Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

■Dr.keiの2015年に聴いた衝動の15枚■音楽篇■

NO MUSIC NO LIFE!

2015年の音楽シーンは、表向きは「下火」だったかもしれませんが、ロックという点では色んな動きがあった一年だったと思います。ヴィジュアル系シーンでは、あまり主だった動きはありませんでしたが、大御所BUCK-TICKのボーカル櫻井さんがソロ活動で精力的に動きましたし、X JAPANも後半、かなり奮闘したように思います。若手(?)も、「次世代」を虎視眈々と狙いながら、力をつけていたと思います。

僕的には、今年はMidnight Chill-out系がヤバかったです。めちゃめちゃCD買いまくりました(汗)。Midnight-Chillout-Dark-Rock】という新たな音楽を追究しようかな、と思ってます。

さて。。。

毎年、恒例のマイベスト音楽篇です!

BEST 15 SELECTION!

(2014年の「衝撃の15枚」はこちら!)

今年もいっぱい色々と聴きました。CDの数はもう増えていくばかり…(-_-;)

でも、NO MUSIC NO LIFE!

では、いってみましょう!

こちらはランキング形式でいきます!!


 Dr.keiが選んだ2015年の名盤15選


第15位

泥まみれのたんぽぽ / レインディア

若手V系バンド「レインディア」の三曲入りアルバム。捻った歌詞が印象的。初期ガゼットを彷彿とさせる3曲目の「たんぽぽ畑」がかっこいい。まだまだ粗削りだし、オリジナリティーという点ではまだまだ突出していないけど、今後の「進化」がとても楽しみ。彼らの「ポテンシャル」を確かに感じる一枚になっていたので、ランクインしました! 応援したい若手V系バンドです。

第14位

DO PEKLA DO NEBE / KABAT(チェコ)

チェコ・プラハのCD屋さんで偶然見つけたアルバム。ドイツと違って、アルバムの中身を聴くことはできなかったのですが、店員さんが、「これは聴いてほしい!」と言って、店のオーディオで音を流してくれ、惚れました。基本的に「パンク」なんでしょうけど、どこかダークでサイケデリック。チェコ語で歌うダークなパンク&ハードなロック。ザクザクギター&パンクボイスがたまらない!

第13位

CARPE DIEM / NIGHTMARE

御存じ、NIGHTMAREの最新アルバム。もう彼らも「ベテラン」の粋に達しているのかな? ますます音にバリエーションが出てきて、最後まで聴き飽きない構成になっています。ギターの音も色々と凝っているし、YOMIの歌いまわしも多様になってきた(気がします)。NIGHTMAREの弱点は、「ワンパターン」なところなんですが、今回は色々と挑戦している感じがして、よかったです。「入滅」~「blur」の流れはたまらなくカッコいいです。「Quints」と「fade」が僕のお気に入り♪ 

第12位

UNDER THE FORCE of COURAGE / GALNERYUS

バンドは技術以上にセンス!と思っていますが、基本的に巧いバンドは好きです(苦笑)。ガルネリウスの最新アルバムは、初の「コンセプトアルバム」で、ストーリーに合わせた曲構成になっています。このストーリーが何気にとてもよくて、ブックレットの話に引き込まれてしまいました。そして、とにかく音が素晴らしい! もう海外の上位メタルバンドと遜色ないです。なんというか…、ドリームシアターと日本のポップスが融合したかのような(小野さんの力もある!)。何度聴いても飽きない!!(でも、かなりマニアック…)

第11位

THE ART OF CREATING CONFUSING SPIRITS / DIORAMA

このアルバムも、夏のドイツで偶然出会った一枚。エレクトリックで、ダークで、退廃的で、ムーディーで、カッコいいアルバムでした。BUCK-TICKのような雰囲気と、ヨーロッパのエレクトリック感が融合しているんです。Depeche Modeのような世界観が継承されています。あと、強いて言えば、SOFT BALLETの世界観だ! SOFT BALLETが好きな人なら、絶対に気に入ると思います。KISS OF KNOWLEDGEのサウンドは神がかってます。All That Mattersも、ソフバワールドが炸裂!って感じ。

第10位

Fantom Noir / KA.F.KA 

2016年以降は、ますます「ダーク系」「ポジパン系」「耽美系」「ゴシック系」が流行ると読んでいます。いわゆるラウド系から、ダーク系に移行するんじゃないかな、と。あるいは、「ニューロマ系への回帰」。そういう意味で、このバンドは次世代のミュージシャンの「モデル」になるような一枚。なんせ、メンバーが全員半端ないですからね。これからV系に進む人は、是非このアルバムに触れてほしいです。若者が聴くヴィジュアル系サウンドとは全く違う「闇のロック」を知れると思います。2016年は、ポジパン再来か!?

