付き買収先の折衝(飲み屋の女と浮気、その女からの紹介された買収先)短期の結果欲しさ
・先代社長のスローガン「美味しさでもっと幸せを」、機能、価格、時間、感性、希少、社会のニーズの基本を無視したこと。

・解任された新たな社長の信念は「全員参加」で「いい仕事をしよう」
社員育成ポイント'Be Know, Do' 自分の在り方を質し, 知識を得て, 行動・実践
・「目的」にこだわり、生き生きと行動できる環境整備



日本の不思議:日本の政治力は官僚が支配『日本が世界で愛されている理由』

2020-05-23 08:07:59 | 経営・リーダーシップに必要な事
外国人から見た日本。日本は選択を間違えなければ必ずや世界のお手本を作り出しリード出来る国民だと言うことだ。 ただ現在の政権・官僚のままでは不可能だと言わざるを得ない。それは本文にもあるが「官僚パワー」だとある。 日本の大臣任命は知識経験者ではなく、首相に対して「YES」と言える人だけの構成。 だからこう言う緊急時には専門家的提案行動が出来ず官僚が作成した文章を読むだけとなる。 また首相含め政治家は官僚に無能無知でバカ扱いされても仕方がないと思う。諸外国のように日本も早く専門家知識・経験豊かな大臣指名制度を確保、政治家自らの意見・行動を示してほしい。 

『日本が世界で愛されている理由』フォルカーシュタンツエル
日本に留学し2009年~2013年に駐日ドイツ大使を務めた著者、大使の日本感。
・日本人の宗教心
    日本人には耐えがたい困難、絶望感や痛みを感じていない、空腹や貧困の苦しさがない、幸福な国
    儀式は体系化しており神社・お寺の行事等には参加する(宗教心とは違った感覚)
・高齢化社会に向けて
    平穏に暮らすが一番(ポジティブ・エイジング)
    老齢者も働く場所を求めて長く勤めることを好む(高齢者向けの仕事がある)
日本語の繊細さと日本人
    挨拶に始まり、挨拶で終わるが定説(冗句が少ない・聞き手への思いやり)
    綺麗でチャーミングな日本語音調
    本音と建前
四季がある日本の風情
    東北の雪景色・雪見酒
    靴を脱ぐ風習(靴下の用意) 「頭を涼しく、足を暖かくすれば医者も薬もいらない」  
・日本人が知っているドイツ
    オクトーバーフェスタ(ビアガーデン)友と楽しく飲みあう
    パーティー上手は日本人とドイツ人(美味しいビールと仲間で楽しくする)    
・日本との歴史外交
    2011年で日独交流150周年
    江戸幕府との修好通商条約オイレンブルク伯爵・老中安藤信正
    1648年が最初の訪日、武器を作る武器職人(オランダ船を利用)
    学問の祖医師のケンペルと医療研究学者シーボルト
    1862年欧州派遣福澤諭吉等(文久使節団がドイツを訪問)
    1918年「交響曲第九番」はドイツの兵士が演奏したのが最初
    1873年、宮古島・ドイツ難破船を救助「うえのドイツ文化村」
・政治の不思議
    被爆国でありながら環境(原子炉廃炉)に手をつけない日本の政治
    敗戦国同士であり、世界の先進国として成長(努力)
    官僚の力が政治家より強い不思議な国ー決定権を持つのは知識豊富な官僚
    政治家の無責任な行動、指導力不足、官僚に丸投げが慣例
    若い政党の突出が言い出せない、政治への無関心世代の多さ
    国民の尊敬がドイツ大統領の要件、日本は見当たらない
・日本の教育
    「判断力」不足の日本人
    「ものを教える」教育ではなく、物事がどう進むかを理解、自分で見極める力不足
    海外事情を知らない日本人・好奇心が足りない(海外赴任・旅行が減る)
    受験のための勉強が主な日本と中国(科目選択が自由なドイツ)
    心を育てる「武道」一緒にする・助け合う心を養う
・日本の印象
    露天風呂・富士山登山・ゴールデン街・新鮮な魚・鉄道・醤油とハイテク・源氏物語・桜

