Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

The Romance#3

2012-12-18 | 鉄道写真

 バブル景気になる直前に、国鉄は分割民営化され、御殿場線はJR東海の路線となりました。御殿場線電化前から、小田急は同線御殿場まで乗り入れており、松田駅近くには小田急との連絡線もあります。それに目をつけたJR東海が、この御殿場行き特急を沼津まで延長運転することを企画し、それまでの”SSE”に取って代わる車両を、JR、小田急共に新製しました。

 その小田急側の車両が、20000系”RSE”です。JR車が検車等で使用できない時のために2編成新製し、間合いで”はこね”で使用できるよう、ダブルデッカー車2両を含むボギー車7連となりました。

 写真は、20000系”RSE”第2編成、20002始め7連です(写真)。上り”あさぎり4号”の運用に就きます。

 その動画です。これを逃すと”あさぎり8号”まで待たねばならず、時間的に撮影は困難でした。

 第1編成、20001始め7連が、箱根湯本に向かう姿(写真)。晴れた日の午後は、この角度になります。

 他日撮影の動画ですが、これも第1編成です。

 第1編成の”あさぎり”運用が見たかったのですが、この日も”あさぎり4号”は第2編成でした(写真)。もう、撮り直すことも叶いません。

 永く沼津まで運転された”あさぎり”でしたが、本年3月改正で運転区間は元の御殿場まで縮小、車両も60000系”MSE”に置き換えられ、20000系”RSE”は全車引退しました。特にJR区間での利用率が低かったことが原因のようです。正直JR区間の特急料金は、小田急区間と比べ短距離なのに割高で、通しで乗るメリットがあまり感じられませんでした。残念ながら経済原則に従った、ということです。

 番外編ですが、”RSE”の相方は、JR371系、外部デザイナーに車両デザインを依頼した車両で、国鉄では設計できなかったであろう車両です(写真)。この編成は現在定期仕業を失い、時々JR東海の臨時列車などに使用されるのみです。

 これも、同地点での動画があります。歴代ロマンスカーにも劣らないデザインです。

 そしてバブル期の小田急の顔、30000系”EXE”です(写真)。これも20000系”RSE”同様ボギー車で、箱根湯本・片瀬江ノ島行き分割・併合急行同様に6+4連で、付属4両は片瀬江ノ島行きの運用もあれば、小田原切り離しの運用もあります。

 20000系”RSE”といい、30000系”EXE”といい、いずれもボギー車で、ロマンスカー伝統の連接車体ではなくなってしまいました。そのため、20000系”RSE”はともかく、30000系”EXE”は「ロマンスカーらしくない」という声もありました。バブル期の、観光地行き輸送力特急、そんな感じです。

 30000系”EXE”はあまりにもありふれていて、正直撮影意欲はあまり湧きませんでした。まあ、動画はこんな感じです。

 しかし、バブルは崩壊し、小田急は再び「ロマンスカー」の原点へと戻ります。次回は最終回となりそうですが、その現在の姿を見たいと思います。

 それでは、次回をお楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする