goo blog サービス終了のお知らせ 

Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

視野が狭まっていることにご用心!?

昨年の3月くらいからずっと続く「コロナ・パンデミック」。

緊急事態宣言ももう三度目で、慣れというか、麻痺というか、そうなってきているような気もします。

ただ…、慣れては来ていても、ちょっと気になることが、、、

きっと多くの人が今、「職場」と「家」の往復で暮らしていると思います。(在宅ワークの人は「家」のみ?!)

ちょっと誰かと🍺一杯ってわけにはいかず、仲間とうぇ~いとカラオケに行くこともできず、みんなで集まってワイワイガヤガヤ…というわけにもいかず…

話し相手も、職場の人間か、家の人間かに限られていないでしょうか?!

なんというか、「人間関係の幅」が著しく制限されているような気がするんです。特に、「職場の人間関係」がコロナ前よりも、いい意味でも悪い意味でも、濃厚になっているというか、それしかないというか…。

職場っていうのは、そもそも「Gesellschaft(機能体組織集団)」なので、誰もが「交換可能な存在」で、親密な人間関係を築く場所としては不適切な場所だったりします。

でも、その職場が今や、「唯一誰かと接する場所」になりつつあるように思います。

それが怖いなって思ったんです。

家と職場だけの「世界」。

夜にふらっと仲間と会ったり、呑みに行ったり、あるいは、ちょっと都会に出て、誰かと会ったり、みんなで集まってわいわいやったり、というのがゼロの「世界」。

自分の生きている世界が「家」と「職場」だけに制限されている今、ものすごく「視野」が狭くなっている気がしているんです。みなさんはどうでしょうか??

視野が狭くなっているから、「職場」のことを考える時間が増えた、とか、(平時ならまず見ない)職場の夢をみることが増えた、とか、悩んでいることが「職場のことだらけ」になっている、とか…

ひょっとしたら「贅沢な恐怖」かもしれませんが、「職場」しか「外の世界」がない状態で生きる、というのは、今生きているほとんどの人が初めての経験なのではないでしょうか。

僕自身、こんなに「職場」と「家」しか「行き場」がない状態というのは、初めてで、困惑しているんです(「おいおい、オマエ、ラーメン食べまくってるじゃねーか」っていう突っ込みはなしで…苦笑)

ラーメンは食べに行ってますが、もうずっと「原則一人行動」です。一人で黙々と食べて、食べ終わったらすみやかに退出…っていう感じで、、、

コロナ前は、だいたい月一くらいで、都内に出たり、どこかでかけたり、誰かとラーメンや何かを食べに行ったりってしていて、「職場の外の関係」を生きることができていました。学会や講演で地方に飛んだり、ラーメンを食べに旅に出かけたりもしていました。でも、それが全部なくなっちゃったわけで、、、

どんどん視野が狭くなっていっているのを感じるんです。

実際に見ている視野が狭くなると、なんか心まで狭くなってきている気がして…。そして、(僕が心底大嫌いな)マスクを常に着用しなきゃいけない状態も続き…

口元も、体も、心も、とてもとても窮屈で、息が詰まりそうだなぁ、と。

今のところ、打開策らしい打開策は見つかっていません。何かいいアドバイスがあったら頂きたいものです。

これは僕だけの問題じゃないなって思って、これを書いています。

みなさんはどうですか? 視野が狭くなっていませんか? 「職場」と「家」の往復になっていませんか? その窮屈さとどう向き合っていますか?

なんとなくですけど、(人間の)「人間性」の一部が壊れてきているようにも思います。統合された全人格としての「わたし」のどこかが壊れ始めている、というか…。

自分を見る時も、人を見る時も、なんか、「ありのまま」に見られない、というか、「存在」「他者存在」として見られないというか…。「コロナ」という得体の知れない極小のウィルスを考えずに、自分自身や他者を見ることができなくなっているというか…。

客観的な意味で「緊急事態」が起こっているというより、主観的な意味での「緊急事態」がみんなの中で起こっているという感じかな??

とりあえず「平常」を装うことはできたとしても、内面的な意味での「危機的状況」が、みんなの中で(意識されずに)生じているのではないか、と。

政治家や専門家たちは、「不要不急の外出は控えてください」「Stay Homeしてください」と(何の補償もないまま)お願いしてきますが、彼らは、僕らをどういうふうに見ているんでしょうかね? 「人間」として見ているのでしょうか?