「智目行足」言葉だけでは人は信用しない『空海・感動の人生学』

2020-04-22 07:52:27 | 経営・リーダーシップに必要な事
「言行不一致」は正に「知目行足」と真反対の意味になる。「知目行足」はすなわち情報・知識・発言を実行してこそ初めて身につくと言うことである。 現代の政治家に多いのは「言行不一致」であり、言ったことを自ら実行して証明しないこと、他人任せであることだ。 地位と権力、さらに名誉があると自然と「足」(実践行動)が動かないのである。よって国民一人一人が身を守って「有言実行」いくしかないのだ。国家の緊急事態だと言うのにゆうちょなこと(「踊ってみた」安倍首相)やっていて日本の国民を守ることができるだろうか。 

『感動の人生学』大栗道栄
「概要」仏教の修行もビジネスも、同じ人間の行ないである。世の中に会社ができる何千年も前から、仏教者達は「幸せなお金儲け」を追求してきた。形のある財産や地位、名誉等に執着するのではなく、「善い行ない」を積み重ねることで、はじめてまっとうな成功が手に入るのだ…激動の社会の中で、人として正しい道を歩むための指針がここにある。
商売のコツは「利他自利」(りたじり)
    他人の利益につながることをやっていれば、それがいつか自分の利益になって帰ってくる
「運は寝て待て」ではなく「運は練って待つ」
    練るとは心を落ち着けて、よく研究し、工夫すること。そうして時の来るのを待つ
・商売は「菩薩行」
    世のため人のために尽くすこと
・自然界に時を見る目、人を見る目を学べ
    天の時・地の利・人の和 が整った時にふさわしい人材も集まる
・「四苦八苦」とは
    生まれる苦しみ・老いる苦しみ・病の苦しみ・死の苦しみ
・「生老病死」とは
    愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦
・すべての「苦」は欲望から起こる
    人の心には108つの煩悩がある:金・地位・名誉・学問・権力など
人の心を揺り動かす「8つの風」
    「利」(利益)・「衰」(衰え)・「毀」(避難攻撃)・「誉」(ほまれ)
    「称」(お世辞)・「譏」(そしる)・「苦」(逆境)・「楽」(順境)
・人は「十二の因縁」に縛られている「輪廻」(3つに分類:過去(生前)・現在(誕生)・未来(老死))
    「無明」盲目的な本能・「行」過去の母父の行為の遺伝・「識」母父の善悪の行の遺伝
    「名色」母父の顔・型血・業力の遺伝・「六所」人体:6根が備わる・「触」誕生:下界に触れる
    「受」人間の感覚を受ける・「愛」成長して思春期を迎える・「取」青年期・愛情欲望・十悪
    「有」行が自分の果報となる・「生」因縁の力で次の世代を作る
    「老死」老いて死んでゆき無明となる
・人間の毒する「3つの煩悩」
    「貧」むさぼる心 5つの「欲」食欲・睡眠欲・性欲・財欲・名誉欲
    「瞋」いかりの心 ネチネチと嫉妬から来る怒り、恨みを晴らすまで続く
    「痴」愚痴をいう ~不足という言葉を言わない 
「8つの正しい道」とは
    「正見」正しく物事を見ること
    「正思惟」正しい考え方をする
    「正語」正しい言葉を使う
    「正業」 正しい行いをする
    「正命」正しい生活をする
    「正精進」正しく努め励むこと
    「正念」正しく物事を記憶して、正しい信念を持つこと
    「正定」正しく落ち着いた心を持つこと
・人間の「十の戒め」
    地獄界・餓鬼会・畜生界・修羅界・人間界・天上界・声聞界・縁覚界・菩薩界・如来界
・どんな場合でも心まで忙しくするな 「忙」は心を亡くすと書く、心の上は「忘」となる
・「無心」になり心の耳を澄ませることで先見性を持つことができる
リーダーの「人との接し方」
    「腹」を横に、腹を立てず・「心」は角が立たないように丸く、
    「気」は長く、長い目で・「己」を決して威張らず小さく、「人」を讃え度量を大きく持つ
・リーダーの守るべき「6つの戒め」
    布施の徳・もの惜しみする心をなくし、感謝の心で尽くす
    持戒の徳・行いを正しく、悪行を避けること
    忍辱の徳・怒りやすい心を静めること
    精進の徳・怠け心をなくすこと
    禅定の徳・散りやすい心をまとめて安定させること
    知恵の徳・愚かな暗い心を、愛の知恵で明るくすること
リーダーのやるべき「布施業」
    無駄を省き、教え、節約を勧めること
    心配事や悩み事を聞いて、不安な気持ちを無くしてあげること
    顔・目の表情、手の動きで、にこやかに優し好眼差しで見ること
    優しい言葉、身体で施し、気持ちを招き入れるようにすること
・言葉の戒め
    言葉を多く、長くしない
    身分・地位の高いこと、手柄話を人に言わない
    人の話をしっかり聞いた後にものを言うこと
    たやすく約束しない、荒い言葉を使わず、心許ないことを言わない
    よく知らないことを人に教えることはしない
どんなに知識を学んでも、語るだけで実行が伴わなければ、良い結果は出ない・信頼されない
・人生を終点から考えてみよう「百年手帳」(自分が日々やっていることが見えてくる)
    人生の終点から書き込む、次に確実にやってくること・日程を記入
    自分が一生の中でやりたいこととその完成日を記入
    その完成のための条件を日程と共に記入
・「間」の大切さを知っておく
    「間違い」「間抜け」「間柄」対人関係で「間合い」は重要
・弘法大師の言葉
    「道うことなかれ人の短、説くことなかれ己の長」
        人の短所がわかっていても他人には言ってはならない
    「古の人は、道を学んで利を謀らず」
        今の人は名誉と財産を得るために勉強しているようだ
「智目行足」知識を得ても足で行わなければ何もならない、身につくまでやり続けよ

