Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

さんくるげ@神俣(田村市) 都内屈指の「鳴龍」出身!「朝ラー」の超実力人気店!

今回の旅の最大の目的地の最寄り駅は、磐越東線の「神俣駅」。

ちょうど「郡山」と「いわき」の間くらいの場所にある小さな駅であります。

(これだけで、僕がどこを目指しているか、分かる人ならすぐに分かりますよね✨)

そんな神俣駅から徒歩数分のところに、とんでもなく有名な人気ラーメン店があるんです

…といっても、僕も現地で購入した「ラーメンWalker福島」で知ったばかりなんですけど…💦

そのお店の名は…

さんくるげ

であります!

公式HPはこちら

「さんくるげ」というのは、福島の方言で「ひっくり返す」「逆さま」という意味らしいです。(参考元はこちら

2019年4月にオープンした新店で、今月2周年を迎えることになります。

場所も、かなり辺鄙な場所にありまして、フリーク的にはとてもテンションが上がります✨

営業時間は、「朝ラー文化」を生み出した福島県(喜多方)とあって、朝7時~12時までの営業となっています。昼の12時に営業時間が終わってしまう、というちょっとビックリのお店なんです。しかも、土日祝はお休み、という超ハードルの高いお店なんです。まぁ、でも、月~金まで毎日5時間営業してくれるのだから、全国の超ハードルの高いお店の中では低いほうかな?!

こちらのさんくるげの店主の佐藤さんは、かつて「一風堂」「ちゃぶ屋」「MIST」「創作麺工房 鳴瀧」等でラーメンづくりを学んできた店主さんなんです。僕もどのお店にも行ってるし、ちゃぶ屋系列のお店はどこも大好きなので、きっとこのお店も気に入っちゃうと思います(苦笑)。

『ラーメンWalker福島』のホームページでは、次のように紹介されています。


2019年4月に突如、田村市の山間に現れた新星が新店部門の王者に!店主の佐藤さんは、両親が営んでいた寿司店をラーメン店に切り替えて再スタート。店名の「さんくるげ」とは亡き母の口ぐせで、ひっくり返すという意味の方言だ。ラーメンは、塩、醤油、担々麺の三本柱だったが、2019年秋から2020年にかけて「辛いらぁ麺」と「塩煮干らぁ麺」2つの新メニューが加わった。「メニュー数を増やして、お客さんに選べる楽しさを提供したかった」と店主の佐藤さんは話す。

引用元はこちら


なお、この『ラーメンWalker福島』の2020年版では「表紙」にもなったみたいですね。

2021年版では、新店部門1位+総合部門5位という「ラーメンWalker福島史上初」の快挙!となっています。

…っていうか、ラーメンWalker、大プッシュのお店っていうことですよね…💦

店主の佐藤さんのご両親が営んでいた「お寿司屋さん(鮨屋)」の店舗を改修したという店内。

なんだか、とってもほっとします(…緊張感は漂っていますが…💦)

店主さんお一人で切り盛りしていました。職人肌の人で、なんとなく空気的にあまり話しかけない方がいいと直感しました(苦笑)。30代後半くらいの店主さんかなぁ…

で、この店主さん、なんか…、どこかで会ったことがあるよなぁ…って思いました。多分、どこかで話したことがある(気がする)。MISTだったかなぁ…。あるいは鳴龍だったかな。なんか色々とお話した気が(かすかに)します。

色々と聞いてみたかったのですが、お一人でしたし、途中でお客さんが次々とやってきていたので、今回は断念しました(それに、お客さんとわいわいしゃべるというお人柄でもなさそうだったので…)

メニューです!!

予習済みだったので、だいたいどんなラーメンがあるかは分かっていました。

…が、実際に券売機の前に立つと、悩みますね、、、(;'∀')

創業時からあるのは、「塩らぁ麺」「生醤油らぁ麺」「たんたん麺」ですね。

で、その後加わったのが「塩煮干らぁ麺」と「辛いらぁ麺」でした。

さて、どうしましょう…。むちゃくちゃ悩みました。

特に悩んだのが、「南高梅塩煮干らぁ麺」と「辛いらぁ麺」の二種。

どっちも食べたい! けど、たんたん麺と生醤油らぁ麺も食べるので、さらに二杯はちょっときつい。朝の9時台に来たので、やっぱりきつい…(;'∀')

悩みに悩んだ挙句に、、、

ジャジャーン!!!

南高梅 塩煮干らぁ麺(1000円)

です!!

