茜ちゃんの「島日記」

奄美群島から文化の発信を試みております。自然・文化・民俗学など想い付くままの事柄どうぞお聞きください。

サワラちゃんの加計呂麻日記-070

2013年11月01日 | 教育

 

サワラちゃんの加計呂麻日記

                       -070

 

 

 

 林道より大島海峡を見下ろす(麓は俵集落

 

 

  漸く台風27&28号が通過して行きました。東北ではM7.1の地震が発生し、九州から関東までは大雨が降り、10月下旬は日本列島が大騒ぎになりました。朝晩はめっきり涼しくなり晩秋を感じさせます。とは言いながら<蚊>は今でも飛んでおります。毎日、今秋収穫した飛び切り甘い(糖度40だそうで)安納芋(サツマイモ)を食べております。米と一緒に炊くと栗ご飯のような感じ。焼いても蒸かしてもOKです。

来年は今年の倍の収穫を狙っております。

 

家の裏の荒れる海

 

今年は奄美群島は雨が少なかったので、水害には遭いませんでした。その代わり野菜の収穫が例年より少なく、店頭で買う羽目になり、野菜市にも商品が余り無かったようで・・・

災害が無いに限りますから、今年の自然現象は及第点でしょうか。でも、奄美群島の南端の与論島は二年連続の風水害を受けてしまいました。台風のちょっとした気紛れな進み方で、明暗を分けたようです。自然現象は運次第です。台風の毎日はヒヤヒヤものでした。  

 

 

    ***島暮らし-017*** 

ムラ社会>-03 

 

 

今回も<ムラ社会>をもう少し視点を拡げて見てみましょう。 

本日のお題は 

  ゲッべルス効果・・爺の造語-01 

 

 

 

 突然、戦前ナチスドイツの最後の首相の名前が飛び出してきたので、

ビックリした向きもあろうが、特に他意はありません。

先回と次回の<血は水よりも濃い>へのイントロ・メロディーとでもお考えください。

 

郷に入れば 郷に従うは間違った道理であろうか?

 

 自然現象は人間の到底、力の及ばないところですから、これに関する事共には<郷に入れば 郷に従う>を遵守しなければなりません。逆らったところで身に危険が及ぶだけです。台風一つどうにも出来ないのですから。太古から変わらず無事通過する事を願うだけ。この点では正しい道理です。

それ以外はどうでしょうか。所謂、人の意識、行動を考えて見ましょう。

 <物言えば唇寒し秋の風>と言う言葉が有りますが、これこそ、自我意識の欠如、且つ周りの人の眼を見ながら動くという、姑息な人間の姿を現していると思います。<サイレント・パートナーなるものは、もはや前世紀の遺物で、21世紀の世にはそぐわない人達なのかもしれません。 

味方を後ろに付けなければ、何も出来ない人間達は、地域性も何もありません。全ての社会に存在しております。自ら動く事を嫌い、影でこそこそ動く。このような方は教養の殿堂でもある最高学府の中にも居りませんか? 当然の事ながらこの島にもおります。 

これも何処でも居りますが、「有りもしない陰口」を叩いて周りにそれを広め、一人悦に入っている一群の人達が存在します。人を貶めて自動的に自らが上位に立ったと錯覚しているのです。現実は前と何も変化は有りません。

この手の行動は、地域性の無い共通な人間行動です。

 

 

 

 

 かの有名なドイツ・ナチスの宣伝相ゲッペルス言ったとかいう有名な言葉・・・

 

嘘も100回繰り返せばそれは真実になる

・・その心は

<嘘はどんなに繰り返しても嘘>

 

Paul Joseph Goebbels

 

 話の出元は一箇所でも、度々それを吹聴している内に、相乗効果というものが出てくるのです。聞かされた人間は何時の間にか、それが真実のように錯覚してしまう。島のような閉ざされた世界では、横の連絡が密で、しかも情報に飢えておりますから、非常に効果的に作用する。