「NO」とは言えない組織の実態『白い手の残像』

2020-04-07 07:59:22 | 経営・リーダーシップに必要な事
『NO』とは言えないビジネスマンが多い日本の会社組織。 「NO」は直接言ってはいけないビジネスマン組織と言ったらいいのだろうか。それはこの書にもある「上司との縁」である。 欲深い上司の場合は、部下の成果に対しても「自分のもの」となり、「出世と金」に振り回されることだろう。 ビジネスマンにとって「上司は選べない」は、最悪な事態を招く場合もあるが、必ずや深入りする前に立場を考えることだ必要だ。(人は「欲」の誘惑には弱い:愛欲・意欲・禁欲・強欲・色欲・情欲・私欲・食欲・性欲・貪欲・肉欲・物欲・無欲・利欲) 世の中は広い、視野の狭い人間と「欲」に偏った上司・組織になったら、迷わず辞めることが最善かもしれない。現代は肉体的、精神的な気疲労、無駄な時間を取り除き大切にする時代だ

『白い手の残像』汐見薫
「概要」最大手のデベロッパーが倒産した日、新聞記者・広瀬と謎の老人・山室は、料亭の経営者が墜落死した現場に遭遇する。死は自殺と断定されるも、不審を抱いた二人が真相を追い始めると、料亭とデベロッパー、大手銀行の黒い関係が浮かぶ…策謀渦巻く金融界の裏側を抉り出したノンストップミステリ!
「ビジネスマン・サラリーマンの実態」とは
ー「ビジネスマンは上司を選べない。良い上司との出会いは生涯の宝となるが、自分の利益を最優先させる上司の下に就いた時は、目も当てられないことになる」
ー「サラリーマンは給与から自分に使える可処分所得をいつも気にしながらも、付き合いを重んじなければならない。だが上司は会社の経費で精算できる」
ー「ビジネスマンは上司との約束は何がなんでも優先しなければ出世など良い結果にはつながらない、だから即座にNOとは言ってはいけない」
ー「上司の命令は絶対。上司の意向に沿わない場合は左遷、退社を余儀無くされる場合も多い。だから多少迷惑事、悪事でも引き受けなければならない」