凄い凄い!! 美しいこのヴィジュアル…

やっぱり「梅塩」という言葉と「塩煮干」という言葉には勝てませんでした…。「梅塩ラーメン大好き人間」で「塩煮干ラーメン好き人間」である僕。ここでこのラーメンを食べなければ、きっと後で後悔することになる!って思ったので、これを注文しました。

うん、結論から言えば、このラーメンを食べれて、ホント幸せでした💛💛💛

ちゃぶ屋やMISTの面影をかすかに感じる「上質で心に響く塩スープ」。そこに、煮干しが入り込むことで、旨みとしょっぱさをダイレクトに感じる素晴らしい味のスープになっていました。

大きな粒の南高梅も、一際目立っていました。ここに「紫蘇」が入ると、僕的には「理想の塩ラーメン」なんですが、このお店では、その「紫蘇」に代わる必殺トッピングの「とろろ昆布」が用いられているんです。とろろ昆布もまた、こういう和風塩スープにはめっちゃ合うんですよね、、、😢

スープは、とにかく極限にまであっさりを極めたような味わいです。

塩の味も控えめ、煮干しの味も控えめ、出汁も控えめ、とにかく引き算的に引いて引いて引いた感じの味わいになっています。このロケーションですし、なんというか「薬膳料理」のような感じさえしてきます。(このラーメンなら、いくらスープを飲んでも大丈夫そう…)

一応「塩煮干」となっていますが、塩も煮干しも目立ってません。どちらも知覚レベルで微かに感じられはするものの、巷の塩煮干ラーメンほどに強くはありません。これもまた「分かる人にしか分からない味わい」かもしれません。(食べ手の方が試されている感じさえします。「味覚がおかしくなったあなたたちには分からないかもね?!」って…。

でも、それゆえに、食べる側も気合いが入ります🌟

スープには「モンゴル岩塩」が使われているだとか。僕も最近「塩」にはちょっとこだわっていて、「海水塩」「天日塩」「精製塩」ではなく、「岩塩」を意識して使うようにしています。海水の塩よりも、甘みがあって、キレがあって、かつ他の食材の味を引き立たせる、と言われていたりもします。ここのスープも、海水塩だともう少し尖った感じになるんじゃないかな、って思われます。

なんかね、このラーメンを一言でいうなれば、「お茶漬け風ラーメン」じゃないかな??

お茶漬けみたいな味わいのラーメン?! ないしはお茶漬けのご飯が麺になったような…

ここの麺は、完全なる「自家製麺」です!!

三種類の麺をそれぞれ使い分けているんだとか。。。

中細のストレート麺?!?かな。やや縮れた感はありますが、、、

するするっと喉ごしを通り抜けていくような麺で、「森住ism」を感じましたね。

量も「朝ラー」ということで、控えめで、一気に食べられる量でした。

トッピングも隙がまったくありません。

メンマも「上質感」があり、臭みもなく、チープさもなく、品位のある味わいでした。

そして、とろろ昆布!! これにはもう脳幹ぶっとぶ感じで、、、(;^ω^)

目覚めのカウンターパンチとはまさにこのことでしょう!

それに加え、「和山椒」も使われているんだとか、、、(たしかに、時折山椒っぽい味がしたような気がする…) 梅塩煮干スープに和山椒、…いや~、実にマニアックだ、、、(;^ω^)。僕の感覚だと、「煮干しラーメン」というよりは「山椒ラーメン」という感じでしたね。ピリピリっと舌に感じるスパイシーなお茶漬け風ラーメン…

そして、「南高梅」!! 巨大な粒の南高梅を崩して、スープに混ぜて、スープと麺を口に入れると、もうそこは「アナザースカイ」!!(!?) 空高く、天空に舞い上がるかのような美味しさに包まれました。梅ととろろ昆布と和山椒の入った和風の塩煮干ラーメン、もう、どう言葉にしていいか分かりません…💦

チャーシューも、絶品でした。これは低温調理チャーシュー…でいいのかな??

なんだか、ハムみたいな感じのチャーシューで、これもまた「朝ラー」を意識した仕上がりになっているように思いました。朝食べるラーメンのチャーシューって、まさにこういうチャーシューが理想だよなぁ、、って。

とっても柔らかいけど、「生っぽさ」は全然なくて、安心して食べられるチャーシューでした。

たまご(味玉)はこんな感じです。

こちらも一癖ある感じがしましたが、わりとオーソドックスな味玉だったかな?!

スープが淡くライトな感じなので、味玉の味がわりとはっきりと感じられた気がしました。

いや~、何から何まで、完璧な仕上がりの塩煮干ラーメンでした。なんか、「無の世界のラーメン」って感じだったかな。どのパーツも、己を主張しない、というか…。どの具材も自らを隠そうとする、というか…

そして、、、

ジャジャーン!!

生醤油らぁ麺(750円)

です!!

いかがですか!? この美しいヴィジュアルの生醤油ラーメン…

この見た目通り、イマドキの「淡麗醤油ラーメン」の味わいそのものでした。

zoom up!!

