展覧会の準備をしていた一昨日は日中も零下。
寒くなった。
展覧会場は古い風車だから、ひょっとして凍えるのでは無いかと思い、分厚く着こんで出かけたが、ちゃんとヒーターが充分に効いていてホッとした。久しぶりに梯子の上り下りをして最後には膝が笑い、腿が泣いた。日頃の運動不足の付けが回ってくるのはこういう時だ。
昨日は朝起きるとなんだか体がだるい。もう一度眠ってしまいたかったが身を引き剥がすようにしてベットから幽霊のように離れ、しばらくの間幽霊のまま部屋中を彷徨った。つまり洗面所に行ったり、台所でお湯を沸かしたり、窓を開けたり、ドアを開けたり、前日に散らかした本に躓いたり、前日に飲んだ赤ワインの壜を蹴飛ばして痛かったり、踏み台にすねをぶつけて唸ったりとそういう事だ。
喉が張り付いたようになって嫌な感じがした。
私が完全に人間に戻ってから、焼こうと思っていたチーズクッキーを焼き、痛くなってきた頭をアスピリン+Cで何とか押さえ込んでから、相棒とともに展覧会場に向った。
思ったよりも天気は良く、寒さも一昨日ほどではない。
私の苗字をかの有名な日本の山と間違えても気づかない市長の挨拶とキューレーターの解説が始まった頃には150人ほどが集まっていて、すでにグラスを傾けていた人々のワイン混じりの息で空気が重たくなっていた。

この部屋は私の展示室だが、私の作品は白くて小さいので、白壁をバックに見えにくいし人の後ろに隠れていて見えない。
地上階は私、1階はロシア人のヴィクター、2回はフンランド人のヤ-リの展示だ。
三人三様だけど、展示が完全に分かれているので喧嘩にならずにすんだ。つつがなくオープニングは終了し、最後まで残った人たちと夕食を食べてから帰宅。
ちなみに私が食べたのはツヴィーベル・シュニッツェルで炒め玉ねぎがどっさりと草鞋のように大きなシュニッツエルを覆い隠すように乗っかっている。
料理が出てきた時には周りの人たちと顔を見合せるほど大きくておののいたが、案外それが美味しかった。風邪気味だから玉ねぎ山盛りはとてもよい。
付け合せは野菜を何でも細切りにして、ドレッシングにひたひたの甘過ぎるサラダ。これは定番なのだが、もっと美味しくできるのにといつも思いながら、ひたひたクリームドレッシングの中を泳ぐ千切りキャベツや人参をフォークで追いかける。
最近はドイツのサラダのあり方も随分変わってきたのだが、田舎っぽい店に行くと今だにそういうタイプの付け合せサラダが出て来る。
シュニッツェルといえば、パリ風シュニッツェルはそれほど衣も付けずにパリッと(これは駄洒落のつもりではない)金色に仕上げる。それと言うのも昔貴族達が豪奢を競って挙句の果てに料理を金箔で覆ったりもしたが、金の値が上がるにつれ、あまりの出費に音を上げ、少なくとも金色の食べ物をと考案したのがあれなのだそうだ。確かに遠目には金色に見えなくもない。 昔の貴族と言うのは面白いことをするものだ。 卑近な話になるが大量に金箔を食べた後はやはり排泄物の中に混ざって出てくるのでは無いかと思う。 それに思い至ってどうにかした人だっていたんじゃないのだろうか? どうなんだろう?