財政危機の責任は誰『再びの海』

2020-03-25 07:53:34 | 経営・リーダーシップに必要な事
財政危機の藩はまず末端武士らをお払い箱にし(人減らし)、更なる税を上げ民に仕掛ける。ただ藩の上層部の生活は今までと変わらず贅沢三昧であったことだ。何か現在の国家財政・政府も同じ様な事を繰り返しているかのように見える。それは足らない部分は増税、もしくは新税で賄い、更に足らなければ国債を増やすだけと言う小学生でも出来る事しかやれない。政治家には家計も知らない無知な人ばかりなのか。家計の苦しみを知ったものが真っ先にすることは「支出を減らす」こと、当たり前だが、政治家はこの責任感覚が全く感じられないことだ。
政治家・内閣の使命は財政の立て直し、国債額を減らし、増税ではなく、予算カットから減税につなげることではないだろうか。 それには国民の直接の目(監視体制)で、それらを実践できた内閣だけを継続させ、できなければ国民監視体制が総辞職させる案はどうだろうか。政治家が政治家を裁くこができないのであれば国民が裁きを直接下せる決議規則を作るべきだと思う。 さもなければ腐りかけた政治家に冤罪は続くだろう。

『再びの海』澤田ふじ子
「足引の仕掛け人」ー世の中の矛盾を正す
「破れ傘」丹波篠山藩で財政難で賄い頭(父親)が永御暇を受け家族(母・姉・弟)に貧困生活となる。生活苦から姉が家族を助けるために水茶屋に5年の年季奉公に出ることを決め、金子をもらい受け家を出た。ところがその後母が腫瘍で亡くなりその後父も亡くなる。弟は一人内職をしながら生活し、その5年を待ち続けた。だが姉はその2年後に水茶屋の仕業で自殺しており、弟を消せば奉行所も問わなくなると殺しを仕掛ける。
「寒寺の砦」呉服問屋の一人息子が小さい時から甘やかされ道楽息子になる。飲む打つ買うは日常茶飯事となり挙句に女に子供ができたと親をゆする芝居をさせ金を出させた。何とか長男を一人前の商売人にしたいとある京都の山奥の寺に修行をさせるべく旅たたせたが、沙婆の極道仲間が金ずるの道楽息子を逃すため寺を攻撃する。
「憚りの夜」盗賊の仲間で18歳の新入りの男が御用の難を逃れて逃げ切る。この強盗で盗賊の一味は、お店の一家と多くの奉公人を殺害したことで、その後晒し獄門となった。唯一逃げ切った男は偶然にもその14年後にそのお店の主人となり、その間殺された家族等への供養、多くの善根を積み重ね、寺へのお布施も多く周りからも仏の生まれではと言われるくらい過去の罪に対し精進していた。その現状を知り足引きは主人を逃すことにした。
「いやな奴」店の娘の婿になる話と武士を続けるか迷った男がいた。当初二十俵2人扶持で将来も出世できないと思うその男が目付役となる大抜擢を受ける。だが店から婿になるからと大金をもらい受けていたことから断りきれず流れ者を雇い娘を殺害し、婿話を終わらせようとした。
「再びの海」流人を隠岐島に護衛する役割となった仕掛け人奉行所同心蓮根左仲に僧侶の宗徳、同心の手下与惣次と犬の豪が同行する舟旅が始まった。そこは宗徳と与惣次に取ってはしばらく流人として暮らした島であり、途中流人の一人の女が海に身投げした。 隠岐島では途中身投げした女の供養の為墓石を作り葬った。その墓石の元石工は、罪を着せられ娘を手籠にされた恨みを晴らすことができず死んでしまう。が足引の仕掛け人たちが京都に戻りその恨みを果たす。 それと身投げした女に罪を着せた貪欲な夫と姑にも仕打ちを仕掛ける。
ー仕置き人「わしら足引寺の一同が、何故故奴らにかような仕打ちをいたしたいのか、それを記した閻魔王牒状を置いておくのを忘れるでないぞ」(世の中の不平等から派生する矛盾を正す為の理由)
ー宗徳曰く「どこを見ても、我が身のことばかりを考える奴らが増えておる。奉行所とて出世に目を眩ませた奴ばかりじゃ。」

