先日、用事があって、四街道にやって来ました。
今回もまた「七七三四街道店」に行こうと思ったのですが、時間の都合で断念。
で、どうしようかなと思っていたんですが、、、
ふと、「そういえば四街道の『珍来』にはまだ行ったことがないなぁ」と思いまして…
珍来 四街道店
に行くことにしました!!
こちらのお店、実は2年前にオープンした「新店」だったんです。
その前も珍来としてあったと思うのですが、オーナーさんも含め全て入れかわったみたいです。
「平成29年12月にオープンしました」と書いてあります!!
また、このHPによると、総本店が四店舗あって、その他「珍栄会グループ店」が多数あり、その中にこの珍来四街道店も入っています。
更に、このHPのトップ画面には、次のような歴史的な話も出ていました。
当店の創業者・清水清は、明治41年茨城県美野里町に生まれ、昭和3年に上京。
当時の東京都中華麺製造協同組合理事長・宇留野八代吉師に師事し、業を起こしました。
珍来式手打ちラーメンを考案。
以来、漸次改良を重ねながら中華麺の製造、
自家製麺と吟味した食材のみを使用したらーめん店の経営にあたってまいりました。
しかし、太平洋戦争の最中、小麦の配給停止により一時営業を中断。
昭和21年正月に再開、浅草の闇市、ひょうたん池の脇に戦後の一号店を開店しました。
その後、足立区堤北中華料理組合初代理事長に就任。
また、二代目・清水和圭が後継者育成のための組織・協同組合珍栄会を設立して
現在の会社の基礎を確立しました。
これを読むと、戦前からラーメン店の経営をやってきたということになりますね…(!?!)
で、二代目になって、「協同組合珍栄会」が設立されて、今に至る、と。
なお、おゆみ野にある珍来鎌取店は、この珍栄会グループではなく、「千葉東金店グループ」に属しているんですよね。
なかなか、珍来の内部事情も色々ありそう(あったのかな?)…、と。
こういう「継承問題」ってどこも色々ありますよね。数年前は「東池袋大勝軒」の継承をめぐって、激しい政治的?対立が顕在化しました。また、「ラーメン二郎」も色々あって、直系のお店だけが公認されるという仕組みになっていたはず(裁判にもなったとか)。
珍来に至っては、もう「珍来」を名乗るお店が多すぎて、とても大変そう…
いずれにしても、四街道店は珍栄会グループ店の一つになっています。
現オーナーの店主さんは30代中盤~後半くらいかな!?
お若くて、エネルギーみなぎる店主さんでした。
店頭のメニュー表を見て、一瞬で「これだ!」って思いましたね。
四街道店限定、
特製濃厚濃い口正油ラーメン(750円)
もう、これしかないだろう!!って。
直感的に「ピピピ」って来たら、そこはそれに従うのがいい。
経験を積んだ人の「ピピピ」は、個人的な主観をどこか超えているんです。
…
店内はとても広くて、活気に満ち溢れていました♪
歴史も実績も多分にある珍来です。
メニューの量も半端ありません。
そのバリエーションも尋常じゃありません。
一つの厨房でここまで作れるのか???っていうくらい、、、
味噌も各種ありまして、、、
タンメン・五目そばもしっかりありまして、、、
特製、つまり変わり種?もいっぱい!
辛酢麺(カラス)って!?!?
東京ちゃんぽん×東京タンタンメンも気になりますね~。
カレーメンなるものもあります。
…
でも、僕の「ねらい」はただ一つ、、、
四街道店限定という言葉も見逃せませんが、、、
「バターと牛の背脂が絶妙にマッチ!」
という言葉にやられましたね(苦笑)
豚じゃなくて、牛の背脂チャッチャ系って、、、
背脂というと、イメージ的に「豚」なんですけど、、、
しかも、それに「バター」まで加わると言うんですから!!!
こってり背脂ラーメン好きにはたまらない一杯かもしれませんよ。
…
ってことで、、、
ジャジャーン!!!!
こちらが、珍来四街道店限定、
濃厚濃い口正油ラーメン
です!!
すっごいそそるヴィジュアルですよ!!!
もう、このヴィジュアルを見ただけで、大正解だと確信しました。
牛の背脂とバターがたっぷり入ったこってり牛背脂ラーメン、
まさか、ここ「珍来」にこんな凄いラーメンがあったとは、、、
ネットで検索をかけても、このラーメンの目立った情報はなし!!
まさに、「ラーメン発見伝」でありますよ!!!!\(^o^)/
zoom up!
もうファットファット!!!
こってり牛背脂ラーメンであることが分かります!!
スープを飲む…前に、バターの風味がふわっと感じられます。
なんて素敵なラーメンなんだ、、、
で、スープを飲むと、むっちゃくちゃこってりスープであります\(^o^)/
いいぞいいぞ、この度を超えた超こってり&グロッキーなラーメン!!!
グロッキーでやり過ぎ系のキワモノラーメン!!
でも、豚じゃなくて、牛の背脂なので、どこかすっきりしています。
不思議だ…
むっちゃちゃ脂まみれなのに、さほどしつこくない、くどくないんです。
(とはいえ、十分にこってりしたギトギトスープですが、、、)
タレもそれほど濃くなさそうで、味もわりと優しい味わいになっています。
…
いったい何でこんな背脂×バターのラーメンなんて作ろうと思ったんでしょう?
