それでは、連載第7夜は、九州の列車を見ていきたいと思います。
平成12年のゴールデンウィークに、寝台特急「富士」に乗り、九州に行きました。途中の記録も重要であったと思いますが失念し、そのまま大分に到着。
当時大分駅南西方には大分運転所が広がり、望遠が効けば撮ることは可能でした。写真は関門間のブルトレ牽引機、EF81 411(「分」)で、他キハ125等が見えています(写真)。EF81は、「富士」の富士山形ヘッドマークも装備されます。当時、高倍率ズームはあまり一般的では無く、この程度しか効きませんでした。
なお、現在は大分駅高架化に伴う大分運転所の移転で、この場所は再開発され、跡形ありません。
そして九州島内では夜行は無いので省略し、帰り道になります。
熊本駅5番線には、ED76 65牽引「はやぶさ」が、出発を待っています(写真)。
東京発鹿児島行き寝台特急として運行開始された「はやぶさ」ですが、新幹線のスピードアップ、及び787系「つばめ」の登場で、翌朝新幹線で東京を発った方が早く到達するという状況となり、結果熊本以遠は廃止となり、写真のヘッドマークのとおり「さくら・はやぶさ」の併結となっていました。「はやぶさ」は24系25形、「さくら」は14系14形で、異系列併結列車でした(なお、「富士」は、双方を併結した状態で大分行きとなっていました)。
しかし、「はやぶさ」は、熊本~博多間で2回電車特急に抜かれ、こちらも既に存在意義を失っていることに、当時は気付きませんでした。つまり、博多~熊本間は、熊本運転所への入出庫のための、回送同様の状態であったのでした。
その向こう、現在の九州新幹線熊本駅、及び西口広場になっている場所には、当時熊本運転所があり、高速軌道検測車マヤ34 2009が停まっていました(写真)。現在はJR西日本のキヤ141系で行っているでしょうから、貴重な一枚です。
この手前側には、SL時代からの煉瓦製矩形車庫があり貴重でしたが、九州新幹線関連で取り壊され、現存しません。
この頃は九州新幹線には思いが及ばず、ましてブルトレ全廃など思いもせず、車両は老朽化しているのに、まだ続くと根拠の無い楽観論を持っていました。そのため猫跨ぎで、悔やまれます。
それでは、次回をお楽しみに。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます