それでは、連載第381回目は、黒部峡谷鉄道へと話を進めていきたいと思います。
黒部峡谷鉄道は、黒部峡谷の電源開発を目的とした資材運搬用の鉄道で、戦前は「命の保障無し」という切符で、登山客も運んだ鉄道です。軌道は軽便鉄道規格、762ミリの特殊狭軌で、同じ軌間の現存する鉄道は、何れも元近鉄であった、三岐鉄道北勢線と四日市あすなろう鉄道のみです。
その、戦前使用された電気機関車が、今でも残っています。宇奈月温泉の関西電力資料館前に保存される、EB5(写真)。カブトムシ形の電機、まさに軽便鉄道です。このような機関車で、黒部峡谷の電源開発、観光開発が始まりました。
黒部峡谷では、登山客のけが人は、殆ど出ないそうです。それは、落ちれば間違いなく死んでしまうからです。昔は、電源開発も命懸けでした。
それでは、次回をお楽しみに。
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