「自らの実践」が伴わない政治家の巧みな言葉『近衛文麿と日米開戦』

2020-03-23 08:09:24 | 経営・リーダーシップに必要な事
@「戦争の原因」、それは日本を含めた独伊の「持っていない国」と米英仏ソなどの「持っている国」で起こっている。それは主に天然資源と植民地を保有している「国」か、であり、更に強力な軍事力を誇示した国である。 太平洋戦争において日本は、当時の近衛首相、陸海相、統師部等誰もが責任の擦り合いで難を避けようとする態度が見え見えで、最終的に軍を統制できる人材が誰一人いなかった事が全てに起因している。いわゆる政治家のリーダーシップ(提言ではなく実践)が貧弱で、国政が軍部主導型となってしまった事である。近衛首相が所信で記者に言った「政策政網はできもしないことをたくさん並べることは止めにしたい」は現代でもそのままだ。 安倍総理などがよく使う「完全に、素早く、積極的に、先頭に立って〜」など言葉だけで「自らの実践証明」(実行力)が全く伴っていない声明は国民の心にはもう届かないと思う。

『近衛文麿と日米開戦』川田稔
「内容」日本が太平洋戦争に突入していく重要な時期に国政を担った、第二次・第三次近衛文麿内閣。その内閣書記官長を務めた富田健治によって、戦後に書かれたのが『敗戦日本の内側――近衛公の思い出』である。そこには、近衛らが緊迫する国内外の情勢にいかに対応したかが、当事者しか知りえない舞台裏と共に、息づかいまで感じられる筆致で綴られている。解説は、昭和史研究の第一人者である川田稔名古屋大学名誉教授。会話などからも歴史的価値を見出し、読み解いていく。はたして、日米開戦は不可避だったのか、それとも――
この書は第一次近衛内閣(日中戦争)から第二次・第三次近衛内閣(第二次世界大戦開始=1940年7月)~太平洋戦争開戦直前1941年10月)の内情について記述したものである。富田健治は長野県知事を歴任し、1934年近衛が貴族院議長の時意見を聞いたのがきっかけで内閣書記官長を務める。
時期は米山内閣が総辞職した1940年7月、荻窪会談(東条英機=陸相候補・吉田善吾=海相候補・松岡洋右=外相候補・近衛文麿=次期首相)から陸軍案「時局処理要網」の申し合わせから始まる。
    日中戦争解決(蒋介石政権の屈服)から対南方問題(対英国植民地)による戦争準備
    独伊の結束と対ソ連国外交調整
    国防国家の完成を推進、強力政治機構の確立(軍部と一体化)
更に軍部が作成した「総合国策基本要網」(10年計画)
    日本・満州・中国の結合「大東亜を包容する共同経済圏」への軍備増強
    (東南アジアからの資源獲得目的:石油・生ゴム・鉄・錫・ニッケル・リン・アルミ原料等)
    欧州戦争への不介入
    「日本・満州・支那」経済総合産業開発計画
    強固なる政治指導力を確立、「全国国民総動員組織」の創設
日米の国力の差は約12倍と分析していた日本政府、よって対米国戦争は陸軍等も否定していた
近衛文麿の思惑「新しい政治体制によって強力な新党を結成し、重大なる磁極に対処する。軍に反抗したりすることではなく、軍とピッタリ一緒になっていくようにしなければならない。これが私の理想だ」と新党結成と新内閣を望んだ。だが、首相就任後には「軍人にリードされることは甚だ危険である。1日も早く政治を軍人の手から取り戻す為には、まず政治家がこの運命の道を認識し、軍人に先手を打って、打開するに必要なる諸種の革新を実行する他にない。」
