TORI-TENDON by エビメタ・バンド
すごいバンドが現れたもんだ。エビメタバンドって、、、(汗) しかし、サウンドはかなりガッツリしている。バリバリのメタル。みんなメタルが好きなんだろうなって思う。
きっと、セックスマシンガンズとか好きなんだろうなって。
けど、このバンドの凄いところは、「てんや」と密接につながっていることだ。上のPVを見ても、てんやの社長さんが登場しているし、会社ののぼりも掲げられている。歌の内容も、てんやの商品にちなんだもの。
ぶっとんでる。そして、ボーカルのチョイキモいハイトーンボイスと結構重圧な低音ボイスという二面性をもつ声。いい、悪いを別にして、ぶっとんでる。
ただ、ここまで一企業にすり寄ったバンドを見たことがない。単なる広告塔なのか。それとも、てんや愛なのか。
もし「天丼」が好きなら、「てんや」でなくてもよいはずで、なぜ「てんや」なのか。そこが不思議というか、疑問。特定の企業に結び付くメタルバンド、、、
なんとも不思議な現象、としかいいようがない。
音楽が、バンドが維持されるためには、ここまで企業にすり寄らないと成り立たなくなっているのかもしれない。バンド活動って、本来アナーキーなものだったし、政府にも企業にもすり寄らない独自の世界があった。もともとロックなんていうもんは、アンダーグラウンドのサブカル~カウンターカルチャーだったはずなわけで。
けれど、いつの間にか、ロックはビジネスになってしまった。が、それでも音楽業界の中での出来事だった。が、このバンドの場合、音楽業界とは全く異なる産業界の支援(?)を受けて、登場している。
完全に企業の広告塔となっている。それをどう考えるべきか。
ロック、ヘビーメタルがもはや「宣伝」以外の何物でもない、ということになったら、これまで政府や企業といった「圧力」に対して叫んでいた音楽が、完全に企業(=経済的権力)に屈したということになる。
国家、資本主義、権力といったものと戦ってきたはずのロック、ヘヴィーメタルだけど、遂に、このジャンルにまで、その手が入り込んできた、ということか。
けれど、上の歌を聞くと、いわゆる普通のサラリーマンの日々の叫びにも思えてきて、そこはなんともアナーキーな感じはする(が、その枠の中での叫びになっている)。
いやはや、これほどまでのバンドが登場するとは、、、
驚きました。
カッコいいんですけどねー。
声もいいんですけどねー。演奏もいいんですけどねー。。。
うーむ。。。