それでは、連載第31回目は、F級電機、EF10をお届けします。
写真は、九州鉄道博物館に展示される、EF10 35(写真)。国産初のF級貨物機であるEF10は、旅客機EF53の貨物版の様相で、しかし先台車が1軸となり、設計が異なります。旅客機の設計がEF53からEF56へと変わるにつれ、同機の外観も変化が現れています。
同機は、東海道本線の貨物の他、関門トンネルでの使用も考えられ、一部には外板がステンレスに交換され、そのうちには銀色のEF10もあったそうですが、同区間から撤退により、塗装され無くなりました。
別のときの撮影(写真)。同機はステンレス外板車で、関門トンネル撤退後、最終的には飯田線で使用、引退後九州で静態保存されたものが、「九州鉄道博物館」開館時に同館展示車両となり、現在に至ります。
同系式、及び改良型のEF11、EF12は、他に保存車両が無く、残念です。
それでは、次回をお楽しみに。
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