対米戦争を回避する為にと松岡外相は強く主張し、日独伊三国同盟を締結する。またソ連を加えることで米国に対抗する交渉をする。独伊ソを訪問した松岡はスターリンに「君たちはアメリカの常套手段に乗せられて、すぐ喜ぶなんて、なんという甘いことだ。もっと相手を引き摺り回して、我に有利な条件を取り付けなければならぬ。勝手にアメリカと妥協するなどということは、盟邦独伊に対しても、不信極まることにある」と言われ、野村米国大使に対して松岡は「アメリカにあまり腰を使うな、野村に急ぐなと伝えておけ」と言った。その後松岡の「我の毅然たる態度」を持ってした日米諒解修正案に対して、米国の対日感情は悪化、日米開戦の引き金になった。やがて対米交渉は松岡の大幅な修正案(譲歩を許さない)に即座に反応し石油全面輸出禁止となった。
西園寺公望は「今の日本を救うには、この議会主義を叩きつけなければならない」と言って亡くなる。ドイツがソ連に侵攻する時期に米国は日本がソ連への攻撃をすることを恐れ、急遽石油の制裁を発令し、日本が資源を求めて南方へ進出する作戦に出た。それは日米開戦への導線となる。その時期日本はソ連への備えで85万人の兵力を用意していた。日本とドイツは国際社会でも「持たざる国」であり「持てる国」からの「力」によって抑えられてきた。
御前会議において昭和天皇は「・・大帝の平和愛好の御精神を紹述しようと努めているものであるぞ」と言われたが陸軍・海軍を統括する統師部は意見が分かれており海軍は首相の裁断に一任という形となり内閣が総辞職、その後東条内閣となり一党独裁(軍中心)で日米開戦となる。
終戦後、即座に近衛は特使としてソ連に遣わされたが、ソ連から会談を拒否される。その後近衛は戦犯指名受けたが、マッカーサーからの収監命令を拒否し服毒自殺をする、54歳だった。近衛は自身を支える強力な権力基盤を欠いた根本的な弱点があった。特に松岡外相を最後まで説得できず外交・政治を放棄した形となる。

近衛首相は、ドイツがソ連に侵略した時点で、条約を御破算にし英米に接近、当時米国が言う「三国同盟違反で無視」することは可能だった。それに当初東条陸相、及川海相、それに武藤陸海軍自局長も当初の諒解案(日米開戦を避ける)を賛同していたにもかかわらず松岡外相一人の反対で太平洋戦争に導かれたのはやはり政治のリーダー的存在近衛首相・内閣の性格は「はっきりしない、割り切れないもの」で実践に努めようとしない役職の怠慢でありで接戦して米国交渉を再開すれば太平洋戦争は回避できたといえる。近衛は第二次近衛内閣成立直後記者に「政策政網はできもしないことをたくさん並べることは止めにしたい」と言っていた本人が実践していなかった。東久邇宮殿下は近衛の内閣総辞職に対して「あなたは気が弱くでいけない。どうか勇気を出してもう一度考え直して欲しい」と言われ、近衛の第三次内閣の前に近衛はいつもの昼寝を夕刻まで取っていたと言う。
 この書で読める太平洋戦争への要因は
①松山外相の独伊・ソ連寄りの姿勢から米国に対する歪んだ感情を持ったこと。
②三国同盟と新たな対ソ関係保持は米の日本に対する輸出全面禁止規制と欧州への戦争参戦を早めた
③ルーズベルト大統領と近衛首相との直接会談が日本の内政・軍部圧力で内閣リーダーシップ不足から内閣総辞職、実現不可能となった
④東条内閣は軍部による包囲網拡大策で戦争準備、南方方面への武力行使の意図が鮮明になった事
結果、米国は「ハル覚書」を持って最期通牒を日本に叩きつけた。 この「ハル覚書」について東京裁判ではインド、モナコ、ルクセンブルク、英国の代表ですら「米国に対し鉾を取って立ち上がったであろう」と言う日本に対し交渉余地は全くなく米国の宣戦布告的な内容であった、と言う。

