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Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

SAKURA@シュトゥットガルト 回転寿司店だけどラーメンもがっちり!

シュトゥットガルトに来ました! 僕は、実に14年ぶり! すごい久しぶりです。

シュトゥットガルトも今や、日本食ブームとあって、たくさんの日本料理店が存在します。僕が狙いを定めたのは、クーニッヒ通りをさらに進み、マリーエン通り沿いのクライネ・クーニッヒ通りにある「SAKURA」です。

http://www.sakura-stuttgart.de/
http://www.sakura-stuttgart.de/menuekarte.htm (メニュー表)

このお店では、既にブログ等でラーメンが食べられるということを確認済み。いったいどんなラーメンが食べられるのか(もはや、僕にとっては美味しいか不味いかが問題なのではなく、あるかないかが問題なのであります)。

このお店は、基本的に回転寿司屋さんです。回転寿司はもはや世界水準の食べ物なんですねー。で、働いているのは、ほぼ中国の人。というか、中国の人たちが日本食ブームにのって始めました、という感じですかね。なんか不思議な感じです。日本レストランなのに、日本人がおらず、中国人スタッフで切り盛りしている、というのは。(また、それゆえに、後に述べますが、いわゆる異文化間のひずみが出てしまいました)

 

ありました。上のHPにも書いてありますね。迷うことなく、「TORI-NIKU RAMEN」を注文しました。10.90Eurです。1100円。こちらでは、こんなものでしょう。…鶏肉ラーメン。いったいどんな味で、どんなラーメンなのでしょう?! 

  

見てください! この美しいヴィジュアルを!(もはやラーメンフリークを超えて、ラーメンバカ…)。なるとがゴロゴロと入っています。一個であることの美しさの意味がここで分かってきます。いらないって。こんなに。

味わい的には、中華風の鶏スープをそのまま利用した感じのthe中華ラーメンです。そこにほうれん草がどかーんと入っています。この色鮮やかさに、どこか安心感を覚えます。

スープはとにかくあっさり。まさに清湯スープ。日本のラーメンのスープがいかに濃くて、ギトギトしているかが分かるかな、と思われます。ラーメンそれ自体としては、中国レストランで食べる湯麺ですね。タンメンっぽい味わいといえば伝わるかな。

麺は結構太くて、弾力性のあるストレート麺。いわゆる乾麺ではなく、生めんを使用していました。欧州の麺事情からしても、ここの麺はなかなかの麺だったと思います。が、こちらのセンスに合わせて、柔らかく茹でられていました。

回転寿司の誘惑に勝てず、若干、お皿を取ってしまいました。

こちらは北京ダック。これで2.50ユーロ。260円くらい。美味しいけど、ちょっと高いかなー。でも、こういうところに、中国人スタッフ完備の日本料理店らしさが出ていますよね。味はなかなかです。

こちらも中国料理。春巻き?揚げ春巻き? そんな感じの逸品でした。タレは餡になってて、甘酸っぱいソースでした。

こちらも中華風の一品料理。これも「エビフライ」って言っていいのかな?! 海老クリームフライ? これなら、ガンガン食べられますね。やはりうまいです。


このお店で、貴重な(ある意味ストレスフルな)経験をしました。

海外ということもあって、日本と同様、料理の写真を撮るときには、きちんと「写真を撮ってもいいですか?」と尋ねるようにしています。基本的に、「ダメ」と言われることはありません。ドイツ料理店では、まず「Nein=No」と言われることはないです。(たまにメニュー表はダメと言われることはありますが、ほんの稀です)

このお店でも、店員のおばちゃんに、写真を撮っていいか聞きました。笑顔で「どうぞどうぞ」と言われました。が、僕がカシャカシャと写真を撮り、メニュー表の写真も撮った時、そのおばちゃんが僕に迫ってきました。怪訝そうな顔、いや、明らかに不信感を抱く顔でした。疑惑と疑念に満ちた顔でした。そして、「あなた、これ、撮ってどうするの? おかしいわ。あなたはいったい誰なの? ただの人じゃないわね?」、と言ってきたのです。

僕は焦りました。ここまで不信感に満ちた顔でこう言われるのは初めてで、ちょっとドキドキでした。目がちょっと泳いでいたと思います。でも、ここはしっかり言わねば、と思い、こう言いました。「これは完全に僕個人の趣味です。ラーメンの写真を撮るのが趣味なのです。こういう日本人は多いですから。それは理解してください。悪気はない!」、と。しかし、まだ怪訝な顔をしているので、カメラを見せて、「じゃ、メニューは消しますから。見ててください!」と言って、データを消去しました。そうしたら、ようやくわかってくれたのか、「わかったわ。もう、いいわ」、と言って、ちょっと安心したような顔になりました。

なんとなくわかりました。このあたりは、競争激戦区。特に似たようなお店がいっぱいあります。シュトゥットガルトですからね。大都市です。そんな中で、スパイとして僕がこのお店に来た、と思われても仕方ないですよね。しかも、僕は日本人。偵察と思われても不思議ではない。この周囲で、僕が日本料理店をやろうと考えているなら、このお店の人にとってはかなりのダメージになります。彼女の目から、そういう印象を強く受けました。

前に、知人のラーメンフリークの方が日本のラーメン店でメニューを写真に撮ったら、注意されたという話を聞きました。「何を、メニューくらい」と思いました。が、メニュー表は、お店の看板でもあります。それを安易に写真に収めるというのは、やはり注意すべきことなのかもしれません。あるいは、ちゃんと「ブログに掲載する目的で撮ってもいいですか?」と言うべきかもしれません。けれど、そうすると、自由に評論できなくなる気もします。お店のために書くわけじゃなくて、これからこのお店に行こうとする人(=お客さん)の参考に、と書くわけですからね。けど、それ自体、エゴだとも言われかねません。

ラーメンブロガーという存在は、ホント微妙な立場です。非難されもするし、また感謝されることもある。あるお店にとっては好都合でも、別のあるお店にとっては迷惑でしかない。日本でも、「料理の写真を撮ることはよいことか」という議論があります。色んな利害が絡むことであり、一つの明確な答えもありそうにありません。今後も考えていかねばならない問題かと思いますね。

でも、最後はおばちゃんもまた笑顔になり、とりあえずは一安心でした。

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