聞くと、とあるお客さんから「こってりラーメンにバター入れた方が美味しいよ」という助言があったんですって!! つまり、このラーメンは、この「珍来四街道店」のお客さんからもらったアドバイスから生まれたラーメンなんですね。
これもまた感動秘話であります。
で、麺です。
珍来の麺は、フリークの間では「うまいよね」で通っています。
わりとボソボソっとした、タフな中細縮れ麺。
珍来らしい、手打ちっぽい麺になっていて、うっとりしますね~。
改めてここ珍来の麺を味わうと、家系ご用達の「酒井製麺」の麺に似ているといいますか…
酒井の麺が、そもそもこの珍来の麺の流れを汲んでいるのかな?と思いたくなるほど…
この麺はホント一度食べる価値、大ありです!!
チャーシューも、昭和スタイルで、なんかいい感じでした!!
…
で、、、
こちらが、定番中の定番、
ラーメン(550円)
です!!
こちらは、うって変わって、「大人の中華そば」という感じです。
落ち着いていて、貫禄があって、どっしりしている、、そんな一杯です。
ネギとわかめとメンマがどさっと盛られていて、テンションも上がりますね~。
これだけ具材が乗っていて、550円とは「あっぱれ!」であります。
zoom up!
スープは、わりと表面に脂が浮いているタイプですね。
コクというか、パンチのあるすっかりとした清湯系の醤油ラーメン。
大人しい感じもしますが、わりとジャンクで攻撃的なスープですよ、、、
さすがは珍来、、、だ、、、(;´・ω・)
一昔前だと、「ただのチェーン店の味」って言っちゃいそうですが、この歳になると、あるいはこれだけの経験をしてくると、この珍来のスープが、只ならぬスープだと分かってきます。
なんてことないんだけど、なんてことあるスープと言いましょうか…。
麺は、うん、やっぱり間違いのない素晴らしき麺だ、、、
珍来がこれだけ愛され続けるのも、この麺があってのことだろうなって思います。
スープがそれほどぶっ飛んでなくても、麺が良ければ、人は魅了されるんです。
この麺ゆえに、食べた後の「満足度」もぐっと上がるといいますか、、、。
メンマも美味しかったなぁ、、、
…
まだまだ、終わりません!!
更に食べます!!
チャーハンと麻婆豆腐!!
珍来に来たら、チャーハンも食べたい!!
麻婆豆腐も食べたくなりました!!
(どこまで喰うんだ!?って、、、(;´・ω・))
チャーハン(600円)
です!!
見てください!!!
これが「珍来」のチャーハンですよ\(^o^)/
見た感じはワイルドでハードコアなチャーハンって感じですが、、、
これ、食べると、意外と繊細な味わいといいますか、、、。
わりときちっとした真面目なチャーハンになっていました。
こういうお店で食べるチャーハンってやっぱ最高に美味しいなぁ、、、と。
そして、最後に、、、
麻婆豆腐(700円)
です!!
もう、これぞ、「ラーメン屋が作る麻婆豆腐!!!」って感じで。
お高くとまった麻婆豆腐ではなくて、わりとどぶ板選挙的な麻婆豆腐(!?)
キムチの味が強くて、キムチとラーメンのスープで作ったジャンクな麻婆豆腐で、これもまた「中毒性」がかなり強そうだなぁと思いました。
これと白米を一緒に食べたら、そこはもうめくるめく官能の世界だろうなぁ、、、
***
ってことで、、、
お初となります「珍来@四街道店」のレポでした!!!
この珍来、凄いわ、、、マジで、、、。
こんな(コロナ禍の)時期なのに、もう次から次にお客さんがやってきています。
この人気は、凄まじいものがありますね。。。
そりゃ、そうでしょうね。
安い、早い、旨い!
三拍子揃ってますもん、、、
更に、魅惑的なラーメンやタンメンがありました。
辛旨タンメンも次に来た時に食べたいなぁ、、、って思いました。
ホント、メニューが多いです!多すぎです!!
更に更に「定食メニュー」もい~~~~~っぱいあります。
なんてこった、パンナコッタ…
これ、ぜ~~~~んぶ、この厨房で作るんですか??
いやはや、あっぱれであります。
でも、それだけ「調理技術」があるってことですよね。
オーナー店主さん、まだまだお若そうなのに、、、
やっぱり、料理&調理って、できてナンボですよね。カッコいいです。
唐揚げも餃子もエビチリもいつか食べたいなぁ、、、
嗚呼、食べたいものがここは多すぎる!!!(# ゚Д゚)
一度、二度来ただけで語れるお店じゃない!!!
更に更に更に、、、
こんな冷し系のメニューもいっぱいありまして、、、
ん!?!?!
冷たいのが食べたいけど、酸味が苦手な方は…って!?!?
え、それって、「冷し中華」の否定ってこと??!!
その冷やし中華に代わるのが、冷しチャーシュー麺!?!?!
…
ん、これはもしや、、、
らんちばさんへの反論の具体的な例になるかもしれないぞ、、、
…
というわけで、、、
<続く>
まだ未訪の人は是非是非!!!!