
土曜日。
Viersenという街にある画廊を下見に出かける。
今年は沢山の個展が重なってしまったので、少々きつかった。
出来る物なら無理をしてでもやってしまえと言う気分になって
くる物はほとんど拒まず。それが良いことかどうかはまだわからない。
Viersenの個展で今年の展示は最後。
帰り道Kempenという街の脇を通る。
ふと見ると中世職人祭り開催中だったので見物。
木工職人から木の独楽をいくつか買った。
人気の少ない通りを歩いていると二階の窓から顔を出していた爺様が
「向こうのほうへ行ってみなされ。。今日は祭りをやっているよ。
今日はにぎやかだよ、特別にぎやかだよ。こんなににぎやかなのは年に一度か二度だあ~」と話しかける。
そうだろうな、この街がいつもこれほど賑わっていたらたいした物だ。
Kempenの名は890年にすでに記録に残されているが、栄えたのは中世後期であり、その後ペストが蔓延し、30年戦争で痛手を受け、フランス革命軍の占領、第一次世界大戦ではベルギーに占領され、第二次世界大戦終盤では爆撃によって街は大破した。その後の修復作業で城郭の残るこの小さな町は今でも当事の趣を残しながらひっそり息づいている。
(写真:街の教会脇の建物の角)