それでは、連載第45回目は、赤い色の電気機関車に話を進めていきます。
それまでは直流電化のみであった国鉄も、商業電源と同じ交流電化の研究を進め、外国からの購入を断念、自国開発を目指しました。
そのために、仙山線に交流電化の試験区間を設け、交流電機の実用化を目指しました。
最初は、日立製直接式のED44 1と、三菱製整流式のED45 1の2輌が試作され、ED45の成績が良かったことから、同形の2両目を東芝で、3両目を日立で試作しました。東芝製の2両目はED45 11と名乗り、実用化試験を更に進めました。
同機は試験終了後、ED91 11と改番され、引き続き使用されましたが、後に引退、利府町の東北本線山線跡の公園にて保存されます(写真)。
他日、撮影したもの(写真)。デッキ式がクラシカルです。
更に別の日に撮影したもの(写真)。
試験の結果、交流D級は、直流F級並みの力があると評され、以降、交流電機はD級が主流となっています。
次は当然、もう1輌の、試作機でしょう。
それでは、次回をお楽しみに。
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