危機的状況で下す経営者の質『修羅の器』

2020-03-19 08:20:05 | 経営・リーダーシップに必要な事
@「リーダーシップの判断ミス」この書では藩主水野が判断した明智光秀に加担したことにある。これは後に秀吉に対する謀反者扱いとなり藩は壊滅、隠居していた15年後に切腹の命が下ることになる。現代で言えば経営者・上司の判断ミス一つで、会社が、社員が、その家族までが巻き添えになる。日本は特に「仕事の効率」が世界と比べてもても悪いと言われる。その事実を認識・確認し、いつでも会社の非常時には対処、対応できる準備をしておくことも必要だという事だ。ここにある公家の「状況を知らない者の知恵」(平常心からものを見て判断)から言えるのは部外者からの聞き耳を持つことは時として役に立つことである。 コロナ対策で今後企業は社員・従業員に対し如何なる選択を取るのか、危機的状況から見える経営者の質・知恵が見える。

『修羅の器』澤田ふじ子
「内容」信長の麾下として各地を転戦する常滑城主・水野監物。彼は、常滑のやきものによって得た財力を背景に、茶匠武野紹鴎や連歌師里村紹巴と懇意になった。だが突然、信長は自領瀬戸のやきものを保護するために禁窯令を発令。監物を悲劇に導く。やがて本能寺の変が起こり、天下は騒乱。監物の下す決断とは。
  • 常滑の城主水野監物とその近習村田平蔵、常滑の地は日本6古窯で室町時代から最も古い歴史のある地域で庶民の多くが窯業に携わり藩の財政もこの常滑窯からであった。美濃の瀬戸物を優先させる信長の禁窯令により常滑は廃窯となる。
  • 甲斐攻めで武田家を殲滅した功績に堅物は全く恩賞が預かれず、失望、その他宗家水野信元が信長の命で誅殺れ、領地の恩賞も昔のままだった。
  • 本能寺の変で明智光秀側に加担した水野の判断ミスは、秀吉天下で追われる身となり嵯峨野に近習と隠居生活となる。堅物の側室の父は「いっそ、そのまま安土に向かい、城を守る明智勢を、攻めれば良かったのではないか。光秀殿への加担は知らぬ顔で押し通せば済む事じゃ。なまじ常滑に帰ったために、このようなことに相成った」
  • 村田平蔵は、常滑で許嫁がいたが戦国の世で婚姻できず、やがて許嫁が秀吉の家臣小笠原図書と結婚する。平蔵の幼なじみの加世が平蔵を頼り嵯峨野で一緒に生活をするが、やがて子供を2回授かる。が隠れ生活(忠義を尽くすことを優先)を理由にやもなく下ろすことを承諾する。
  • 水野監物は焼物の知識で鑑賞力を持っており、何とか常滑の焼物を継続させたいがため茶の雄に願いを込めていたが、その一人千利休も秀吉の命で切腹させられ生き抜く気力をなくす。秀吉はさらに家康に対する嫌がらせを縁深い水野監物に切腹命令を下す。近習の平蔵も最後に堅物を介錯し追腹をする。