スープは、、というと、醤油の味わいがすごく強くて、あとは、わりとライトな清湯系のスープになっていて、醤油感はかなり強めに出ていながらも、安心して、ほっこりできる、素朴なラーメン(中華そば)でありました。

こちらのスープもまた、精進料理に通じるようなストイックな味のスープで、食べ手次第で、その評価が大きく変わってきそうです。地元の人情報だと、「さんくるげは、女子アナから人気なんだってよ」、とのこと。女性たちが好みそうな味&ヴィジュアルの醤油ラーメン、という感じでしょうか。

夜営業がないので、これを夜に食べるとどう感じるのか、少し気になりました。が、このお店の営業時間は朝7時~12時まで。午前中に食べるラーメンとして、計算されて作られているんだろうな、と思います。首都圏では、まだまだ「朝ラー文化」があるとは言えないので、なんか、不思議だなぁ、、、って思いながら、味わいました。

麺は、…ご覧ください!!

僕が大好きな太い平打ちストレート麺です!! きしめんタイプの中華麺!

見た目はホントとっても美しく綺麗でした。…が、なんていうのかな…、これまで東北エリアで食べて感動してきた麺と比べると、ややあれかなぁ、、、と(;^ω^)。「東北クオリティー」というのは、本当にハイレベルですからね…

量はやはり「朝ラー」とあって、控えめかなって思いました。…ですが、(ここが東北エリアだということは置いておいて)この平打ち麺ののど越しの良さ、とっても素敵でした。

チャーシューも、上の塩煮干らぁ麺のチャーシューより、赤々としていて、もっちりやわらかタイプのチャーシューメンでした。

そしてそして、、、極めつけの…

たんたん麺(800円)

です!!

結論から言うと、今回食べた三杯の中で圧倒的な存在感を醸し出していました。

かなりスパイシーで強烈な風味のパワフルな重たい担々スープでした。「中毒性高し」かな。

さすがは都内屈指の「鳴龍」でキャリアを積んできた店主さん、、、

zoom up!

強烈な芝麻醤の香り、風味、旨みがぐわっと迫ってくるスープです。

自分が今、のどかな村田市にいることを忘れてしまいそうなほどに、、、。

胡麻とラー油とスープの旨味が重なり合って、刺激的なスープになっています。

これは、素直に、端的に「旨い!」、と。

また、ラーメンWalker情報によれば、福島県のエゴマも使っているそうです。エゴマって紫蘇でしょ(ざっくり言えば…)。ネギと一緒に入っていたのかなぁ、、、(;^ω^) よく分かりませんでした…orz...

あと、ここのたんたん麺には、ひき肉じゃなくて、細切りチャーシューが入っていたんです! これは嬉しいかも。通常、担々麵には、ひき肉だけが入る感じで、肉食人間にはちょっと物足りないんですよね。でも、ここ「さんくるげ」では、しっかり(麺処まるわみたいに)細切りチャーシューが入っていて、とても食べやすかったです♪

麺は、…これは細いストレート麺になるのかな??

長いストレート麺で、こちらもまた鳴龍っぽさを感じるかな??!!、と。

「朝ラー」として考えると、このたんたん麺が一番ハードな一杯かもしれませんね。

個人的にも、このたんたん麺が一番インパクトありだったかな、と思います。

***

というわけで、、、

福島で今、とっても話題になっている「さんくるげ」の実食レポをお届けいたしました!

一つ前の「らぁ麺おかむら」と並んで、福島の最先端&話題のラーメン店として名高い「さんくるげ」、とってもマニア心をくすぐるお店でした。

最後に、「どうして12時までなのですか?」と尋ねたら、店主さんはこう言いました。「12時を過ぎると、人が殺到してしまうんです。できれば、のんびりゆっくりとラーメンを味わってもらいたい、そう思って、この時間にしたんです」、と。なるほど!! ここはまさに「スローフード」を掲げるラーメン店だったんですね!!

いずれにしても、福島県の山間部ののどかな駅前で、都内を代表する「ちゃぶ屋系列」のお店の味を楽しめる、というのは、やっぱり面白いなぁって思いました。

駐車場はこんな感じです。5台分あるのかな??

また「市営駐車場」もあるみたいです。

タクシーの運転手さん曰く、「色んなナンバーの車がいつも集まっている」とのこと。

車で遠方から食べにくるお客さんもとっても多いそうです。

のどかな場所にありますね~。

(その分、色んなしがらみもありそうだけど…)

駅前の通り沿いにあります。

この道の先にあるのが、最寄りの「神俣(かんまた)駅」です!

こちらが神俣駅。駅好き人間としてはたまらない駅舎であります💛

さて、今から、今回の旅の目的地へと向かいます!

さぁ、どこでしょう!?

神秘的な世界へ…

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