第9位

LIFE IS BEAUTIFUL / ROTTENGRAFFTY

彼らはきっと若い頃、V系を好んで聴いていたのだろう。そう僕は確信しています。でも、彼らはV系の道を歩まなかった。そうではなく、新たな音楽を自らに取り込み、今の時代に合ったハードなロックのスタイルを確立させていきました。だから、僕が聴く音楽の中では、一番「今っぽい」です(苦笑)。けど、LIFE IS BEAUTIFULのサビは、BOOWYのCLOUDY HEARTだし、P.I.Lの出だしはLUNA SEAのTONIGHTだし、Unskinny BopはどこかCRAZE(緒方さん時代)っぽいし、かぞえ歌はもうヤバいくらいに「昭和レトロ」だし、Rainyはめっちゃ弾けたV系っぽいサウンドだし…(Aメロはもうビートロック王道だし!)。惚れました。

第8位

TONICK DIZAIN / FAR EAST DIZAIN

Far East Dizainと言われてもピンと来ない人もいるかもしれません。かつてガルネリウスの精神を受け継いだ凄腕ヴィジュアル系バンドがいました。DELUHI(2008~2011)というバンドです。このバンドのフロントマンであるLedaが、再度「ヴィジュアル系バンド」として始めたのがこのFEDです。めちゃめちゃ難しいことをしていますが、全体的に「聴きやすさ」や「キャッチ―さ」を大事にしているので、聴いていて気持ちよいです。ボーカルの歌が若干ワンパターンなのが気になるところかな。でも、楽曲はとてもいいです。個人的に、「蜃気楼」という曲が凄い気に入ってしまったので、第8位にランクイン!

第7位

Metallic Junk / THE SLUT BANKS

我らがTHE SLUT BANKSの最新ミニアルバム(その後にもう一枚、ライブハウス限定で出していますけど…)。石井さんの脱退後、Dr.Skertonのみのギターでの収録作品となりました。つまりは、初期THE SLUT BANKSに近い構成なんです。でも、あの頃から15年経ってます。随分と音も変わったなぁ、と。でも、その「精神」は変わってないなぁ、と。今回は「歌モノ排除」で、ゴリゴリで、バリバリで、ガツガツ。歌モノは最後の「呻き」のみ。でも、この「呻き」がとんでもなくカッコいい曲で、痺れました。ファンだから一位でもいいんだけど、今回はミニアルバムということもあり、また、メタルに寄り過ぎたこともあり、7位!(汗)

第6位

Spectacular Nite -狂おしい夜について- / D'ERLANGER

デランジェの新譜です。復活後のデランジェは、異様に安定していますね(苦笑)。今回のアルバムは、どちらかというと、これまでのファンのために作られたものかな、と勝手に解釈しています。何といっても、DARLIN'とLULLABYが再録されていますからね。しかも、この二曲、昔の音と全然違うんです。ギターはあまり変わりませんが…('◇')ゞ。ドラムとベースのグルーブ感が半端ないです。デランジェは、TETSU&SEELAに支えられたモンスターバンドなんだなぁ、と改めて。もちろんKyo&CIPHERの黄金コンビがあってのデランジェですけど、サウンド的にはリズム隊が圧倒的に凄いんです。しかし、2015年に、デランジェとスラバンについて語ってる僕。信じられないなぁ…。

第5位

TRAUM VON FRIHEIT / BETONTOD

現在のドイツで精力的に活動しているベテランパンクバンド。ドイツのパンクって、日本のV系に通じるところがかなりあります。マイナーコードで、キャッチ―で、歌詞に意味がある。BETONTODは、ドイツの数多あるバンドの中でも、日本人の耳に最も馴染むカッコいいバンドだと思います。本作は、そんなBETONTODのパワーと成熟を感じる一枚でした。Traum von Freiheitは、多分2015年に最も聞いた曲になったと思います。Flügel aus Stahlのイントロも激ヤバ。とにかくこのバンドはギターのリフがいつもキレキレなんです。ドイツで今、一番大好きなバンド。この数年、ずっとBETONTODの音が僕の頭を支配しています。

