それでは第13夜は、夕張を中心とした運炭列車の保存車を見ていきたいと思います。
最初は夕張鉄道(廃止)25、元国鉄49694(9600形)です(写真)。長沼町内の公園に保存されますが、状態が悪く、今年訪問した時には補修か解体か、仮囲いがされていました。
続いては栗山町の公園に保存される、夕鉄21です(写真)。こちらは、そこそこの状態です。
次は、南大夕張駅跡に保存される、三菱大夕張鉄道(廃止)の保存車です(写真)。先頭はキ1(国鉄キ100形の払い下げ)、オリジナルの客車が続きます。
客車3両の後は、オリジナル貨車セキ1及び2です(写真)。客車は、今年訪問した時には補修を終え、外観は美しくなっていました。
夕張市の、「夕張石炭と歴史村」SL館です(写真)。D51を模った、巨大な装飾が特徴です。
中にはSLが2両あります。1両は、夕鉄14です(写真)。後には、客車、貨車が続きます(客車の中の人形はあまりにリアルで、怖いぐらいでした)。
もう1両は、三菱大夕張鉄道No.4です(写真)。当時も同館の周辺は寂しく、現在の夕張市の財政状況からも、どうなっているのでしょうか。
追分町には、石炭の輸送を支えた追分機関区がありました。同機関区の生き残り、D51 320が現在も保存されます(写真)。機関区OBなどで構成された保存会の整備のおかげで現在もピカピカで、ちょっと手を加えれば動きそうです。
北に移動、万字線(廃止)朝日駅跡には、国鉄制式機最小のSL、B20 1が保存されます(写真)。戦時設計の機関車です。
少し離れ、三菱美唄鉄道(廃止)東明駅跡には、2号が保存されます(写真)。元国鉄4110形、勾配区間用のE形タンクSLでした。
更に遠くへ、三井芦別鉄道(廃止)の鉄橋には、DD501が保存されます(写真)。冬期には橋の上から移動させる、とのことです。
最後は運炭ではありませんが、夕張の「三弦橋」です(写真)。森林鉄道の鉄橋、下2弦、上1弦の三角形のトラス橋で、非常に珍しい形態で貴重な構造物ですが、シューパロダム関連工事で現在周辺には近づけなくなり、完成すれば水没する運命にあります。一部でも移転保存、という予算は無いそうです。残念。
すると、最後のスパートは、札幌周辺でしょうか。ご期待ください。
それでは、次回をお楽しみに。
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