http://natalie.mu/music/news/53637
人気ヴィジュアル系バンドKaggraのボーカル、一志が去る7月18日に他界したそうです。
正直、「え、まさか?!」って思いましたが、本当のようです。
32歳だったといいます。
蜉蝣の大佑、そして、TAIJIと続いて、一志までも、、、、
どうして亡くなったのかはまだよく分かっていないみたいですね。
http://matome.naver.jp/odai/2131157907922582401
ただ、この若さです。32歳ですよ。
そして、ご家族の方の希望により発表が遅れていました。
このことからして、、、、ある程度の察しはつくと思います。
(ただ、どう考えても、憶測の域は越えませんので、黙ります)
…変な連鎖反応が引き起こらないことを祈るばかりです。
彼のブログを読むと、必死に頑張ろうとしている姿が思い浮かびます。
「元鬼」という言葉が少し痛いです。
30過ぎて、自分のバンドもなくなり、先が見えなくなっていたのかもしれません。
kaggraって、メジャーでの活動期間が非常に長かったですよね。
ゆえに、解散してしまうと、ある種の「対象喪失感」が出てきます。
ソロでいざやろうと思っても、それに自分自身がついていかないってこともあると思います。
ソロは孤独ですからね。全部が。
また、年齢的にも、ヴィジュアル系で居続けることが難しい時期だったのかもしれません。
元ヴィジュアル系人間として思うのは、あれは20代で限界だろう、ということです。
もちろん大成功しているバンドはいいんです。何でも許される。
でも、大成功していないバンドマンで、30代で、ソロとなると、
相当のプレッシャーや不安や孤独に苦しむことになると思います。
この業界、結果を出してこそすべてですし、売れてなんぼの世界じゃないですか。
(少なくとも、事務所、レコード会社にとっては収益が最大のねらいです)
ヴィジュアル系に限らず、今や、バンドマンはかなり厳しい状況下にあります。
救いを求めている人はますます増えていると思うのですが、
音楽で、救われなくなってきている気がします。
必要とされていないとまではいいませんが、
昔に比べると、音楽への依存度は低くなってきているのではないでしょうか?
そのせいかどうかは分かりませんが、CDは売れないし、チケットもどこまで売れるのか。
頑張ってもがいて報われるという世界でもないですし、運とかタイミングとかが重要な世界です。
スポーツ界同様、去るもの追わず、ですからね。
物理的にも、精神的にも、ホント大変な「職業」だと思います。
僕には、「絶対に無理」って思いましたもん。若いながらに。
なんていうか、「でっかい存在の前の無力さ」とか、「逆らえなさ」みたいなものを感じました。
結果(CDを売って、ライブの集客を増やすこと)が出ないと、ダメなんですよね。
究極の意味では、最高に孤独な営業マン&プレイヤーかもしれません。
バンドなら、その孤独やプレッシャーを分散して、共有することもできますが、
一人だと、、、どうにもこうにも。。。
(亡くなったバンドマンをみると、ソロ活動中、というのが多くないですか?!
彼はずっとkaggraを続けて、頑張って、走ってきました。
2000年結成ということで、ヴィジュアル系暗黒の時代を生き抜きました。
(本当にすごいことですよ。あの時代ほど苦しい時代はなかったはず!)
うちの弟と同い年ですからね。
きっと中・高校生の頃とか、LUNA SEAなんかを聴いていたのでしょう。
Die in criesなんかも好きだったかもしれない。純粋にV系が好きだったと思います。
もし僕が彼と語る機会があったら、いろいろと盛り上がれただろうな、とも思います。
僕も、心から彼のご冥福をお祈りいたします。