第4位 

Cloud Cuckoo Land / S.Q.F

MASCHERAのボーカルMICHIのソロプロジェクトであるS.Q.F。紆余曲折しながらも、ずっと続けています。そして、遂に僕が大興奮するような作品を仕上げてくれました。きっとMASCHERA時代のファンは、このアルバムを聴いて泣いていることでしょう。僕も泣きそうでした(苦笑)。MASCHERA時代を彷彿とさせる曲ばかりで、もう、ずっとヘビロテしています。全部シングルカットできそうなほどに完成度が高いです。MICHIさんの歌が最大限に引き出されていて、嬉しい限り。もう、どの曲がいいっていう話じゃなくて、全部いい曲。そして、どの曲も、「あの頃の自分」を思い出させてくれます。輝いていたあの頃…


第3位

Midnight Lounge / Chillout & Lounge Music

2015年夏の訪独の際に、偶然出会った一枚。この一枚との出会いから、僕は「Midnight Chillout系Music」にのめり込んでしまいました。日本ではあまり知られていないかもしれないけど、もともとこういう系の音楽が大好きでした。でも、好きを通り越して、「こういう音楽を自分のロックに取り込みたい」って思わされたのが、こちらの一枚でした。夏以降、多分、一番僕が聴いたアルバムです。かなり、影響を受けました。オムニバスアルバム(V.A)ですが、統一感があって、ずっと聴いていられます。音の中でのErosを、僕も少し追及したいな、と。I'll Be With Youという曲の音構成にはやられました。

第2位 

I AM MORTAL / THE MORTAL

日本を代表するロックバンド、BUCK-TICKのボーカル櫻井さんのソロプロジェクト作品。もう、言うことがないくらいに、最高のダーク系アルバムになっています。どこまでも退廃的でデカダントでセクシャルです。聴けば聴くほど、味が出てくるようなアルバム。タイトル曲「MORTAL」は、もう極上の一曲になっています。この世界観、櫻井さんにしか出せないでしょうね。先行曲『夢』も半端ない名曲です。また、DEAD CAN DANCEやBarbaric Manやグロテスクのような「ハード」な曲も痺れます。最後の「サヨナラワルツ」は、これまでの櫻井さんとは違う「もう一人の櫻井敦司」を実感できると思います。アコギ一本で歌うあっちゃん、カッコよすぎます。

第1位

D.A.R.K / lynch

2015年、僕が最も「カッコいいじゃないか!」って思ったのが、こちらのlynchの新アルバムでした。もう、ヴィジュアル系のお手本となるような作品です。完璧なV系アルバムだったので、一位になりました。これ以上に「カッコいいアルバム」なんてないんじゃないかっていうくらい。時代を超越した「ヴィジュアル系のエッセンス」がぎゅっと詰まっています。こういう作品こそ、若いヴィジュアル系バンドマンにも聴いてもらいたいな、と思います。「世界観」があって、「コンセプト」があって、「迫力」があって、最高の一枚でした。最初のINTRODUCTION~EVOKEまでは怒涛のハードなビートで、そこからが彼らの「本性発揮」。彼らは、シャウトありのハードな楽曲も得意としていますが、メロウでダークな曲も得意なんですよね。ヘヴィーでメロウなGHOSTや、切なさ全快のETERNITYFALLENは、彼ら独自の世界観となっているし、MELANCHOLICの気だるい憂鬱さはもう他に変えられないものがあります。個人的には、もっとメランコリックな作品でもよかったかな、と。いつか、lynch名義で「バラード作品」を作ってもらいたいなぁ。lynchは、ただラウドでスピーディーな曲をやるバンドじゃないんです。その部分がよく出ていて、嬉しかったです。

というわけで!!

2015年のmy best CDは、lynchのD.A.R.Kでした!

2016年もいっぱいいっぱい音楽を聴きたいと思います!!!

DEAR NEXT!

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