朝から具合が悪いのに、風引き真っ最中の人とも接近したし、家に戻ってから残っていた赤ワインをグラスに一杯ついで、芯まで冷えた体をヒーターに押し付けるようにしながら本を読み始めたら、間もなく眠くなって来た。飲んだ風邪薬の所為か、ワインの所為か(私は酔うと寝てしまう)、気疲れか、それとも冬眠スイッチがオンに切り替わったのか。。。
我慢する事もないと気づき顔を洗って歯を磨いて布団に潜り込んだら、すぐに眠ってしまった。
今朝は、雨が降っているし、扁桃腺が腫れ始めたようだ。
今日は部屋の片付けをしてから、ヒーターを背中にして本を読む事に決めた。
寒くなった。
展覧会場は古い風車だから、ひょっとして凍えるのでは無いかと思い、分厚く着こんで出かけたが、ちゃんとヒーターが充分に効いていてホッとした。久しぶりに梯子の上り下りをして最後には膝が笑い、腿が泣いた。日頃の運動不足の付けが回ってくるのはこういう時だ。
昨日は朝起きるとなんだか体がだるい。もう一度眠ってしまいたかったが身を引き剥がすようにしてベットから幽霊のように離れ、しばらくの間幽霊のまま部屋中を彷徨った。つまり洗面所に行ったり、台所でお湯を沸かしたり、窓を開けたり、ドアを開けたり、前日に散らかした本に躓いたり、前日に飲んだ赤ワインの壜を蹴飛ばして痛かったり、踏み台にすねをぶつけて唸ったりとそういう事だ。
喉が張り付いたようになって嫌な感じがした。
私が完全に人間に戻ってから、焼こうと思っていたチーズクッキーを焼き、痛くなってきた頭をアスピリン+Cで何とか押さえ込んでから、相棒とともに展覧会場に向った。
思ったよりも天気は良く、寒さも一昨日ほどではない。
私の苗字をかの有名な日本の山と間違えても気づかない市長の挨拶とキューレーターの解説が始まった頃には150人ほどが集まっていて、すでにグラスを傾けていた人々のワイン混じりの息で空気が重たくなっていた。


この部屋は私の展示室だが、私の作品は白くて小さいので、白壁をバックに見えにくいし人の後ろに隠れていて見えない。
地上階は私、1階はロシア人のヴィクター、2回はフンランド人のヤ-リの展示だ。
三人三様だけど、展示が完全に分かれているので喧嘩にならずにすんだ。つつがなくオープニングは終了し、最後まで残った人たちと夕食を食べてから帰宅。
ちなみに私が食べたのはツヴィーベル・シュニッツェルで炒め玉ねぎがどっさりと草鞋のように大きなシュニッツエルを覆い隠すように乗っかっている。
料理が出てきた時には周りの人たちと顔を見合せるほど大きくておののいたが、案外それが美味しかった。風邪気味だから玉ねぎ山盛りはとてもよい。
付け合せは野菜を何でも細切りにして、ドレッシングにひたひたの甘過ぎるサラダ。これは定番なのだが、もっと美味しくできるのにといつも思いながら、ひたひたクリームドレッシングの中を泳ぐ千切りキャベツや人参をフォークで追いかける。
最近はドイツのサラダのあり方も随分変わってきたのだが、田舎っぽい店に行くと今だにそういうタイプの付け合せサラダが出て来る。
シュニッツェルといえば、パリ風シュニッツェルはそれほど衣も付けずにパリッと(これは駄洒落のつもりではない)金色に仕上げる。それと言うのも昔貴族達が豪奢を競って挙句の果てに料理を金箔で覆ったりもしたが、金の値が上がるにつれ、あまりの出費に音を上げ、少なくとも金色の食べ物をと考案したのがあれなのだそうだ。確かに遠目には金色に見えなくもない。 昔の貴族と言うのは面白いことをするものだ。 卑近な話になるが大量に金箔を食べた後はやはり排泄物の中に混ざって出てくるのでは無いかと思う。 それに思い至ってどうにかした人だっていたんじゃないのだろうか? どうなんだろう?
朝から具合が悪いのに、風引き真っ最中の人とも接近したし、家に戻ってから残っていた赤ワインをグラスに一杯ついで、芯まで冷えた体をヒーターに押し付けるようにしながら本を読み始めたら、間もなく眠くなって来た。飲んだ風邪薬の所為か、ワインの所為か(私は酔うと寝てしまう)、気疲れか、それとも冬眠スイッチがオンに切り替わったのか。。。
我慢する事もないと気づき顔を洗って歯を磨いて布団に潜り込んだら、すぐに眠ってしまった。
今朝は、雨が降っているし、扁桃腺が腫れ始めたようだ。
今日は部屋の片付けをしてから、ヒーターを背中にして本を読む事に決めた。