しかしながら、愚かな人間はそれを見境無しに度々やるから、何時とはなしに見破られてしまう。遂には誰も信用しなくなる・・・・これが現実なのです。 都会でも大きな組織の中でも有りますね。ゲッペルスは優秀だったから、効果的にそれを使ったまでの事。愚か者はツールの使い方をしらないという事。唯それだけの違いです。

 

 

 <ムラ社会>は田舎や僻地、離島だけのものではなく、何処にでも存在しますが、これらの地域が、絶対数(国土の面積の占める比率)が多いから目立つだけです。人口比でしたら逆になりますでしょう。

この島でもそうですが、情報量が非常に都会と比較すると少ないので、情報に飢えているという面もあります。インターネットなどを利用している方達は、都会と何ら変わりありませんし、TVでニュースなどを多く視聴している方達も、同じ傾向があります。お年寄りや上記の例以外の方達は、どうしても視点が島内部に向けられる時間が多いので、自然と横の連絡に情報の収集を頼るようになりがちです。

ゲッべルスの言葉は(ゲッべルス効果・・爺の造語)このような人達の中で、効果的に作用しがちです。その速さは光通信並みだから驚き!真実、虚実は関係なし。何か新しいものに無意識に飢えているのですね。ですから作為的な暗示に懸かりやすいという事になります。でも、不思議な事に皆さんは心の中でその事をよく知っているのです。にもかかわらず別な心はそれに無意識に引かれる・・・不思議! 

教育や人生経験の多少によっては、人によって違いが出てくるのですが、うっかりするとやられてしまいます。気を付けねばなりません。

 

    

 

 しつこいようですがムラ社会は山間僻地、離島の特産品ではなく、日本のあるいは農耕民族の特徴的な精神構造だということです。この中には良い面もあるのですが、団栗の背比べで、眼立ちガリヤが育たないのも事実。これが改められればフィールズ賞、ノーベル賞はもっと増えるんですが。現在の先端科学分野や産業分野でも、日本はなかなか独創性のあるユニークなアイデアが育たないとよく言われております。江戸時代、戦時中の五人組・隣組・・相互監視制度の弊害です。未だ呪縛されているということでしょうか。

 10月にはいって<ノーベル賞>の発表が相次いでおります。この賞を拝する方には、今まで申し上げて来たような範疇に該当する方は一人も居りません。全てが独創的なアイデアの持ち主です。文化的に文明的に日本に匹敵するような国々でも、未だ受賞者が居ない国が有ります。その貰えぬ第一の原因は日本の、米国の、英国の逆をやっているからに過ぎないのではないのでしょうか。

自らを省みないで他を批判、攻撃している間は、この手の賞は水平線の彼方に有るでしょう。COPY文明の中からは、文明を牽引していくような知恵は出てきません。独創性というのは無から有を創り出す行為です。<郷に入れば・・・>や<ムラ社会>からは所詮無理なのです。

その様な訳で、今まで爺が苦言を呈してきた地域や、社会や、研究組織からは、今後もノーベル賞者は出ないと思いますね。世の中はそんなに甘くはありません。人間社会の発展はこのような独創性のアイデアある方々が牽引してきました。一時的には常識的な民間人には、なかなか理解できないレベルのことも有るのですが。それは時間がいずれも解決してきました。それは科学史の現実の歴史なのです。

何時も360度方向にアンテナを張り巡らして、冷静に行動し、問題が発生したら話し合いの中から、問題の解決策を見つける行動、思考方法が、この島においても必要なのです。今後この島がより発展していく指針の一つはこれではないでしょうか。この事は全ての地域にも共通して言える事です。

すぐ徒党を組んで、事の良し悪しは二の次にし、自らの安全、保全を最優先にする行動は、最後には集団の危険と、自らの崩壊を必ず誘発します。<ムラ社会>には二面性があります。優れている面は伸ばし、欠点は変えていかねばなりません。それが人間社会の知恵だと思います。

