火星はまだ相変わらず赤く大きく輝いている。この星を表記するのは軍神マルスのシンボル、マスキュラ♂記号である。古代において、血のように赤い星は不吉であり、戦や疫病を想起させた。
だけど、ちょっと小腹の空いた夜中に見ると赤い金平糖に見えたりもする。
手をのばしてひょいっとつまんで口に放り込むと、カラコロと硬質な音を立てて歯にぶつかりながら、あまい汁がジンワリと溶け出す、熱くて冷たい火星金平糖。
私は、性能の良いカメラを持っていないので、火星までは撮れないだろうと思いながらも試した。するとなんと、火星は落花生の様な双子星と変貌しているではないか。三脚使ったのに、ちゃんとブレている。
こうなると繭玉の様でもある。
先日から繭玉に関することを調べたり、集めたりしていたのだが火星にまでも私の気持ちが及んだのかと可笑しくなってしまった。
そういえば、火星探索機オポチュニティーとスピリットはまだ元気に活動しているのだろうか?
この双子星のどこかで、コツコツと障害を乗り越え、サンプルを収集しているのだろうか?
火星をテラフォーミングする構想はなかなか前進しないが、いつか火星に住む人間もあらわれるのだろうか?
私達から火星は気が遠くなるほどに遠いというのに、火星の写真を見ているからだろう、身近に感じている。
あの赤いゴツゴツした砂漠のような火星はとても魅力的だ。
ところで、火星の夕焼けが青いという記事をShigeyuki さんが書いておられた。
早速調べて見れば実に幻想的な美しい火星の夕暮れの写真があった。
(火星の夕暮れ:NASA)
火星の日中は赤系の色が散乱し、太陽光が斜めに入ると赤系の色が散乱して青い夕焼けとなるのだそうだ。
地球と火星の空は丁度逆転する感じだ。
青い日没とは、なんと幻想的で美しい事だろうと魅力を感じるが、火星人なら赤い夕暮れに憧れるに違いない。
この写真はもともと地球の夕焼けだったのだが、ちょっと手を加えて、火星夕焼けのシュミレーションをしてみた。
こんな感じに見えるだろうか?
火星を巡ってあれこれ考えてながら書いていたら、散らかった文章になってしまった。
さて、箒と塵取り探しに行こう。