僕らは、「ウィルスの棲み処」という物体ではなく、意志や意識をもった「生命体」です。感情をもった「人間存在」です。そして、生身の生物として生きている「動物」です。

そういう「生命体」「人間存在」「動物=ヒト」であることを忘却しているように思うんです。その根源的な魂の部分をひたすら「理性」で抑圧して、「動く無機物」みたいな状態で、ず~~~っと、この日々を送っているんです。

コロナに感染するしないの前に、人間の根源的な部分が壊れて、精神的におかしくなってしまうのではないか、と強く懸念します。「僕らは大丈夫なんだろうか?!」って、あてどない問いが頭の中をぐるぐるしています。

コロナの有無にかかわらず、この国って、「一億総神経症社会」だと思っています。なので、「マスクをしていない人」を見ると、耐えがたい怒りや憎悪や嫌悪に支配されて、その人を退け、恐れ、そして、攻撃するようになります。

それがみんな、怖いから、黙るしかないんです。

そして、どんどん自分自身の視野を狭めていくんですね、、、

この先、どうしていけばいのやら。。。

まだまだ、このコロナ・パンデミックは続きそうですね、、、

もう嫌だわ、、、(;'∀')

 

PS

個人的に一番辛いのは、海外に行く予定さえ立てられないこと。僕は、国内にいるより、海外にいた方が「解放感」を感じる人間で、国内では、それこそ自粛して「抑えて」「抑えて」って生きています。なので、「ガス抜き」ができないまま、窒息しそうな感じがず~っと続いているっていう感じなんです。

日本人的なコミュニケーションがとても苦手な人間なので、海外にいる時の方が「みんな、オープンハート!」って感じがして、気持ちが楽なんです(言葉は必死ですが…)。

早く、どこでもいいから、国外に逃避したいなぁ、、、って。。。

コメント一覧

sehensucht
pomさん

熱い熱いコメントありがとうございます!! (病んでませんよー! 色んな人を見ていて、感じたことを、自分の経験も踏まえて、書いてみただけなので…💦)

「何もかもが初体験の連続な上に、聞いていた以上の苦しみや交流の消滅。趣味にも取り組めず、無職になり、生活そのものが激変しました…。あと、社会的抑圧や不遇という点も同じですね」という話を聴いて、なるほど!!って思いました。妊婦さんの経験と重なるところがあるんだ!と思いました。

僕も実際には、引きこもり体質なので、全然平気なんですよね…。ただ、「外食すること」への風当たりが強すぎて、そこは困っています。あ、でも、やっぱり「県外」に出られないのは辛いですね…😢

強くなれるといいなぁってpomさんのコメントを読んで思いました! ありがとうございます🎵
pom
Twitterでお馴染みの(?)ポムです!
先生、大丈夫ですか?病んでますね~~(っω<。)💦
大変ですねぇ😢💦

お読みして、
「視野が狭くなる」「自分は人間なんだ!」「動く無機物」
という感情は、私の初妊娠・初悪阻の時に沢山感じた内の数割として、似ているなぁと感じました。

原因を考えてみるに、妊娠の時も今のパンデミックも共通する事が色々ありました。
何もかもが初体験の連続な上に、聞いていた以上の苦しみや交流の消滅。趣味にも取り組めず、無職になり、生活そのものが激変しました…。
あと、社会的抑圧や不遇という点も同じですね。
色々あってホルモンバランス以前の次元で病んでいました🤣

今のパンデミックも、妊娠や悪阻も、ゴール(ワクチン接種/出産)は決まって分かりやすいシステムでしたが、
ゴールの後にどうなるのか、大丈夫なのか、保証が無いのも不安ですよね。

先生は完璧主義な所があると思いますが…
今回ばかりは要点(感染症対策など)を押さえて、後はゴール後の未来は明るいと信じて、気楽になるしかないと思います…!!
(私の身近な父も叔父も完璧主義者で神経質でしたし…妊娠中の私も神経質で、元々完璧を目指したいタイプでした…我が家は皆、未来を楽観的に考えられなかった気がします…😅)

あとは同じ悩みを持つ者同士で、電話などで辛い気持ちを話し合うと気が楽になるのではないでしょうか。
先生はご友人多そうですし!!

コロナ経験後は、先生は精神的に格段に強くなれますよ!!✨
自分の強さを実感出来るのがどのタイミングかは分かりませんが、間違いなく強くなれます!!
私は今回のパンデミックや自宅だけの生活、意外と大丈夫です!!
多分、似たような苦しみを経験済みだからかも…と、先生の記事を読ませて頂けたお陰で気付けました。
どうも有難うございます!!m(_ _*)m
長々と申し訳ありません💦既読スルー大丈夫です🙆
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「哲学と思想と人間学」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事