* ゲッべルス(Paul Joseph Goebbels)-001

 「プロバガンダの天才」「小さなドクトルと称され、アドルフ・ヒトラーの政権掌握とナチス党政権下のドイツの体制維持に辣腕を発揮した。敗戦の直前、ヒトラーの遺書によってドイツ国首相に任命されるが、直後に家族とともに自殺した。

 プロバガンダ・・・政治的意図をもった宣伝行為   ゲッペルス・・・通常ゲッペルスの発音表記が多いが、正しくはゲッベルス・・・・ドイツ語の発音ではbは半濁音にならないので、<>と聞こえる。

 

 次回は<ムラ社会03・・血は水よりも濃い>です。 

 

 

喫茶店でちょっと一服   

 

                       株式市場の天気予報

 

今週は大きな事件は起きませんでした、小さいながらも将来大きな騒動になりそうな、いやな事件が中国や欧米で起こりました。一つは中国の天安門。もう一つは米国の盗聴事件。

 東トルキスタン問題は底の深い、歴史的に現在の中国建国以来の問題であり、民族問題であり、中東やロシアをも絡んだ深刻な問題を孕んでいます。現在、ロシアは中国に対して全面的に友好ムードと言うわけでは有りません。北太平洋から北極海、オホーツク海一帯はロシアの防衛上、神経質にならざるを得ない地帯ですので、トルキスタン問題はまたまた双方の間に、さらに緊張感を生み出す要因になって来ます。

ウイグル族という漢族とは異種の民族の問題は、中国にとって「獅子身中の虫」に成らざるを得ないのですが、同時にチベット民族との葛藤も昔から続いており、対処の仕方を間違えると、国内騒乱の元にもなるでしょうか。今回の事は密かに行われている国家権力の暗闘の、たまたま表面に出て来た一つなのでしょう。

 OSPREY

この状態で爺の家の真上を飛んでいった。ウルサ~イ 

 ここ数日前から、自宅の真上を2機のV-22 OSPREY(オスプレイ) が、騒がしく飛び回っております。最高速度565km、航続距離も3.000km以上も出る高性能機のようです。沖縄から奄美大島本島の先端・笠利まで出張っているとの事。見かけの速度もヘリ状態でも結構速く、通常のヘリなどは追いつけないようです。

尖閣諸島周辺は最近富に騒がしさを増していますが、こんな離島も他人事ではならなくなりました。何せ上海、温州などの中国の都市は、東シナ海を挟んですぐ傍ですから。クワバラ、くわばら

 

 

 

 フランス、ドイツの首脳の電話盗聴問題が、クローズアップされて来ました。経済金融問題には直接結びつく問題では有りませんが、今後、ボディーブローのように、次第に効いてくるかもしれません。英国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ(ファイブ アイズ)などの真なる同盟国は対象外だそうで、日本などはどうなんでしょうかね? 特に耳新しい事でもありませんのですが、アングロサクソン民族の得意中の得意の手法でもあるのですから・・・・株式市場には織り込み済みで、然程の影響も無しと言うべきでしょうか。

とは言いながら、抗議した国もまた諜報活動を密かにやっている訳ですから、どっちもどっちでしょうか。でも、気持ちの良いものでは有りませんね。便利ですが怖い時代になって来ました。爺は海に携帯を落っことしたのを機会に、棄ててしまいました。「君子危うきに 近寄らず」でしょうか。いっその事、インターネットも止めたほうが良いかもね。治安・安全の点から固定電話のNTTとはお付き合い継続しますがね。

 余談が長くなりなりましたが、肝心の東京株式市場は特に変わることもなし。

11/01の相場の終わりまで待つ事もなしでしょうか。

11/01 東京市場前場終値  14.2222.03  106.91 ↓

中段保ちあいの最後の段階。暫し、お待ちの程を。その内上がりますから。 (^-^)

 

 

 

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