千葉のラーメンフリークである以上、あらゆる町のラーメン店を知っておきたい、そんな衝動が常にあります。千葉県は広いです。でっかいです。なかなかマスターすることはできないです。というか、マスターできないんじゃないかな。ずっと。それでも、それを追い求めてしまうのが、フリークという存在なのでは?!
というわけで、およそ一カ月ぶりに悪麺友らんちばさんと、ラーメンツアーにでかけました。行き先は多古町☆ 多古~匝瑳~旭は、いろいろとラーメン店はあるのですが、ネット情報としては本当に乏しい状態なのです。ブロガーさんたちもほとんどこの周辺のラーメン店を紹介していない。ラーメン本や雑誌も、ほんの一部、その氷山の一角しか紹介していません。首都圏のラーメン情報誌にはたしかに千葉のページがありますが、どれを見ても、東京~千葉間のラーメン屋さんが圧倒的で、千葉の東南は本当にまだまだ未知なのです。
その中でも、今自分が一番気になっているのが、多古町。多古町にももしかしたらまだ見ぬラーメン店があるのではないか? もしかしたらとんでもないラーメン店があるのではないか? そういう問いを立てて、調べていたら、『らーめん大龍』というお店を見つけました。
http://navichiba.com/0479-76-7629/
電車が走っていない町だけあって、ちゃんと駐車場はばっちり完備しています。広いです、
店舗がなんだか複雑。こちらはお店に見えますが、お店じゃないんです。そのお隣が店舗です。
創業5年のようです。それまではカラオケ店だったみたいです。その店舗をラーメン屋さんに変えたみたいなので、店内はなんだかとっても不思議です。不思議なのは店舗だけではありませんでしたが、、、
メニューを見て、びっくりしました。興味深いメニューがずらり!なんです。
今回は、『あっさりらーめん(醤油)』と、『イタリアントマトヌードル』と、さらに限定の『こってり鶏塩ラーメン』を頂きました。どれもなんか魅力的ですね。一応、全部食べて、一番のおススメ?一番面白かったのが『イタリアントマトヌードル』ですね。
*以下の画像はすべて「麺半分」ですので、ご注意を。
トマトの酸味がすっと感じる味噌ベースのトマトラーメンでした。素焼きした茄子のトッピングがいいですね。味噌ベースなので、単なるイタリアンもどきラーメンではありません。トマト風味の味噌ラーメンと言ったところでした。
こちらは、バランス重視、和の香りの強い醤油ラーメンでした。あっさり和風ラーメンそのものです。多古町で、こういうラーメンが食べられるとは思いもしませんでした。都内のお店でも十分出てきそうな味わいです。ちょっとチープな印象も受けますが、基本メニューとしては、十分に食べ応えがあると思います。この地に合わせたラーメンとも言えるかも?!
限定でこってりというから、ドロドロ系ラーメンを想像していたら、背脂チャッチャ系塩ラーメンでした。こってりといいながらも、かなりあっさりとしたタイプです。鶏のひき肉がいい味を出していますね。肉の旨みはひき肉が一番出せる。ひき肉を入れているところは、よく考えられています。単純に美味しいラーメンでした。
羽付き餃子ですね。味噌ダレで食べる餃子は、結構格別です。
多古町市内に向かう交差点沿いにあります。
現存する多古町のラーメン店としては、最もニューウェイブな香りのするラーメン店なのかな?、と思いました。多古町に来たら、立ち寄りたいラーメン店です!!
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しかし、謎の多いラーメン店でもあります。完全家族経営のお店なのですが、その実態はよく分かりません。いろいろとお店の人に尋ねるのですが、どれも肝心なところは明らかにしてくれません。じれったい! チェーン店ではないと思うのですが、なんとも言えない不思議さがあります。
厨房をしきっているのは、初老?のご夫婦の娘さん。でも、ラーメンのアイデアは、息子さんなんだとか。でも、息子さんはこのお店にはいないんです。レシピはこの息子さんによるもの。その息子さんがラーメンにどれだけの見識があるのかは不明。不思議でした。