ロイターによると本日(5月2日)ミャンマーの民主化運動家スー・チーさんは議会で宣誓を行い、正式に下院議員に就任した。
憲法改正を目指すスー・チー氏にとって「憲法を守る」という宣誓供述は矛盾するとして、宣誓内容の変更を求めていたスー・チー氏だが、今週初めには支持者の助言等を受け入れて、宣誓=議員就任に方針転換した。
レポーターに対して「私の政治活動歴は23年。議員就任はその活動歴の一部に過ぎない」と議員就任が大騒ぎされることに否定的な見解を示していたスー・チー氏だが、彼女の就任が民主化の大きなマイルストーンであることは事実だ。
アジア諸国の中で民主化の波が高まっている。その大きな文脈の中で、中国の人権問題や北朝鮮の孤立化の問題を見ていかねばならない。
「われ関せず」の姿勢ではいけない。アジアは豊かさとその延長線の自由や個人の尊厳に向けて動き始めた。