金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

温泉とパワースポット・冬の上州

2014年01月29日 | 旅行記

1月25日・26日と一泊二日でワイフと伊香保温泉に行き、いくつかの神社に参拝してきた。一日目は上信越自動車道富岡ICから25分ほど走ったところの丹生湖のほとりのミラベルというレストランでランチを食べた後、妙義神社を参拝した。妙義神社は2度ほどお詣りしたことがあるが、寒風吹き荒ぶこの時期は初めてのお詣りだった。そして次は富岡方面に少し戻ったところにある貫前(ぬきさき)神社を初参拝。この神社は上野国の一之宮であり、自称一之宮ファンとしては外せない神社である。

Nukisakiこの神社は総門が拝殿・本殿よりはるか高いところにある。全国的にも珍しい登って降る参道だ。

ところで今回デジカメにメモリーカードを入れ忘れていたことを2日目の朝気が付いた。一日目はそれとも知らずパチパチシャッターを切っていたけれど撮れた写真はゼロ。失敗は最近デジカメからPCへの画像取り込みをUSBケーブルではなく、メモリーカードのPC直挿しに変えたことだ。この方が画像取り込み速度は速いがメモリーカードの戻し忘れといううっかりミスリスクがある。

さて貫前神社から伊香保温泉までは一般道を走り、途中水沢観音にお参り。最近はワイフと参拝する社寺仏閣の朱印を頂くことにしているので、ここでも朱印を頂いた。理由は忘れたけれど水沢観音では朱印を二つ頂いた。

伊香保温泉では「千明仁泉亭」http://www.jinsentei.com/ に泊まった。数年前伊香保に来た時立ち寄った仁泉亭のカフェがとても素敵だったので、今度は宿泊してみようということになった次第だ。

さて宿としてはどうか?ということになるといくつかの点で私は「?」マークを付けた。一つは古い木造建築のため全館暖房とはいかず、居室や風呂の脱衣場などが結構寒かったことだ。料理は朝夕部屋出し。これは好き嫌いの問題かもしれないが、自分よりかなり年上に見える中居さんにあれこれ動いて頂くのは多少気づまりだったことだ。料理そのものは可もなく不可もなし。ただし卓上コンロで煮た鋤焼きのお肉は味・ボリュームとの満足だった。

翌朝はパワースポットで名高い榛名神社へドライブ。

Haruna1

この時はスマートフォンで写真を撮ったので、榛名神社の写真は何枚かある。

Hyouchuuスマートフォンの写真では迫力は伝わらないが、上から下まで氷結した滝は見事だった。

奇岩が林立する冬の参道は冷えていて、冷気と霊気が伝わってくる。

大昔の人は巨岩・巨木に神霊が宿ると信じ、岩や山そのものがご神体としてあがめられた。

榛名神社の起源もそのようなものだろう。

このように神韻とした自然の中を歩くと、気持ちがピーンとしてくる。

私は特定の宗教にコミットしているものではない。つまりreliegiously unaffiliated(宗教的無所属層)である。世界的にみると「宗教的無所属者」の数は約11億人で、キリスト教徒、イスラム教徒について3番目の集団だ。だが「宗教的無所属層」といっても無神論者から特定の神は信じないけれど、超越的パワーの存在は認めるという人まで幅は実に広い。私は後者に近い考え方だ。

そのような立場は英語ではI am reliegiously unaffiliated but have some reliegious beliefs(私は特定の宗教の信者ではないがいくつかの宗教的信条を持っている)というようだ。ということを覚えておくと、外国を旅している時、宗教の話になっても白い目で見られずに済む。そして何よりかによりこの言葉ほど一般の日本人の宗教観を現す言葉はないだろうと私は思っている。

 

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トルコ中銀、思い切った利上げでリラ防衛

2014年01月29日 | 金融

昨日(1月28日)トルコ中銀はオーバーナイト貸出金利を7.75%から12%に4.25%引き上げた。市場では2.25%から3%程度の引き上げ幅を予想していたからかなり思い切った引き上げだった。この結果下落を続けていたリラは急反発(1ドル=2.253リラから2.2へ)。米国株は新興国の通貨が安定する兆しが見えたことを好感して上昇した。ダウは90.68(0.57%)ポイント上昇して15,928.56で引けた。

米国連銀は昨日・今日2日間FOMCを開催し、金融政策を決定する。最大の焦点は債券買取枠を減らすかどうかで、メインシナリオは100億ドルのテーパリング(量的緩和縮小)だと私は思っている。テーパリングが行われ、新興国に流入していた足の速い資金が流出するという懸念がこのところの新興国の通貨下落を引き起こしていた。このため新興国の通貨安定のために連銀がテーパリングを一時的に延期するのではないかという見方も出ていた。

だがトルコ中銀の通貨防衛に対する強い意志の表す積極的な政策金利引き上げは連銀のテーパリングを援護射撃すると私は感じている。

過去を振り返れば米国連銀の動きは世界中にさまざまな影響を与えてきた。たとえば3年前に始まった債券買取による超金融緩和策が穀物価格の高騰を招き、それがアラブ諸国の社会不安を引き起こし、アラブの春につながったという見方をする人もいる。

おそらく今回のテーパリングにそなえて他の新興国も政策金利の引き上げにより通貨防衛を図ることになるだろう。これは一時的な止血処置としては正しい。だが高金利は当然のことながら経済成長の足かせになる。経済成長の鈍化はまた社会的不安を高める。

米国経済は堅調なのでテーパリングを粛々と進めることは正しい。しかしその影響はまだ続きそうである。

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