本日真珠色の空,外気温プラス2度。
雨と雪が予報に出ているけれど
ほんの少し明るくなりつつある外の景色。

寒いのに頑張る、変わり葉のスカンポ。
青々と草の茂る野原をタクシーに乗って走っていると左手の茂みに”イタドリ”の芽がズラズラと並んで生えているので、運転手さんにお願いして車を止めてもらい、外に出てイタドリをポキポキと収獲した。水水しく黄緑色に赤みをそっと引いたイタドリの芽だ。
実は夢の中の出来事だったからその収穫物をどうしたかと言うところまでは覚えていない。
地面から20cmほどのびたイタドリの芽を摘み食べて見たいと、去年の春から考えている事なのである。
(これを読みながら、ほうら、又始まった。と苦笑いする人が居るだろうね。)
数本揚げ焼くようにしてパラパラとブラウンシュガーを振り、バニラアイスを添える。残りのイタドリは砂糖煮にして白ワインで溶きアイスの上にとろりとかける。とても春らしいデザートだと思う。
イタドリは1869年頃園芸植物として日本からヨーロッパに輸入された。
生命力旺盛なこの植物は地元の植物を押しやりながらあちらこちらに爆発的に増え続け今では、嫌われ者だ。目の敵とばかりにイタドリは庭から追放され、今では道路の脇、ちょっとした空き地、森林公園の入り口辺りだのに、それでもかなり威勢良く増え続けている。
彼等に悪気はないので気の毒なものだけど、外来植物は何処でも似た様な運命
を辿っているようだ。しかし彼等には同情を引くようなひ弱さは無い。
漢方では根と根茎を虎杖根(こじょうこん)と呼び、緩下剤、利尿作用があるそうで、イタドリの名は「痛みをとる」から来ているそうだ、つまり『痛取り』。
スカンポと言う名で覚えている人が多いのかもしれない。
蓚酸を含んでいるのであまり沢山食べるのは体によくないので注意する事。
若い芽をポキと手折り齧ると青臭い酸味が口の中に広がり、キュウッとこめかみが縮まる。この酸味で酢飯を作ることもあるらしいし、山菜として収獲し醤油、酒、みりん、と鰹節で炒め煮にしたりするようだ。
それも中々美味しそうだな。 是非やってみたい。
私の春の恒例料理”春のスープ” はイタドリではない方のスカンポ(Rumex acetosa:ソレル)と他の春の香草を加えてのクリームスープで ”春のエキス”をお腹に満たす感じがある。
でもそれまでにはまだ間があるなあ。
イタドリの塩漬け
イタドリの塩漬けその2
イタドリの食べ方
イタドリの油いため